Macの標準機能で写真を印刷するときには、「プレビュー」や「写真」アプリを使います。
そのときに、複数の写真を用紙1枚にまとめて印刷する方法を紹介します。
各方法のメリット・デメリット
方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
① 「プレビュー」アプリ | ・写真ファイルのままで 印刷できる | ・個々の写真の向きを 調整できない |
② 「写真」アプリ | ・個々の写真の向きを 調整できる | ・写真ファイルをいったん 「写真」アプリに取り込む 必要がある |
すでに「写真」アプリに取り込んでいる写真を印刷する場合は、②のほうが良さそうだね。
そうだね。
写真の向きを個別に調整できるから、印刷物の見た目は②の方が良い。
だから、たとえば次のように使い分けたらいいんじゃないかな?
- ① 「プレビュー」:自分だけの作業用で内容の確認ができれば十分な場合
- ② 「写真」:iPhoneやデジカメで撮影した写真を他の人に見せたり、保存用にしたい場合
① 「プレビュー」アプリ
文章が長いので見出しを付けました。
クリックすると、それぞれの説明までジャンプできます。
①-1 「環境設定」の確認
「プレビュー」アプリでは、デフォルトの設定では写真を開くたびに別々のウィンドウが開かれます。
しかし、この設定では複数の写真を1枚の用紙に印刷することはできません。
そこで、以下の手順で設定を確認してください。
▶ 「プレビュー」アプリを起動します。
▶ 「プレビュー」アプリが起動したら、メニューバーから「プレビュー」 -> 「環境設定…」を選択します。
▶ 図のように、「環境設定」の画面の上部にある「イメージ」のアイコンをクリックします。
▶ 画面が切り替わったら、「ファイルを開くとき」の設定を必要な内容に変更します。
詳しくはこの直後で説明します。
項目 | 説明 |
---|---|
すべてのファイルを 1つのウィンドウで開く | ファイルをいつ開いても、 1つのウィンドウで表示 |
ファイルのグループを 同じウィンドウで開く | 複数のファイルを選択して開く場合は、 1つのウィンドウで表示 |
ファイルごとに 個別のウィンドウで開く | 複数のファイルを選択して開く場合でも、 個別のウィンドウで表示 |
大体わかった。
でも、2番目の「グループ」ってのがよくわからない。
「グループ」ってのは、同時に開く写真を「同じグループ」って呼んでるんだよ。
同時じゃないときは、「別のグループ」になる。
だから、2番目の設定にすると、次の結果になる。
- 複数のファイルを同時に開くとき:同じグループ
- 既に写真を開いていて、追加で写真を開くとき:別のグループ
【同じグループ】
【別のグループ】
やっと理解できた!
ここまでの説明が長くなったので、話を本筋に戻すよ。
上の図の方は用紙1枚に複数の写真を印刷できる。
でも、下の図の方はできない。
だから、【同じグループ】として複数の写真を開く必要がある、ってことだね!
そのとおり。
ここから、設定の確認の説明の続きに戻ります。
▶ 「ファイルを開くとき」の設定を必要な内容に変更します。
項目 | 説明 |
---|---|
すべてのファイルを 1つのウィンドウで開く | ファイルをいつ開いても、 1つのウィンドウで表示 |
ファイルのグループを 同じウィンドウで開く | 複数のファイルを選択して開く場合は、 1つのウィンドウで表示 |
ファイルごとに 個別のウィンドウで開く | 複数のファイルを選択して開く場合でも、 個別のウィンドウで表示 |
おすすめの設定は、2番目の「ファイルのグループを同じウィンドウで開く」です。
こうしておくと、通常写真を開くときは個別のウィンドウで表示して、複数の写真を1ページにまとめて印刷するときは1つの同じウィンドウで開けるからです。
ただし、まとめて印刷する頻度が多い人は、1番目の設定にしておいても良いでしょう。
以下からは、2番目の設定にしている前提で、複数の写真を1枚の用紙に印刷する方法を説明します。
①-2 複数の写真を同一グループで開く
▶ Finderで、1ページの用紙にまとめて印刷したい写真を選択します。
選択方法は、次の方法があります。
- 連続した写真:マウス(トラックパッド)で範囲をドラッグして選択
- 飛び飛びに並んでいる写真:キーボードの command ⌘ キーを押したままマウス(トラックパッド)をクリックして選択
▶ 写真を選択したら、選択した写真のいずれかを右クリックしてメニューを表示します。
表示されたメニューから、「開く」または「このアプリケーションで開く」で「プレビュー」アプリで開きます。
①-3 印刷
▶ 「プレビュー」で写真が開いたら、メニューバーの「ファイル」 -> 「プリント」を選択します。
以下の図は矢印のあたりの拡大図です
▶ 印刷の設定画面が表示されたら、図の矢印が指し示しているドロップダウンリストから「レイアウト」を選択します。
▶ 「レイアウト」の設定項目に切り替わったら、「ページ数/枚」の部分をお好みの設定に変更します。
たとえば4に変更すると、用紙1枚の中に4つの写真が縮小されて印刷されます。
設定を変更したら、右下の「プリント」のボタンをクリックして印刷を実行します。
▶ 印刷の説明は以上です。
①-4 おまけ:サムネールリストを使う方法
ここまでは、「プレビュー」アプリの「環境設定」を変える方法を説明しましたが、別の方法もあるので紹介します。
▶ 既に、「プレビュー」アプリで写真が表示されている状態があります。
▶ 「サイドバー」に「サムネール」を表示します。
表示方法は、次の2つのいずれかを行います。
- a) ツールバーから、「表示」 -> 「サムネール」を選択
- b) メニューバーから、「表示」 -> 「サムネール」を選択
【a) ツールバー】
【b) メニューバー】
▶ 図のように、サイドバーにサムネールが表示されたら、まとめて印刷したい写真をサムネールリストの一番下にドラッグ・アンド・ドロップします。
▶ サムネールリストに表示された写真は、ドラッグ・アンド・ドロップで順番を変更することができます。
▶ 印刷方法は、「①-3 印刷」からの説明を参考にしてください。
「① プレビューアプリ」の説明は以上です。
② 「写真」アプリ
▶ 「写真」アプリで、1ページの用紙にまとめて印刷したい写真を選択します。
選択方法は、次の方法があります。
- 連続した写真:マウス(トラックパッド)で範囲をドラッグして選択
- 飛び飛びに並んでいる写真:キーボードの command ⌘ キーを押したままマウス(トラックパッド)をクリックして選択
▶ 写真を選択したら、メニューバーの「ファイル」 -> 「プリント」を選択します。
▶ 図のように印刷の指示画面が表示されたら、右側の一覧から「インデックスシート」をクリックします。
以下の図は矢印のあたりの拡大図です
ここでは「インデックスシート」と呼んでいますが、このように画像を縮小して1枚に印刷することを、デジタル業界の用語では「コンタクトシート」と呼んでいます。
▶ 「インデックスシート」の設定ですが、「列数」を増減させて1ページに印刷する写真の数を調整してください。
調整ができたら、右下の「プリント」ボタンをクリックして印刷を実行します。
以下の図は矢印のあたりの拡大図です
「② 写真アプリ」の説明は以上です。
参考資料
Mac公式サイトの、「プレビュー」で1つのウィンドウに複数のファイルを表示する設定方法の説明です。
Mac公式サイトの、「プレビュー」アプリの印刷方法の説明です。
Mac公式サイトの、「写真」アプリの印刷方法の説明です。
このページの記事は以上です。
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