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はがきデザインキットの住所録をクラウド化する

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更新日:2023年05月24日

投稿日:2020年11月02日
この記事は約5分で読めます。

Macで郵便局の「はがきデザインキット」の住所録をOneDriveを使ってクラウド化したので紹介します。

その他のクラウド、例えばDropboxやiCloudはOneDriveと同じようにローカルにクラウド用のフォルダを持っていて仕組みが近いので、同じようなやり方でできると思います。

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クラウド化するメリット・デメリット

以下のデメリットでも書いていますが、複数端末で同時に「はがきデザインキット」を起動しないように注意して下さい。

メリット

  • 複数端末から住所録を編集・利用できるようになる
  • 住所録データのバックアップをクラウド上に保存できる
  • MacとWindowsでデータを共有できる

Windowsで「はがきデザインキット」の住所録をクラウド化する方法は、以下の姉妹サイトで紹介しています。

はがきデザインキットの住所録をクラウド化する
Windowsで郵便局の「はがきデザインキット」の住所録をOneDriveを使ってクラウド化したので紹介します。その他のクラウド、例えばDropboxはOneDriveと同じようにローカルにクラウド用...

デメリット

  • 複数端末で「はがきデザインキット」を同時に起動すると、データ破損の恐れがある
    • 複数端末で同時起動したり、クラウドにデータ保存する使い方を想定していないため
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シンボリックリンクという仕組みについて

クラウド化のやり方としては、Macの「シンボリックリンク」という仕組みを使います。

大まかに説明すると、

  • 住所録データをOneDriveフォルダに移動させて、それを参照するシンボリックリンクを本来の「はがきデザインキット」のフォルダ内に作成する

というやり方になります。

「シンボリックリンク」についての詳しい説明はここでは省きますので、ちゃんと知っておきたい人はネットで調べたり、以下のリンク先の記事を御覧ください。

シンボリックとはなんぞや?という方向けに、とてもわかり易いページです。

Macでシンボリックリンクを作る - Qiita
シンボリックリンクの作成方法を調べたので、メモしました。##設定のゴール・シンボリックリンクを作る##使用するツール・ターミナル##手順ターミナルを起動するコマンドを入力をする##入…

シンボリックの作り方をサクッと書いているページです。

知っておくと何かと重宝するシンボリックリンクを Mac で作成する方法 | R
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Macで「はがきデザインキット」の住所録をクラウド化する手順

手順としては、次の二段階の作業があります。

  • 住所録データをクラウド用のフォルダに移動する
  • 住所録のシンボリックリンクを作成する

住所録データをクラウド用のフォルダに移動する

ここでのクラウドサービスは、OneDriveを使っています。

Dropboxなど他のサービスの場合は、適当に読み替えて下さい。

  • 「はがきデザインキット」のインストールフォルダを開きます。

    開き方ですが、「Finder」を起動して、メニューから「移動」-「フォルダへ移動…」を選び、表示された画面に以下のパスをコピー&ペーストして移動します。

    なお、「Library」の文字の部分は、Macが日本語表示の場合は「ライブラリ」に自動的に置き換わりますが、それでOKです。

    ~/Library/Preferences/designKit.702840F10216893FC3494B731E825B33666733D6.1/Local Store/

    MacのFinderの「移動...」

    MacのFinderの「移動...」

  • 以下の図のように「yubin10.db」というファイルが表示されたら、それがはがきデザインキットの住所録ファイルです。

    このファイルを、クラウド用のフォルダ、今回はOneDriveの「ドキュメント」フォルダ内に移動してみます。

    はがきデザインキットの住所録ファイル

  • 住所録データをクラウド用のフォルダに移動したら、ファイルを右クリックして表示されるメニューから「情報を見る」を選びます。

    はがきデザインキットの住所録ファイルの情報を見る

  • 情報が表示されたら、ファイルの場所のパスをコピーします。

    まず①で「場所」の項目をマウスでドラッグして全体を選択して、選択部分の上で②で右クリックして表示されるメニューから「コピー」を選びます。

    はがきデザインキットの住所録ファイルのパスをコピー

  • ファイルの場所のパスをコピーしたものを、「テキストエディット」「CotEditor」などのエディタにペーストします。

    これは後で使いますので、エディタは閉じないでそのままにしておいて下さい。

    住所録ファイルのパスをエディタにペースト

住所録のシンボリックリンクを作成する

  • Macの「ターミナル」を起動します。

    「ターミナル」は、Finderで「アプリケーション」-「ユーティリティ」の中にあります。

    Macの「ターミナル」

  • 「ターミナル」が起動したら、シンボリックリンクを作るコマンドを入力します。

    シンボリックリンクを作るコマンドの構文は、次のようになります。

    ln -s ①リンク先ファイル名 ②リンクファイル作成場所のフォルダ名
    

    ln、-s、①~、②~の間は半角スペースが空きます。

    • ①リンク先ファイル名:
      • OneDriveなどクラウド用のフォルダに移動したファイル名のフルパス
    • ②リンクファイル作成場所のフォルダ名:
      • 「はがきデザインキット」のフォルダのフルパス

    以上を踏まえて、今回の説明で使っているMacでは以下のようなコマンドになります。

    ①は、あらかじめ「住所録データをクラウド用のフォルダに移動する」でエディタにペーストしていたものを、そのままペーストします。

    ②については、以下のパスのまま変更する必要はありません。

    ln -s /Users/yamafd/OneDrive/ドキュメント/yubin10.db /Users/yamafd/Library/Preferences/designKit.702840F10216893FC3494B731E825B33666733D6.1/Local Store

    住所録ファイルのシンボリックリンクを作成

  • コマンドを実行すると、以下のようにシンボリックリンクが作成されます。

    シンボリックリンクの作成手順はここまでなので、「ターミナル」は閉じてOKです。

    シンボリックリンク作成完了

このページの記事は、ここまでです。

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