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AppleシリコンMacでParallels Desktopを使う時に、ホストmacOSと違うバージョンのmacOS仮想環境を作成できるかやってみた

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Parallels Desktop 19 アイコン PX246^2
更新日:2023年10月16日

投稿日:2023年10月16日
この記事は約5分で読めます。

Parallels DesktopをAppleシリコンMac(M1/M2/M3シリーズなど)で使う時は、macOSの仮想環境を作るのは「アプリ内インストール」に限られています。

この場合には、ホストmacOSと同じバージョンの仮想環境が作成されますが、違うバージョンを動かすことはできないのでしょうか?

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① macOSインストーラから仮想環境は作成できるか?

結論から言うと、この方法では仮想環境を作成することができませんでした。

以下は、試してみた内容です。

(1) macOSインストーラの入手

まず最初に考えたのは、Windowsをインストールする時や、インテルMacでmacOSをインストールする時と同じように、OSのインストーラ(ISOやインストールアプリなど)から実行したらインストールできるのでは?と考えました。

macOSのインストーラを入手するには、Mac App Storeからダウンロードする方法が一般的ですが、ここではより簡単にダウンロードできるアプリ「Mist」を使いました。

このアプリを使うと、インストールアプリのダウンロードだけでなく、ISOやDMGなども一括して作成することができます。

(2) 検証の内容

実際に、以下の環境でParallels DesktopにmacOSがインストールできるかを検証してみました。

項目内容
ホストmacOSSonoma 14.0
端末MacBook Air (M1, 2020)
Parallels Desktop17.1.7(5188)
インストールを試したゲストmacOSVentura 13
Monterey 12
Big Sur 11

インストールしたゲストmacOSは、Ventura 13・Monterey 12は「アプリ内インストール」ならインストール可能です。

Big Sur 11は「アプリ内インストール」の対象外ですが、念のために試してみました。

(3) 検証結果

▶︎ Parallels Desktopの「インストールアシスタント」を起動して、次の操作を行います。

  • ① 「DVD/イメージファイルからWindows/その他OSをインストール」を選ぶ
  • ②ボタン「続行」をクリックする

Parallels Desktop インストールアシスタント

▶︎ 「新規作成」の画面が表示されたら、次の操作を行います。

  • 「VHDX/IOSイメージファイルをここにドラッグします またはファイルを選択します」にmacOSのインストーラをドラッグ&ドロップする
Parallels Desktop インストールアシスタント

ここで試したのは以下の種類のインストーラで、それぞれの結果を表にまとめました。

結局、うまく行った方法はありませんでした。

拡張子種類結果
ISOISOイメージ失敗:OSを検出できません
DMGDMGイメージ失敗:OSを検出できません
PKGPKGインストーラ失敗:認識さえしない
APPAPPインストーラ失敗:指定されたイメージは使用できません
Mac Finder

ISOとDMGは、イメージをドラッグ&ドロップした瞬間に、エラー画面「OSを検出できません」が表示されて、インストールの開始ができません。

Parallels Desktop インストールアシスタント

APPは、macOSのインストーラの認識はできて、インストールの開始はできます。

Parallels Desktop インストールアシスタント

ところが、途中でエラー画面「指定されたイメージは使用できません」が表示されて、エラーとなって終了してしまいます。

Parallels Desktop インストールアシスタント

お使いのMacは、Intelベースのオペレーティングシステムをサポートしない、Apple M1チップを搭載しています。このため指定されたイメージは使用できません。

インストーラがIntel用なのでエラーと書いていますが、ユニバーサルバイナリ(IntelとAppleシリコンの共用)を使っています。

macOSインストーラ Monterey

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② 別のMacで仮想環境を作成してコピーした場合はどうなるか?

これは全く問題なく、コピー先のParallels Desktopで動かすことができました。

Parallels Desktopで仮想環境を作成すると、通常はフォルダ「Parallels」内に仮想環境ファイルが作成されます。

macOSの仮想環境ファイルは、拡張子が「macvm」というファイルになります。

Mac Finder

以下の図は、矢印のあたりの拡大図です。

Mac Finder

この仮想環境ファイルを、 LAN経由やUSBメモリや外付けHDD/SSD経由で、動かしたいParalles Desktopのフォルダ「Parallels」内にコピーすれば、普通に動かすことができます。

今のところ気がついた問題点は、画面の解像度が固定で変更できない、といった事です。

以下の図は、ホストmacOSが14 Sonoma、ゲストmacOSが13 VenturaのParallels Desktopです。

Parallels Desktop

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まとめ

以上で、Parallels DesktopでホストmacOSと違うバージョンのmacOS仮想環境を動かす方法を検証してきました。

現状ではParallels Desktopのアプリ内インストールに限られてしまうのですが、このページで紹介した別のMacから仮想環境を作成してコピーする方法ではうまく動かせました。

その他の方法は検証はしていませんが、外付けHDD/SSDに仮想環境で動かしたいバージョンのmacOSをインストールして、そこでParallels Desktopで仮想環境を作成してコピー、も可能かと思います。

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