このページでは、初めてParallels Desktopを使ってみる人向けに、無料トライアル版とはどんなものか、さらにParallels Desktop 19とWindows 11のインストールまでの手順について詳しく説明します。
無料トライアル版とは?
Parallels Desktopの無料トライアル版とは、製品版の全機能を14日間無料で使えるものです。
14日間に自分のMacで動作を確かめてから、製品版を購入するかどうかを決めることができます。
なお、トライアル版はParallelsの公式サイトからのみダウンロード可能です。
- ①トライアルの開始時
- トライアルの期間は14日間
- クレジットカードなどの登録は不要だが、メールアドレスでユーザ登録が必要
- いつの間にか勝手に料金がかかるということはない
- ②トライアル期間中
- Parallels Desktopの全ての機能が使用可能
- Pro版の機能はメニューや設定画面でProのロゴが表示される
- Parallels Desktopの全ての機能が使用可能
- ③トライアル期間の後
- Parallels Desktopの起動はできるが、仮想マシンの起動・設定・新規作成ができなくなる
- トライアル版から製品版への切り替えの操作は可能
- トライアル期間の延長はできない
- Parallels Desktopをアンインストールしても、Mac本体のシステムファイルに記録が残るので、延長はできない
上記の①〜③のどのタイミングでも、トライアル版から製品版への切り替えが可能です。
- トライアル版から製品版への切り替え
- 製品版の購入時に製品版のアクティベーションキーが発行されるので、それでアクティベーションを行う
- トライアル版のアクティベーションキー ≠ 製品版のアクティベーションキー
- アプリParallels Desktopや仮想マシンの再インストールは必要なし
- 製品版の購入時に製品版のアクティベーションキーが発行されるので、それでアクティベーションを行う
無料トライアル版のデメリット
無料トライアル版を使っている間は、図のような購入を促す画面がひんぱんに表示されます。
作成済みの仮想環境を起動するときには必ず表示されるので、この場合は毎回右下のボタン「トライアルを継続する」をクリックする必要があります。
もちろん、製品版を購入してアクティベーション(登録)すればこの表示は消えます。
無料トライアル版のダウンロード
この記事を執筆している2023年12月6日現在、Parallels Desktopの最新版はバージョン19です。
最新版のバージョン19の場合は、ホストOSとゲストOS(Windows)は以下が対応となります。
ホストOS(Mac本体のmacOSバージョン)
- Sonoma 14.0以降(AppleシリコンMac、インテルMac)
- Ventura 13.4以降(AppleシリコンMac、インテルMac)
- Monterey 12.6以降(AppleシリコンMac、インテルMac)
ゲストOS(仮想環境のWindowsバージョン)
- Windows 11(AppleシリコンMac、インテルMac)
- Windows 10(インテルMac)
Parallels Desktopの過去バージョンも含めた、ホストOS・ゲストOSの対応状況については、以下のリンク先記事で紹介しています。
以下からは、実際にParallels Desktopの無料トライアル版のダウンロードを行う操作説明となります。
▶︎ 以下のリンクをクリックして、Parallelsの公式サイトにアクセスします。
▶︎ 図のようにサイトが開いたら、ボタン「無償トライアル」をクリックします。
▶︎ 図のようにダウンロードのページが表示されたら、ボタン「トライアルをダウンロード」をクリックします。
トライアル版は、DMG形式の1つのファイルがダウンロードされます。
ファイル保存の操作画面が表示される場合は、適当な保存場所を指定して保存します。
▶︎ ダウンロードしたDMG形式のファイルを見つけて、ダブルクリックしてマウントします。
ファイルの名前は、図のようにおそらく「Install Parallels Desktop.dmg」といった名前のはずです。
この後インストールになりますが、インストール方法についてはいくつかの設定項目があるので、次の章に分けて説明しています。
Macの画面はそのままにして、次の章に進んでください。
無料トライアル版のインストール
▶︎ 前の章でダウンロードしたDMGファイルをダブルクリックします。
▶︎ 図のようにDMGファイルがマウントされると、インストール用アプリが表示されます。
図では「Parallels Desktopのインストール.app」という名前です。
このファイルをダブルクリックして実行します。
▶︎ 図のようにファイルを開く確認画面が表示されたら、ボタン「開く」をクリックします。
▶︎ 図のように「エンドユーザー使用許諾契約」が表示されたら、ボタン「同意する」をクリックします。
ここは「同意する」をクリックしないと、インストールが先に進みません。
契約書の内容は非常に長いので目を通す人は少ないのですが、企業や官公庁や学校など業務で使う人は目を通しておくことをお勧めします。
▶︎ 図のように「Parallelsカスタマーエクスペリエンスプログラム」が表示されたら、ボタン「無効」か「有効」のどちらかをクリックします。
ここはどちらをクリックしても、インストールは先に進めます。
Parallels Desktopの使用状況をメーカーにフィードバックしたくない場合は「無効」、したい場合は「有効」をクリックします。
▶︎ 図のようなParalllels Desktopのアイコンが表示されたら、使用しているMacに対応した最新のParallels Desktopがダウンロードされます。
ダウンロードにはしばらく時間がかかるので、画面が切り替わるまでしばらく待ちます。
▶︎ 図のようにインストール開始の許可画面が表示されたら、入力項目「管理者名」「パスワード」を入力してから、ボタン「OK」をクリックします。
▶︎ 図のように「Parallels Desktopを初期化しています…」と表示されたら、次の画面に切り替わるまでしばらく待ちます。
▶︎ 使用しているMacによっては、以下のアクセス権の許可を行う画面が表示される場合があります。
表示された場合は、以下のオレンジ色の枠線で囲まれた「アクセス権の設定」の操作を行なってください。
表示されない場合は、以下のリンクをクリックしてオレンジ色の枠の下まで進んでください。
▶︎ 図のように画面「Windows 11のダウンロードとインストール」が表示されたら、Parallels Desktopのインストールは完了です。
この後Windows 11のインストールになります。
Macの画面はそのままにして、次の章に進んでください。
Windows 11のインストール
▶︎ 画面「Windows 11のダウンロードとインストール」で、ボタン「Windowsのインストール」をクリックします。
▶︎ Windowsのダウンロードが始まったら、操作が必要な画面に変わるまでしばらく待ちます。
▶︎ 図のようにカメラのプライバシー設定の警告画面が表示されたら、仮想環境からMacのカメラを使う場合はボタン「システム設定を開く…」をクリックします。
ここでは使う設定の前提で話をしていますが、あえて使わない場合はボタン「OK」をクリックします。
▶︎ ボタン「システム設定を開く…」をクリックした場合は、図のように設定画面が表示されるので、アプリ「Parallels Desktop」のスイッチをオンに設定します。
▶︎ 図のように画面「終了するまでカメラにアクセスできません。」と表示されたら、ボタン「後で行う」をクリックします。
もしも、ボタン「終了して再度開く」をクリックするとParallels Desktopが終了してしまうので、クリックしないようにしてください。
▶︎ 図のように設定画面に戻ってきたら、次にマイクの設定をするので、このままにしておきます。
▶︎ 図のようにマイクのプライバシー設定の警告画面が表示されたら、仮想環境からMacのマイクを使う場合はボタン「システム設定を開く…」をクリックします。
ここでは使う設定の前提で話をしていますが、あえて使わない場合はボタン「OK」をクリックします。
▶︎ ボタン「システム設定を開く…」をクリックした場合は、図のように設定画面が表示されるので、アプリ「Parallels Desktop」のスイッチをオンに設定します。
▶︎ 図のように画面「終了するまでマイクにアクセスできません。」と表示されたら、ボタン「後で行う」をクリックします。
もしも、ボタン「終了して再度開く」をクリックするとParallels Desktopが終了してしまうので、クリックしないようにしてください。
▶︎ ふたたび設定画面に戻ってきたら、左上の赤いボタンをクリックして、この画面を閉じます。
▶︎ 画面「システム設定」を閉じると、図のようにWindows 11の設定を行なっている途中の画面が表示されるので、操作が必要な画面に変わるまでしばらく待ちます。
▶︎ 図のように画面「インストールが完了しました」と表示されたら、画面の中をクリックします。
▶︎ 図のようにParallelsアカウントのサインイン画面(ログイン画面)が表示されたら、左側の通常のメールアドレスでアカウント作成するか、右側のAppleアカウント/Facebookアカウント/Googleアカウントでサインインします。
それぞれメリット・デメリットがあるので、どうするかをよく考えて決めてください。
メリット | デメリット | ||
---|---|---|---|
左側 | 通常のメールアドレスでアカウント作成 | AppleやGoogleなど特定のサービスと離して管理できる | Parallelsアカウントに紐付けたメールアドレス・パスワードを忘れないようにする必要がある |
右側 | Appleアカウント/Facebookアカウント/Googleアカウントでサインイン | 手間がかからない | AppleアカウントやGoogleアカウントの失念や停止時に巻き込まれる |
以下のオレンジ色の枠線の中は、左側の「通常のメールアドレスでアカウント作成」の場合の操作説明です。
右側の「Appleアカウント/Facebookアカウント/Googleアカウントでサインイン」する場合や、すでにParallelsアカウント作成済みの場合は、以下のリンクをクリックしてオレンジ色の枠の下まで進んでください。
▶︎ 以下の図は通常のメールアドレスでアカウント作成した場合に、サインインする時の画面です。
なお、使用しているMacやParallels Desktopの状態によっては、この画面が表示されずに、次の「Windows使用許諾契約」が表示されることがあります。
▶︎ サインインすると、図のように「Windows使用許諾契約」が表示されます。
表示されたら、ボタン「同意」をクリックします。
ここは「同意する」をクリックしないと、インストールが先に進みません。
契約書の内容は非常に長いので目を通す人は少ないのですが、企業や官公庁や学校など業務で使う人は目を通しておくことをお勧めします。
この辺りの考え方は、Parallels Desktopのインストール時に表示された「ユーザ使用許諾契約」と同じです。
▶︎ 図のようにWindowsの画面が表示されたら、Windowsのインストール完了です。
Windows 11のインストールの説明はここまでです。
この状態でWindowsは普通に使えますが、Macの日本語キーボードで「かな」「英数」を使えるようにするには、次の記事の内容を読んでください。
無料トライアル版から製品版に切り替える方法
無料トライアル版から製品版に切り替える方法はいくつかありますが、ここでは代表的なやり方を紹介します。
▶︎ Parallels Desktopが起動された状態で、メニューバーから「ウインドゥ」->「コントロールセンター」を選択します。
▶︎ さらにメニューバーから、「Parallels Desktop」->「アカウント & ライセンス…」を選択します。
▶︎ 図のように、画面「マイライセンス」が表示されたら、現在のParallels製品のライセンス状況がわかります。
図では、アクティブなライセンス「Parallels Desktop 19 for Mac Pro Editionライセンス – トライアル」が1つあることがわかります。
製品版を購入するには、画面の左下のボタン「購入」をクリックします。
▶︎ Webブラウザが開いて、Parallels Desktopの購入ページが開きます。
購入したいエディション(StandardかProか)や購入方法(サブスクか買い切りか)を選んで、ボタン「今すぐ購入」をクリックします。
▶︎ 購入すると、図のようにメールで「プロダクトキー」が送られてきます。
▶︎ Parallels Desktopの画面「マイライセンス」に戻って、画面下のボタン「キーを入力」をクリックします。
▶︎ 図のように、入力項目「アクティベーションキー」が表示されたら、メールに書かれていた「プロダクトキー」を入力してから、右下のボタン「アクティベート」をクリックします。
無料トライアル版から製品版に切り替える方法の説明は以上です。https://yama-mac.com/uninstall-parallels-desktop-for-mac/
無料トライアル版をアンインストールする方法
別記事になりますが、図解入りで詳しく説明していますので、以下のリンク先でご覧ください。
おまけ:Parallels Desktopをずっと無料で使う方法はないか?(Parallels Desktop Lite)
Parallels Desktopをずっと無料で使う方法はないの?
何年か前に、仮想環境のmacOSやLinuxを無料で使えた話を聞いたんだけど。。。
かつてはありましたが、現在はその機能は廃止されて、別のアプリ名に変更されています。。。
そのアプリは、2017年3月から2019年3月までMac App Storeで配布されていた「Parallels Desktop Lite」です。
期間 | バージョン | 内容 |
---|---|---|
2017/3〜2019/1 | 1.1.0〜1.3.3 | ・無料で仮想環境で macOS/Linuxがインストール可能 ・Windowsは有料 |
2019/3 | 1.4.0 | ・完全有料化 |
2020/2 | 1.5.0〜 | ・アプリ名変更 「Parallels Desktop for Mac App Store Edition」 |
当ページの更新履歴
- 2023/12/7更新
- 無料トライアル版のデメリットについて追記しました
- 2023/12/6
- 最初の公開
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