Macのアプリ「写真」のデータファイルの保存場所の確認方法と変更方法を図解入りで詳しく説明します。
また、複数のデータファイルを切り替えて使う方法や、データファイルの中身を見る方法も紹介します。
アプリ「写真」の「フォトライブラリ」とは?
Macのアプリ「写真」では、写真や動画のファイルは「フォトライブラリ」という1つのファイルにまとめて保存されます。
とはいうものの、実態はたくさんのファイルやフォルダを含んだデータを、見かけ上1つのファイルのように表示しているだけです。
また、複数のフォトライブラリを切り替えて使うことも可能ですが、iCloudで同期・バックアップできるのは、デフォルトで設定されている「システムフォトライブラリ」のみです。
ということで、特に理由がなければ、デフォルトで設定されているように「1つのシステムフォトライブラリ」だけを使用することをおすすめします。
基本的には、上記のような考え方で良いのですが、アプリ「写真」の設定によっては「フォトライブラリ」の中ではなく、別の場所に写真や動画のファイルが保存されている場合があります。
その場合については、以下の章で説明しています。
フォトライブラリの保存場所の確認方法
▶ Finderで、フォルダ「アプリケーション」の中にある、アプリ「写真」を起動します。
▶ アプリ「写真」が起動したら、メニューバーから「写真」-「環境設定…」を選択します。
▶ 環境設定の画面が表示されたら、「ライブラリの場所」の横にフォトライブラリの保存場所が表示されています。
フォトライブラリの名前は、「写真ライブラリ」または「Photos Library」となっているはずです。
拡張子として、「〜.photoslibrary」が付いている場合もあります。
▶ 続けて、ボタン「Finderに表示」をクリックすると、Finderが前面に表示されてフォトライブラリのファイルが表示されます。
フォトライブラリの保存場所の変更方法
USB 2.0やNASの場合はデータの読み書きが遅いため、起動に時間がかかったり、データの破損が起きる確率が高くなります。
▶ 前項の「フォトライブラリの保存場所の確認方法」を参考にしながら、アプリ「写真」のフォトライブラリの現在の保存場所を表示します。
▶ アプリ「写真」を終了します。
▶ Finderを前面に表示して、すでに表示されているフォトライブラリの現在の保存場所とあわせて、フォトライブラリの移動先も表示します。/2
▶ フォトライブラリを移動先に移動させます。
その際に、同じドライブ内であればドラッグ・アンド・ドロップで移動できます。
違うドライブの場合は、ドラッグ・アンド・ドロップではコピーになるので、コピー完了後に元のデータは削除します。
(削除したくなければ、そのままでも構いません。)
操作内容 | 同一ドライブ内 | 別ドライブ間 |
---|---|---|
ドラッグ・アンド・ドロップ | 移動 | コピー |
option ⌥ + ドラッグ・アンド・ドロップ | コピー | コピー |
▶ 移動(またはコピー)が終わったら、移動(またはコピー)したフォトライブラリをダブルクリックして、アプリ「写真」を起動します。
▶ アプリ「写真」が起動したら、「環境設定」を開いて、「ライブラリの場所」の横にある「システムフォトライブラリとして使用」をクリックします。
複数のフォトライブラリを切り替えて使う方法
アプリ「写真」は、最後に使っていたフォトライブラリを次に起動したときにも使うようになっています。
よって、一時的に使うフォトライブラリを変更した場合は、元のフォトライブラリを読み込むように戻しておいてください。
▶ Finderで、フォルダ「アプリケーション」の中にある、アプリ「写真」を起動しますが、その際にキーボードのoption ⌥を押したままで行ってください。
▶ どのフォトライブラリを読み込むかを選択する画面が表示されるので、読み込みたいものを選択します。
▶ 選択したフォトライブラリを読み込んで、アプリ「写真」が起動します。
フォトライブラリに取り込んだ写真の保存場所は?
フォトライブラリは見かけ上は1つのファイルになっていますが、実態は複数の写真や動画のデータがひとまとまりになって保存されています。
ここでは、取り込んだ写真の元データを取り出してみたいと思います。
▶ Finderを前面に表示して、フォトライブラリの右クリックメニューを表示して、「パッケージの内容を表示」を選択します。
▶ パッケージの内容が表示されたら、次のファイルパスの中に保存されている写真が、フォトライブラリに取り込んだ元データです。
originals > 英数字の多数のフォルダ
このデータをコピーする場合は、キーボードのoption ⌥を押したままコピー先にドラッグ・アンド・ドロップします。
(option ⌥を押さないと移動になってしまうから。)
ちなみに、次のファイルパスの中に似たような画像ファイルがありますが、こちらはサムネイル画像です。
resources > derivatives > 英数字などの多数のフォルダ
写真や動画を「参照ファイル」として読み込む方法
アプリ「写真」では、デフォルトの設定では写真や動画を取り込むと「フォトライブラリ」にファイルがコピーされますが、コピーせずに「参照ファイル」として読み込むことが可能です。
「参照ファイル」とした場合のメリット・デメリットは以下のとおりです。
- メリット
- 「フォトライブラリ」のサイズを節約できる
- アプリ「写真」を使わなくても、写真や動画を他のアプリで使用できる
- デメリット
- 参照元の写真や動画を削除・移動すると見られなくなる
メリットの2番目は何を言ってるのかわからないんだけど?
(アプリ「写真」を使わなくても、写真や動画を他のアプリで使用できる)
具体例で言うと、アドビのフォトショップで写真を加工したり、アドビのプレミアで動画編集をしていたとする。
そのときに、アプリ「写真」ではフォトショップで加工した結果の写真を「参照ファイル」として表示したいときなんかに使える。
ああ、そういうことか!
普段はアプリ「写真」で写真を管理しているけど、特定の写真ファイルだけはフォトショップで加工していて、それも含めて表示したいときにはいいね!
写真や動画を「参照ファイル」として読み込むには、アプリ「写真」で以下の設定を行います。
▶ アプリ「写真」で、メニューバーから「写真」-「環境設定…」を選択します。
▶ 環境設定の画面が表示されたら、タブ「一般」の中にある、項目「読み込み:項目を写真ライブラリにコピー」のチェックマークを外します。
▶ 確認画面で「ライブラリにコピーした項目だけがiCloud写真にアップロードされます。」と表示されたら、ボタン「OK」をクリックします。
▶ チェックが外れたら設定完了です。
この画面は閉じてもOKです。
「参照ファイル」を「フォトライブラリ」にコピー(統合)する方法
写真や動画で「参照ファイル」として読み込んでいるものを「フォトライブラリ」に取り込むには、以下の操作を行います。
▶ アプリ「写真」のライブラリ一覧から、「参照ファイル」を含む写真や動画を選択します。
▶ アプリ「写真」のメニューバーから「ファイル」-「統合…」を選択します。
▶ 確認画面で「ライブラリにコピーした項目だけがiCloud写真にアップロードされます。」と表示されたら、ボタン「コピー」をクリックします。
「参照ファイル」だけを選択するには、「スマートアルバム」機能を使うと便利です。
以下、具体的なやり方の説明です。
▶ アプリ「写真」のメニューバーから「ファイル」-「スマートアルバム…」を選択します。
▶ スマートアルバムの設定画面が表示されたら、適当なスマートアルバム名を付けて、条件は次のように設定します。
- 写真が – 次と等しい – 参照ファイル
設定したら、ボタン「OK」をクリックします。
▶ 設定が保存されたら、図のように条件に一致するファイルが表示されます。
参考資料
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