マイクロソフトの「Windows Insider Preview」のページから、VHDX/ISOファイルをダウンロードする方法を紹介します。
このためには、あらかじめ利用登録をする必要がありますが、この方法も詳しく説明します。
概要
a) 「Windows Insider Preview」とは?
「Windows Insider Preview」とは、正式にリリースされる前のWindowsのバージョンを、本来は開発者向けに公開しているページのことです。
次のようなメリット・デメリットがあります。
内容 | |
---|---|
メリット |
|
デメリット |
|
ISOとVHDXの違いについて説明します。
ISOだと、Windowsの新規インストール(セットアップ)が可能です。
Windows実機のインストールの他に、仮想環境アプリでWindows仮想マシンが作成できます。
VHDXだと、Windowsの新規インストールはできません。
VHDXは、仮想環境マシンの設定ファイルです。
Windows実機のインストールには使えず、仮想環境アプリの仮想マシンファイルとして使えます。
b) VHDX/ISOファイルダウンロードの操作の流れ
「Windows Insider Preview」のページから、VHDX/ISOファイルをダウンロードするためには、次の3ステップの操作が必要となります。
- ステップ①:Microsoftアカウントへログイン(またはアカウント新規作成)
- ステップ②:「Windows Insider Program」の利用登録
- ステップ③:VHDX/ISOファイルのダウンロード
ステップ①は、Windowsのインストール時に作成したメールアドレスや、OfficeのWeb版でも必要になるので、既に作成済みの人も多いかと思います。
作成済みの場合は、MicrosoftアカウントにログインするだけでOKです。
一方、ステップ②についてはプログラマーなど開発で使う人を除いては未登録の人がほとんどのはずです。
ここまで①と②を済ませてから、やっと③でダウンロードが可能となります。
ステップ①:Microsoftアカウントへログイン(またはアカウント新規作成)
Microsoftアカウントを作成していない場合は、以下の記事を参考にして、あらかじめ作成しておいてください。
以下からは、Microsoftアカウント作成済みの前提で説明します。
▶︎ 以下のリンクをクリックして、「Windows Insider Program」のホームページにアクセスします。
▶︎ 図のように公式サイトが開いたら、右上にある人間の形のアイコンをクリックします。
以下の図は、矢印のあたりの拡大図です。
▶︎ アカウント名の入力欄に、Microsoftアカウントに登録済みのメール/電話番号/Skypeのアカウントを入力して、ボタン「次へ」をクリックします。
▶︎ パスワードの入力欄に、Microsoftアカウントに登録済みのパスワードを入力して、ボタン「次へ」をクリックします。
▶︎ ログインが完了しても、画面上は特に変わったようには見えません。
そこで、画面右上の人間の形のアイコンをクリックすると、アカウント名が表示されたり、「Sign out」の文字が表示されているので、ログイン中であることがわかります。
続けて、「Windows Insider Program」の利用登録を行います。
このまま、次のステップに進んでください。
ステップ②:「Windows Insider Program」の利用登録
▶︎ 前章からの流れで表示している「Windows Insider Program」のホームページにて、少し下にスクロールします。
そうすると、以下の図のように見出し「Windows Insider Programをお試しください」の部分があります。
その中にあるボタン「登録」をクリックします。
ボタンが見つからない時は、以下のリンクをクリックしてください。
▶︎ 図のように「Windows Insider Programに登録する」と表示されたら、契約の条項に同意するにチェックを入れてから、ボタン「今すぐ登録」をクリックします。
▶︎ 図のように「Windows Insider Programへようこそ」と表示されたら登録完了です。
ボタン「今すぐフライトする」をクリックします。
▶︎ 図のように「Windowsのプレビュー」と表示されていたら、ここでも登録完了であることがわかります。
続けて、VHDX/ISOファイルをダウンロードします。
このまま、次のステップに進んでください。
ステップ③:VHDX/ISOファイルのダウンロード
前章までで、Windows Insider Programの利用登録が完了しているものとします。
以下のリストから、Arm版とインテル版のそれぞれのダウンロード方法に進んでください。
Arm版のVHDXダウンロード(AppleシリコンMac向け)
▶︎ 以下のリンクをクリックして、Arm版VHDXダウンロードページにアクセスします。
▶︎ 図のようにサイトが開いたら、矢印が指し示しているドロップダウンリスト「Select edition」をクリックします。
▶︎ 図のようにドロップダウンリストで項目が表示されたら、ダウンロードしたい対象をクリックして選択します。
ここでは一例として、Betaチャネルを指定してみます。
チャネル種類 | 安定性 | 概要 | 更新頻度 |
---|---|---|---|
Canary | 低 | 最も安定性の低い、 実験的なチャネル | 毎日 |
Dev | 中 | Canaryの改善を含む、 Canaryより安定したチャネル | 毎週 |
Beta | 中〜高 | CanaryとDevの改善を含む、 最も安定したチャネル | 毎月 |
▶︎ ドロップダウンリストからダウンロード対象を指定してから、ボタン「Confirm」をクリックします。
▶︎ 画面がしばらく更新されて、その後に図のように「Select the product language」と表示されます。
表示されたら、ドロップダウンリスト「Choose one」をクリックします。
▶︎ ドロップダウンリストから対象の言語を指定してから、ボタン「Confirm」をクリックします。
▶︎ 画面がしばらく更新されて、その後に図のようにボタン「Download Now」と表示されます。
このボタンをクリックするとダウンロードが開始されますが、これ以降の操作は省略するので、画面の表示に従って操作を進めてください。
▶︎ 以下の図は、Macで保存されたVHDXファイルです。
説明は以上です。
インテル版のISOダウンロード(インテルMac向け)
▶︎ 以下のリンクをクリックして、インテル版ISOファイルロードページにアクセスします。
▶︎ 図のようにサイトが開いたら、画面を下に向けてスクロールします。
▶︎ 図のように、矢印が指し示しているドロップダウンリスト「Select edition」を探して、それをクリックします。
▶︎ 図のようにドロップダウンリストで項目が表示されたら、ダウンロードしたい対象をクリックして選択します。
ここでは一例として、「Windows 11 Release Preview Channel – Build 22621」を指定してみます。
チャネル種類 | 安定性 | 概要 | 更新頻度 |
---|---|---|---|
Canary | 低 | 最も安定性の低い、 実験的なチャネル | 毎日 |
Dev | 中 | Canaryの改善を含む、 Canaryより安定したチャネル | 毎週 |
Beta | 中〜高 | CanaryとDevの改善を含む、 安定したチャネル | 毎月 |
Release Preview | 高 | 一般リリースのプレビュー版 | – |
▶︎ ドロップダウンリストからダウンロード対象を指定してから、ボタン「Confirm」をクリックします。
▶︎ 画面がしばらく更新されて、その後に図のように「Select the product language」と表示されます。
表示されたら、ドロップダウンリスト「Choose one」をクリックします。
▶︎ ドロップダウンリストから対象の言語を指定してから、ボタン「Confirm」をクリックします。
▶︎ 画面がしばらく更新されて、その後に図のようにボタン「64-bit Download」や「32-bit Download」と表示されます。
このボタンをクリックするとダウンロードが開始されますが、これ以降の操作は省略するので、画面の表示に従って操作を進めてください。
▶︎ 以下の図は、Macで保存されたISOファイルです。
説明は以上です。
まとめ
マイクロソフトの「Windows Insider Preview」のページから、VHDX/ISOファイルをダウンロードする方法を紹介しました。
VHDX/ISOファイルのダウンロード後に、仮想環境アプリ(Parallels/VMware/VirtualBoxなど)でWindowsを使う場合は、以下の関連記事をご覧ください。
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