MacとBootcamp-Windowsで共通のデータ領域を作る
更新日:2021年04月17日
投稿日:2020年08月25日
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macOSとBootcampのWindowsから、どちらからでも読み書きできるデータ領域を内蔵ドライブに作成/削除する方法や注意点を、macOS 10.15 Catalinaで図解を使って詳しく解説します。
動作検証環境
今回は、以下の2台のMacで動作確認を行いました。
- macOS 10.15.6 Catalina
- Windows 10 Home
- MacBook(Retina, 12-inch, Early 2015)、MacBook Pro(Retina, 15-inch, Late 2013)
macOSは10.13 High Sierra以降から内蔵SSDドライブが「APFS」フォーマット標準になっています。
よって、検証していませんが10.13 High Sierra以降ならこのページの方法で上手くいくと思われます。
逆に言えば、10.12 Sierra以前は上手く行かないかもしれません。
注意点
- あらかじめ、Bootcamp領域にWindowsがインストールされていること
- 共有領域はmacOSのパーティションから分割して作るしかない
- macOSのパーティションのフォーマット形式は「APFS」であること
- パーティションのフォーマット形式は「exFAT」にすること
- パーティション作成中はMacで一切の作業ができなくなる
- パーティション作成には数分から数時間かかる場合があるので、ACアダプタをつないだ状態で行うこと
- 共有領域は作成後にサイズ変更はできないので、変更する場合はいったん共有領域を削除してから作り直すことになる
- 共有領域を削除すると、保存されていたデータは消去される
共通のデータ領域の作り方
①
macOSが起動した状態で、「ディスクユーティリティ」を起動します。
「ディスクユーティリティ」は、Finderで「アプリケーション」→「ユーティリティ」のフォルダの中にあります。
②
以下のように「ディスクユーティリティ」が起動したら、左上の「表示」アイコンをクリックして以下のように設定します。
- ①「サイドバーを表示」を選ぶ
- ②「すべてのデバイスを表示」を選ぶ
③
以下の図のように、「内蔵」と表示された一番上のドライブ名をクリックします。
④
以下の図のように、「パーティション作成」のボタンをクリックします。
⑤
以下の図のように、①円グラフでmacOS領域をクリックしてから、②「+」ボタンをクリックします。
⑥
以下の図のように、円グラフの円周上の○印をスライドしたり、右側の「パーティション情報」の中の「サイズ」と表示されたところに数字を入れるなどして、MacとWindowsで共有する領域のサイズを決めます。
以下の図では20GBとしています。
ちなみに、まだ「適用」ボタンをクリックしてはいけません!
⑦
以下の図のように、①「パーティション情報」の「名前」に適当な名前を入れてから、②「フォーマット」の一覧から「exFAT」を選択します。
ちなみに、①の「名前」はMacやWindowsでマウントした時に表示されるドライブ名になりますので、自分がわかりやすい名前をつけてください。
⑧
ここまでが設定できたら、以下の図で矢印が指し示している「適用」をクリックして、パーティション作成を実行します。
実行したら途中でキャンセルはできないので、設定している内容をよく確認してからクリックしてください。
⑨
「適用」をクリックすると、以下のように最終確認の画面が表示されるので、問題なければ「パーティション作成」をクリックします。
⑩
以下のように「起動ボリュームのサイズを変更すると、このコンピュータは応答を停止します。」と表示されたら、実行中はMacで一切の操作ができなくなるので、
- 万が一保存していないデータがある場合は、データの保存
- ACアダプタを接続
してから、「続ける」ボタンをクリックします。
⑪
パーティション作成中は以下のような画面になるので、処理が終わるまで放置して待ちます。
早ければ数分、長ければ数時間かかります。
⑫
パーティション作成が完了したら、「ディスクユーティリティ」で以下の図のように作成したパーティションが表示されます。
表示されていたら、「ディスクユーティリティ」を終了します。
⑬
macOSやWindowsで、問題なくパーティションが読み書きできるかを確認してください。
共通のデータ領域を削除する
以下の処理を実行すると共通のデータ領域の中のデータは全消去されます。
消去されたら困るデータは、外付けのHDDなどにコピーしてください。
①
「ディスクユーティリティ」を起動して、以下の図のように、①「内蔵」と表示された一番上のドライブ名をクリックして、②「パーティション作成」のアイコンをクリックします。
②
以下の図のように、①円グラフから消去したいパーティションをクリックしてから、②「ー」ボタンをクリックします。
③
以下の図のように、円グラフから消去したいパーティションが消えたら、「適用」ボタンをクリックして確定させます。
④
「適用」をクリックすると、以下のように最終確認の画面が表示されるので、問題なければ「パーティション作成」をクリックします。
⑤
削除中は以下の図のように、「変更を適用中」と表示されるので、処理が終わるまで放置して待ちます。
⑥
以下のように「操作が完了しました」と表示されたら、「完了」をクリックします。
これでパーティション削除が完了したので、「ディスクユーティリティ」を終了してください。
コメント
恐れ入ります。
ここで書かれている方法でパーティションを切ってみました。
ほぼ問題なく共有用のパーティションは出来たのですが、ブートキャンプからの起動ができなくなりました。システム環境設定から起動ディスクを変更すると有効なディスクがないと言われ、電源オン+Optionボタンではブートキャンプのアイコンが現れないといった具合です。
共有用のパーティションを削除しても同じ現象が続いています。
ブートキャンプ自体はデータと共に存在はしています。(Finderで確認可能です)
お知恵を拝借致したく、どうぞよろしくお願いいたします。
Model: iMac Late2009
OS: High Sierra 10.13.6
自分もこちらの方法でやってみたらWindowsが起動できなくなりました。
その後解決するされましたか?