Windowsの新規インストールに使えるISOファイルを作成できるスクリプトを配信している「uup.rg-adguard.net」というサイトの使い方を、図解入りで詳しく説明します。
https://uup.rg-adguard.net/は、どんなサイト?
Windowsのアップデートのデータを収集して、WIndowsのクリーンインストールが可能なISOファイルを作成するスクリプトを配信しているサイトです。
Windows 10以降のWindowsでは、アップデートのデータを「UUP」という方式で配信しているので、スクリプトではその配信データを収集してWindowsのインストール用のISOを作成します。
このサイトで配信しているスクリプトはWindows専用であり、MacやLinuxでは実行できません。
類似のサイトとして「UUP dump」がありますが、そちらではMacやLinuxで実行可能なスクリプトを配布しているので、必要な方は以下のリンク先の記事をご覧下さい。
- ① 「UUP dump」の概要(最初にこれを読んでから、②や③に進んでください)
- ② 「UUP dump」のMac用スクリプト実行
- ③ 「UUP dump」のWindows用スクリプト実行
そもそも、UUPとは?
UUPは、「Unified Update Platform」の略です。
また、UUPはWindows 10から導入されたアップデートの配信方法で、以前の方法よりもダウンロードのデータサイズの縮小や、デバイスの処理負荷が軽減されるメリットがあります。
UUPについては、マイクロソフトの公式サイトで以下のような説明がされています。
Windows 10 のリリースに伴い、更新モデルを Unified Update Platform に移行しました。 Unified Update Platform (UUP) は、毎月の品質更新プログラムから新機能の更新プログラムまで、(Windows ベースのすべてのオペレーティング システムのクライアント デバイスを対象にした) あらゆる種類の OS 更新プログラムの発行、ホスティング、スキャン、およびダウンロードに対応する単一モデルです。
https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows/deployment/update/windows-update-overview
UUP への移行後は、クライアント デバイスに送信される更新データが小さくなるほか、デバイス側の処理も削減され、特にモバイル OS を基盤とするデバイスに大きなメリットがあります。
https://blogs.windows.com/japan/2017/01/30/unified-update-platform-uup/
ISOダウンロード用スクリプトをダウンロードする方法
▶ 以下のリンクをクリックして、uup.rg-adguard.netのサイトを開きます。
▶ サイトが開いたら、以下の項目を上から順番に選択します。
- Select type
- Select version
- Select language
- Select edition
- Select type download
ここでは一例として、次の項目を選択しました。
ちなみに、editionでHome版でなくProfessional版を選んだのは、Windows 11ではネットワークがつながっていないとHome版はインストールできないからです。
- Select type
- Windows (Insider version)
- Select version
- Windows 11 Insider Preview 10.0.22000.160 (co_release)[arm64]
- Select language
- ja-jp: Japanese
- Select edition
- Windows 11 Professional
- Select type download
- Download ISO compiler in IneClick! (run downloaded CMD-file)
▶ 項目をすべて選択すると、画面の右にスクリプトのダウンロード用のリンクが表示されます。
リンクが表示されたら、右クリックしてスクリプトをダウンロード(保存)します。
ここでは、2つある方の1つ目のスクリプトをダウンロードします。
▶ スクリプトがダウンロードできたら、引き続き次の章でISOをダウンロードします。
スクリプトを使ってISOをダウンロードする方法
▶ 先の章でダウンロードしたスクリプトのある場所をファイルエクスプローラで表示します。
▶ スクリプトを右クリックして表示される項目から、「管理者として実行」を選択します。
▶ スクリプト実行の許可画面が表示されたら、ボタン「はい」をクリックします。
▶ 背景が黒い画面になってスクリプト実行の画面になったら、処理が完了するまでしばらく放置します。
処理終了までかかる時間はネット回線の速度などによりますが、数十分~2時間弱ぐらいかかる場合もあります。
▶ 処理が完了したら、画面に「Press any key to exit.」と表示されます。
何かキーを押すと、画面が閉じられます。
▶ ファイルエクスプローラに戻ると、いくつかのファイルが作成されています。
拡張子がISOでファイルサイズが最も大きいファイルが、目当てのISOファイルです。
まとめ
「uup.rg-adguard.net」からスクリプトを入手して、Windowsのクリーンインストールに使えるISOを作成する方法を紹介してきました。
英語表示ではありますが、操作方法は特に難しいことはないので、このページを参考に使ってみてください。
なお、このページで紹介した方法も含めたWindowsインストール用ISOファイルのダウンロード方法について、以下のページで紹介しています。
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