macOS Sonoma 14のリリースにあわせてParallels Desktop 19がリリースされましたが、18ユーザーはアップグレードすべきでしょうか?
結論から言うと、今の18を使い続けて不具合が出たらアップグレードをオススメします。
このページでは、その理由を説明します。
以下のリンクは当ページの姉妹記事で、バージョン17から18へのアップグレード時のものです。
Parallels Desktop 19と18の機能的な違い(新機能)
バージョン19では、CADアプリを使っているユーザには、以下の③が改善される可能性があります。
それ以外のユーザは、機能的にはほぼ大きな変更はありません。
メーカーであるParallels社の発表のバージョン19の新機能としては、次の①〜③の3つです。
- ① 最新のAppleシリコンMacや、macOS Sonoma 14に最適化
- M1シリーズ:M1、M1 Pro、M1 Max、M1 Ultra
- M2シリーズ:M1、M2 Pro、M2 Max、M2 Ultra
- ② Touch IDによるWindowsのサインイン(ログイン)
- ③ OpenGL 4.1の対応
- CAD関連アプリの対応強化:ArcGIS CityEngine 2023、Vectorworks Vision 2023、VariCAD、Deswik.CADなど
(参考資料:Parallels公式サイトでのバージョン19の新機能紹介ページ)
Parallels Desktop 19と18の対応OSの違い
一つ前のバージョンアップの17から18へはほぼ同じでしたが、今回の18から19へは大きく変わっています。
以下からは、ホストOS(Parallels DesktopをインストールするMacのmacOS)、ゲストOS(Parallels Desktop内にインストールするWindows OS)について、説明しています。
ここでは、バージョン19と18の比較に加えて、参考として17の対応OSも記載しています。
ホストOS
以下のmacOSが稼働しているMacにインストール可能です。
以下から、AppleシリコンMacとインテルMacと分けて説明します。
注記が書かれた背景が黄色い部分は、メーカーが公式にはサポートしていませんが、個人的に検証して動作確認が取れたものです。(使用にあたっては自己責任で)
背景に色がついてない部分は、メーカーが公式にサポートしているものです。
AppleシリコンMac
macOS | Parallels 19 | Parallels 18 | Parallels 17 |
---|---|---|---|
Sonoma 14.x | 14.0以降 | 14.0 以降 (注記1) | 14.0 以降 (注記1) |
Ventura 13.x | 13.4以降 | 13.0 以降 | 13.0 以降 (注記1) |
Monterey 12.x | 12.6以降 | 12.4 以降 | 12.0 以降 |
Big Sur 11.x | *** | 11.6.7 以降 | 11.1 以降 |
インテルMac
macOS | Parallels 19 | Parallels 18 | Parallels 17 |
---|---|---|---|
Sonoma 14.x | 14.0以降 | 14.0 以降 (注記2) | 14.0 以降 (注記2) |
Ventura 13.x | 13.4以降 | 13.0 以降 | 13.0 以降 (注記2) |
Monterey 12.x | 12.6以降 | 12.4 以降 | 12.0 以降 |
Big Sur 11.x | *** | 11.6.7 以降 | 11.1 以降 |
Catalina 10.15 | *** | 10.15.7 以降 | 10.15.7 以降 |
Mojave 10.14.x | *** | 10.14.6 以降 | 10.14.6 以降 |
High Sierra 10.13.x | – | – | 10.13.6 以降 |
注記1、注記2:
メーカーのParallelsでは、Ventura 13.xが稼働しているMacでは、Prallels Desktop 18を使うことを推奨しています。
(バージョン17はVentura 13.xに最適化されていない為)
ここからは、実験報告です。
試しに、Ventura 13.xが稼働しているM1 Macに、Parallels Desktop 17をインストールしてみたところ、以下の警告が出たもののインストールできました。
Windows 11もインストールできました。
ゲストWindows OS
以下のゲストWindows OSがParallels Desktop内にインストール可能です。
AppleシリコンMac
ゲストOS | Parallels 19 | Parallels 18 | Parallels 17 |
---|---|---|---|
Windows 11 | ○ | ○ | ○ |
インテルMac
macOS | Parallels 19 | Parallels 18 | Parallels 17 |
---|---|---|---|
Windows 11 | ○ | ○ | ○ |
Windows 10 | ○ | ○ | ○ |
インテルMacと組み合わせたParallels 18.0.2以前/17.1.4以前までは、以下のWindowsがサポート対象です。
(Parallels 18.1.0以降/17.1.5以降は対象外)
- 8.1
- 8
- Server 2022
- Server 2019
- Server 2016
- Server 2012 R2
- 7 (SP0-SP1)
- Server 2008 R2 (SP0-SP2)
- Vista (SP0-SP2)
- Server 2003 R2 (SP0-SP2)
- XP (SP0-SP3)
- 2000 Professional SP4
- 2000 Server SP4
Parallels Desktop 18から19へアップグレードにかかる料金
Parallels Desktopでは買い切り版と年間サブスク版がありますが、ここでは買い切り版の前提で説明します。
アップグレードする場合
アップグレードする場合は、Parallels公式サイトで購入する必要があります。
標準価格は、12,700円です。(ただし、キャンペーンで20-30%オフの時もあり)
以下のリンクをクリックすると、公式サイトの購入ページにジャンプします。
新規ライセンスを購入する場合
Parallels公式サイト、またはAmazonなどのネット通販や家電量販店で購入ができます。
標準価格は、公式サイトで12,700円です。(ただし、どちらもキャンペーンで20-30%オフの時もあり)
まとめ
以上、Parallels Desktop 18を19にアップグレードすべきかどうかを説明しました。
とりあえず18を使い続けて、問題が起きてから19にアップグレードを検討で良いと思います。
当サイトでは、Paralles Desktopの関連記事を多数アップしています。
Parallelsにこだわる必要がなければ、無償で使える「VMware」や「VirtualBox」を使うという選択肢もあります。
以下のリンクは、こういった「仮想環境アプリ」についての関連記事です。
当ページの更新履歴
- 2023/12/16更新
- アイコンを変更しました。
- タイトルや本文の表現を調整しました。
- 2023/8/23
- 最初の公開
コメント