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Macの標準アプリ「アーカイブユーティリティ」はどこにある?さらに、アプリの特徴から設定・使い方・エラー対応方法まで紹介

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Mac標準アプリ「アーカイブユーティリティ」 アプリアイコン
更新日:2023年09月21日

投稿日:2023年09月21日
この記事は約10分で読めます。

Macの標準アプリ「アーカイブユーティリティ」について詳しく説明します。

アプリがどこにあるのか、アプリの特徴・設定・使い方から、エラーが出た時の対処法まで紹介します。

Mac標準の「アーカイブユーティリティ」については、標準アプリがゆえに詳しく解説したサイトがあまり見当たらず、あっても古い情報の場合が多いです。

このページでは、macOS 11 Big Sur以降の新しいアーカイブ形式「AAR(Appleアーカイブ)」「AEA(Apple暗号化アーカイブ)」にも対応した説明になっています。

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① アプリの特徴

Mac標準アプリ「アーカイブユーティリティ」 アプリアイコン
アプリ「アーカイブユーティリティ」のアイコン

(1) アプリの概要

アプリ「アーカイブユーティリティ」は、アーカイブの圧縮・展開ができる、Mac標準添付のアプリです。

最初にリリースされたのは、2007年のMac OS X 10.5 Leopardです。

その時から15年ほど経っていますが、基本的に操作方法は変わっていません。

変更点は、2020年リリースのmacOS 11 Big Surで、新しいアーカイブ形式「AAR」「AEA」に対応したことぐらいです。

アプリ「アーカイブユーティリティ」の前には、Macには次のアーカイブアプリが標準添付されていました。

  • Mac OS X 10.3 Panther 〜 10.4 Tiger
    • アプリ「BOM ArchiveHelper」
  • OS 7.6 〜 Mac OS X 10.2 Jaguar
    • アプリ「Stuffit Expander」

(2) アプリのメリット・デメリット

メリット

デメリット

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② アプリの場所

アプリ「アーカイブユーティリティ」は、通常のアプリが保存されているフォルダ「アプリケーション」の中にはありません。

macOSのバージョンによって、以下の場所に保存されています。

OS X 10.10 Yosemite以降

/System/Library/CoreServices/Applications/

Mac OS X 10.5 Leopard 〜 OS X 10.9 Mavericks

/System/Library/CoreServices/

アプリ「アーカイブユーティリティ」をFinderで表示するには、Finderで上記のパスのフォルダを順番に降りていく方法があります。

Mac Finder

別の方法は、Finderの「移動」機能を使います。

やり方は、上記のパスをコピーしてから、Finderのメニューバーから「移動」 -> 「フォルダへ移動…」で表示された画面にペーストし、キーボードのreturnを押下します。

Mac Finder
Mac Finder 移動

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③ アプリの設定

アプリ「アーカイブユーティリティ」の設定を行うには、アプリを起動する必要があります。

ただし、アプリ起動直後は何も表示されないので、設定画面を呼び出す必要もあります。

▶︎ アプリ「アーカイブユーティリティ」を起動します。

Mac Finder

▶︎ アプリ起動直後は何も表示されていません。

ここで設定画面を呼ぶには、メニューバーで「アーカイブユーティリティ」 -> 「設定…」を選択します。

▶︎ 図のように設定画面が表示されたら、お好みに応じて設定を変更します。

①〜④が展開の設定、⑤〜⑧が圧縮の設定です。

詳細は、図の後で説明します。

Mac「アーカイブユーティリティ」 設定画面

展開の設定

No項目設定内容
展開したファイルの保存場所以下から選択
  • アーカイブと同じディレクトリ内
  • 場所を選択…
展開後以下から選択
  • アーカイブをそのままにする
  • アーカイブをゴミ箱に入れる
  • アーカイブを削除(ゴミ箱に入れず完全削除)
  • アーカイブを移動…
展開した項目をFinderに表示チェックを入れると、展開後にFinderで選択状態で表示される
展開を続行(可能な場合)チェックを入れると、アーカイブ内にアーカイブが含まれる場合、それらも展開する

圧縮の設定

「⑥ アーカイブのフォーマット」については、表の後で補足説明があります。

No項目設定内容
アーカイブの保存場所以下から選択
  • アーカイブ元のファイルと同じディレクトリ内
  • 場所を選択…
アーカイブのフォーマット以下から選択
  • 圧縮アーカイブ
  • 通常のアーカイブ
  • Zipアーカイブ
  • Appleアーカイブ
  • Apple暗号化アーカイブ
アーカイブ後以下から選択
  • ファイルをそのままにする
  • ファイルをゴミ箱に入れる
  • アーカイブ元のファイルを削除(ゴミ箱に入れずに完全削除)
  • ファイルを移動…
アーカイブをFinderに表示チェックを入れると、圧縮後にFinderで選択状態で表示される

補足説明:「⑥ アーカイブのフォーマット」について

ここでは5種類のアーカイブのフォーマットが選択できますが、次のような特徴があります。

通常使う限りでは「Zipアーカイブ」のみを使うようにすれば良く、他のフォーマットは敢えて何かの使用目的がある場合に限られます。

アーカイブのフォーマット拡張子説明
圧縮アーカイブcpgzLinux/Unixでよく使われるフォーマット。
通常のアーカイブcpioLinux/Unixでよく使われるフォーマット。
ZipアーカイブzipMac/Windows/Linuxで広く使われる、標準のフォーマット。
AppleアーカイブaarmacOS 11 Big Sur以降で使用可能。パスワードなし。
Apple暗号化アーカイブaeamacOS 11 Big Sur以降で使用可能。パスワードあり。
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④ アプリの使い方

アプリ「アーカイブユーティリティ」を使ってアーカイブを展開・圧縮する方法は、以下のように複数あります。

状況に応じて使い分けるようにしてください。

(1)の方法は、Finderでファイル・フォルダを右クリックして展開・圧縮しますが、Macユーザが普段何気なく使っている、お馴染みの方法です。

また、複数のアイテムからアーカイブを圧縮(作成)する場合は、それぞれ動きが異なるので、注意が必要です。(詳しくは以下の表を参照)

方法展開圧縮複数のファイル・フォルダを圧縮した場合の動作
(1) Finder右クリックメニューから展開・圧縮まとめて1つのアーカイブが作成される
(2) Dockに登録したアプリアイコンにドラッグ&ドロップ個別のアーカイブが作成される
(3) アプリメニューから展開・圧縮 そもそも複数の選択ができない

以下に、(1)から(3)の操作画面のスクショを掲載するので、大まかな作業イメージをつかんでください。

そのあとで、それぞれの操作方法の説明となります。

(1) Finder右クリック

▶︎ MacのFinderで、圧縮したいファイル・フォルダを選択、または展開したいアーカイブを選択して、右クリックメニューを表示します。

通常のファイル・フォルダで右クリックメニューを表示した場合は、項目「圧縮」を選ぶとアーカイブが作成されます。

Mac Finder

一方、アーカイブで右クリックメニューを表示した場合は、項目「開く」を選択します。

Mac Finder

▶︎ Finderで右クリックの説明は、以上です。

(2) Dockに登録したアプリアイコンにドラッグ&ドロップ

▶︎ 図のように、MacのDocに予めアプリ「アーカイブユーティリティ」を登録しておきます。

Mac Dock

▶︎ Dockの「アーカイブユーティリティ」のアイコンに、圧縮したいファイル・フォルダか、展開したいアーカイブをドラッグ&ドロップします。

圧縮の場合は、複数のアイテムがある場合は個別にアーカイブが作成されます。

Mac Dock ドラッグ&ドロップ

▶︎ 以下の図は、2つのアイテムを圧縮した結果で、2つのアーカイブが作成されています。

Mac Finder

▶︎ Dockにドラッグ&ドロップの説明は、以上です。

(3) アプリメニューから展開・圧縮

▶︎ アプリ「アーカイブユーティリティ」を起動します。

Mac Finder

▶︎ アプリ起動直後は何も表示されていません。

ここで、メニューバーで「ファイル」 -> 「アーカイブを作成…」または「アーカイブを展開…」を選択します。

ここではサンプルとして、「アーカイブを作成…」を選択してみます。

Mac アプリ「アーカイブユーティリティ」 メニューバー

▶︎ ここでファイルまたはフォルダを選択しますが、1つだけしか選べないところに注意です。

選択したら、ボタン「アーカイブ」をクリックします。

Mac ファイル操作画面

▶︎ 以下の図は、1つのアイテムを圧縮した結果で、1つのアーカイブが作成されています。

Mac Finder

▶︎ アプリメニューから圧縮・展開の説明は、以上です。

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⑤ エラーが出た時の対処法

アプリ「アーカイブユーティリティ」を使うと、以下のようなエラーが出る場合があります。

  • エラー1 – その操作は許可されていません。
  • エラー2 – ファイルまたはディレクトリがありません。
  • エラー22 – 引数が無効です。
  • エラー79 – ファイルタイプまたはフォーマットが不適切です。対応していないフォーマットです。

エラーの原因は以下が考えられます。

  • アーカイブが壊れている
  • ファイル名・フォルダ名の文字コードでエラーが起きている(日本語・中国語・ドイツ語など英語以外で起きる可能性が高い)
  • アーカイブ形式が対応していない

よって、対処法としては以下を順番に試してみてください。

  • アーカイブの再ダウンロードなど再入手してみる
  • 他のアーカイブアプリを試してみる(具体的なアプリは、この後の【まとめ】で説明しています。)
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まとめ

Macの標準アプリ「アーカイブユーティリティ」について詳しく説明しました。

当サイトでは、標準アーカイブ以外にもアーカイブアプリの紹介をしています。

① 【The Unarchiver】アーカイブ展開専門、ほぼ全てのアーカイブ形式に対応で、シンプルで使いやすい

② 【Keka】アーカイブの圧縮・展開が可能、無料で使いやすい

③ 【BetterZip】アーカイブの圧縮・展開が可能、アーカイブのプレビュー可能、RAR圧縮も可能で多機能

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