Macのアプリ「Keka」は、簡単な操作でアーカイブの圧縮や展開が出来るアプリです。
このページでは、このアプリの特徴・使い方・対応アーカイブ形式について、詳しく説明します。
このアプリを一言で言うと、「Macでアーカイブの圧縮が簡単に出来るのが特徴のアプリ」です。
① アプリの特徴
(1) アプリの概要
アプリ「Keka」は、アーカイブの圧縮・展開が出来るアプリです。
他のアプリと比べての特徴は、アーカイブの圧縮がファイル/フォルダのドラッグ&ドロップで簡単に出来るところです。
このアプリの開発者は”Jorge Garcia Amero”という人ですが、名前から推測するとイタリア人でしょうか?
アプリの最初のリリースは2009年なので、現在の2023年で14年ほどの歴史あるアプリです。
(2) アプリのメリット・デメリット
メリット
- アーカイブの展開だけでなく、圧縮も出来る
- 圧縮・展開は、ドラッグ&ドロップ主体で操作が簡単
- 公式サイトからダウンロード無料(Mac App Storeでは¥700@2023年9月時点)
- 日本語に対応
- 多くのアーカイブ形式に対応
- 対応フォーマット形式 => ④ 付録:対応しているアーカイブ形式
デメリット
- RAR形式のアーカイブの圧縮は出来ない(展開は可能)
(3) 対応macOSとアプリのバージョン
Macの機種やmacOSバージョンによって、アプリ「Keka」で使えるバージョンが異なります。
対応Mac種類 | macOSバージョン | アプリバージョン |
---|---|---|
| 10.10 Yosemite以降 | 最新バージョン 1.3.3 (2023/8/24リリース) |
| 10.9 Mavericks | 旧バージョン 1.1.30 |
| 10.7 Lion | 旧バージョン 1.0.16 |
| 10.6 Snow Leopard | 旧バージョン 1.0.4 |
| 10.5 Leopard | 旧バージョン 1.0.4-leo |
| 10.4 Tiger | 旧バージョン 0.1.21 |
② アプリの入手先
以下の2つの入手先があります。
最新版は(1)と(2)のどちらでも入手可能ですが、(2)では料金¥700がかかります。
ちなみに、アプリの内容は一緒です。
作者様を積極的にサポートしたい方は、(2)から入手しましょう。
また、旧バージョンは(1)からのみ入手可能です。
ここから入手すると、dmg形式のファイルがダウンロードされます。
dmgをマウントして表示されるアプリを、フォルダ「アプリケーション」にドラッグ&ドロップでインストールします。
アプリの使い方は、次の章に進んでください。
③ アプリの基本的な使い方(圧縮・展開)
ここでは4つの方法で、アーカイブの圧縮・展開をするやり方を紹介します。
圧縮・展開の方法一覧
方法 | 圧縮 | 展開 | コメント |
---|---|---|---|
(1) Kekaアプリ画面にドラッグ&ドロップ | ○ | ○ |
|
(2) Finderの右クリックメニューからKekaで開く | – | ○ |
|
(3) Dockアイコンにドラッグ&ドロップ | ○ | ○ |
|
(4) Finderの右クリックメニューからKekaメニュー | ○ | ○ |
|
以下に、(1)から(4)の操作画面のスクショを掲載するので、大まかな作業イメージをつかんでください。
その後で、それぞれの操作方法の説明となります。
(1) アプリ画面にドラッグ&ドロップ
▶︎ アプリ「Keka」を起動します。(Finderのフォルダ「アプリケーション」内から実行など)
▶︎ 図のようにアプリ画面が表示されたら、展開・圧縮ごとに操作方法を説明します。
- ステップ①▶︎ アーカイブのドラッグ&ドロップ
アプリの画面内に、展開したいアーカイブをドラッグします。
そうするとアプリの画面の表示が変わるので、「ここにドラッグして展開」の部分にドロップします。
- ステップ②▶︎ アーカイブの展開
図のように、デフォルトの設定ではアーカイブと同じ場所にファイル/フォルダが展開されます。
- ステップ③▶︎ 展開時の動作のデフォルト設定
展開時の動作のデフォルト設定は、アプリメニュー「Keka」->「設定」を開き、タブ「展開」の中で設定します。
- ステップ①▶︎ アーカイブの形式を設定
まずは、アプリ画面右上のフォーマット形式を選択します。
その上で、画面に表示される各項目を設定します。
よくわからない場合は、デフォルトのままで良いです。
- ステップ②▶︎ ファイルのドラッグ&ドロップ
アプリの画面内に、圧縮したいファイル/フォルダをドラッグします。
そうするとアプリの画面の表示が変わるので、「ここにドラッグして圧縮」の部分にドロップします。
- ステップ③▶︎ アーカイブの圧縮
図のように、デフォルトの設定ではアーカイブと同じ場所にアーカイブが圧縮(作成)されます。
- ステップ④▶︎ 圧縮時の動作のデフォルト設定
圧縮時の動作のデフォルト設定は、アプリメニュー「Keka」->「設定」を開き、タブ「圧縮」の中で設定します。
(2) Finderの右クリックメニューからKekaで開く(展開のみ)
▶︎ Finderで、次の操作を行います。
- ① 展開したいアーカイブファイルを右クリックして、「このアプリケーションで開く」を選択
- ② アプリ一覧から「Keka」を選択
▶︎ 図のようにアーカイブが展開されたら、作業完了です。
▶︎ 展開時の動作のデフォルト設定は、アプリメニュー「Keka」->「設定」を開き、タブ「展開」の中で設定します。
(3) Dockアイコンにドラッグ&ドロップ
▶︎ 図のように、MacのDockに予めアプリ「Keka」を登録しておきます。
▶︎ Dockの「Keka」のアイコンに、圧縮したいファイルか、展開したいアーカイブをドラッグ&ドロップします。
以下の図ではサンプルとして、圧縮したいファイルをドラッグ&ドロップしています。
▶︎ 圧縮したいファイルは新しいアーカイブが作成され、アーカイブは展開されたファイル/フォルダが表示されます。
以下の図ではサンプルとして、圧縮された新しいアーカイブが作成されています。
▶︎ 圧縮時の動作のデフォルト設定は、アプリメニュー「Keka」->「設定」を開き、タブ「圧縮」の中で設定します。
一方、展開時の動作のデフォルト設定は、アプリメニュー「Keka」->「設定」を開き、タブ「展開」の中で設定します。
(4) Finderの右クリックメニューからKekaメニュー
▶︎ この操作を行うためには、予め設定を行っておく必要があります。
設定内容は、アプリメニュー「Keka」->「設定」を開き、タブ「Finder拡張機能」の中で、ボタン「拡張機能が無効になっています」をクリックして設定します。
ボタンを押すと「システム設定」で設定変更する旨の説明が出ますが、画面の指示通りに設定します。
以下は、有効化した後の画面のスクショです。
▶︎ 拡張機能を有効化したら、以下の図で赤く囲んでいるように設定します。
一番上の項目「KekaのアクションをFinderのコンテクストメニューに表示」のチェックは必須ですが、他の項目はお好みによって変更してもOKです。
よくわからない場合は、図の通りに設定してください。
事前設定はここまでです。
▶︎ ここからは実際に圧縮・展開する操作の説明です。
Finderで次の操作を行います。
- ① 圧縮または展開したいファイル/フォルダを右クリックして、「Keka」を選択
- ② コマンド一覧から、実行したいコマンドを選択
コマンドは以下の項目があります。
- 圧縮関連コマンド
- ここに圧縮
- 圧縮先…
- ここにデフォルトのパスワードで暗号化する
- デフォルトのパスワードで暗号化…
- 展開関連コマンド
- ここに展開
- “~(ファイル名)”へ展開
- 展開先…
④ 付録:対応しているアーカイブ形式
以下に、アプリ「Keka」で圧縮・展開可能なアーカイブ形式を列挙します。
また、アプリのバージョン1.3.3の状態です。(2023/8/24リリース)
フォーマット | 圧縮 | 展開 |
---|---|---|
7Z | ○ | ○ |
ZIP | ○ | ○ |
ZIPX | – | ○ |
RAR | – | ○ |
TAR | ○ | ○ |
GZIP | ○ | ○ |
BZIP2 | ○ | ○ |
XZ | ○ | ○ |
LZIP | ○ | ○ |
DMG | ○ | ○ |
ISO | ○ | ○ |
BROTLI | ○ | ○ |
ZSTD | ○ | ○ |
LRZIP | ○ | ○ |
LZMA | – | ○ |
EXE | – | ○ |
CAB | – | ○ |
AAR | ○ | – |
WIM | ○ | ○ |
MSI | – | ○ |
PAX | – | ○ |
JAR | – | ○ |
WAR | – | ○ |
IPA | – | ○ |
XIP | – | ○ |
APK | – | ○ |
APPX | – | ○ |
XPI | – | ○ |
WPRESS | – | ○ |
IS3 | – | ○ |
CPGZ | – | ○ |
CPIO | – | ○ |
CPT | – | ○ |
SPK | – | ○ |
まとめ
Macのアーカイブ圧縮・展開アプリ「Keka」の特徴・使い方・対応アーカイブ形式について説明しました。
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