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M1 Mac(アップルシリコンMac, ARM Mac)でWindowsを使う方法の一覧と比較

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更新日:2022年04月25日

投稿日:2022年04月21日
この記事は約8分で読めます。

M1 MacでWindowsを使う方法を4つ比較しながら紹介します。

アプリの安定性やコスパなど特徴があるので、利用パターン別におすすめの方法も紹介します。

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最初に結論:M1 MacでWindowsを使うには、利用パターン別にこれをおすすめします

利用パターン別のおすすめを次の表にまとめました。

2022年4月現在、各アプリでは以下のような不具合・機能制限があるので、注意が必要です。

  • ③ UTM
    • Macの かな 英数 キーで日本語入力の切り替えができない
  • ④ VMware Fusion
    • 解像度切替ができない
    • デフォルトではネットワーク接続できない(手修正が必要)
利用パターンおすすめの方式
日常的にWindows上のアプリを使う① Parallels Desktop

☆ 「アプリの動作安定性」を重視
複数のWindowsアプリを使う① Parallels Desktop

☆ 「アプリの動作安定性」を重視
1〜2つの特定のWindowsアプリのみ使う④ CrossOver または③ UTM
または② VMware Fusion

☆ 「コスパ」を重視
☆ 日本語入力が多い場合は、④または②を推奨
ごくたまにWindowsアプリを使う③ UTM または ④ VMware Fusion

☆ 「コスパ」を重視
☆ 日本語入力が多い場合は、④を推奨
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M1 MacでWindowsを使う方法の一覧と比較

M1 Mac(アップルシリコンMac、Arm Mac)では、以下の①〜③の方法を使うと、Arm版のWindows 11を仮想環境上でネイティブに動かすことができます。

ただし、Windows 10は既に入手できないため、インストールすることはできません

また、④の方法はネイティブでWindowsを動かすのではなく、「レイヤー」というWindows互換環境でアプリを動かす方法になります。

動作内容の比較

比較項目① Parallels Desktop② VMware Fusion③ UTM④ CrossOver
【A. 動作環境】



A-1. 内容正式製品版テックプレビュー版
(開発者向けベータ版)
正式製品版正式製品版
A-2. Windows動作方式仮想環境仮想環境仮想環境レイヤー
A-3. 使用WindowsWindows 11 on ARM
インサイドプレビュー版
Windows 11 on ARM
インサイドプレビュー版
Windows 11 on ARM
インサイドプレビュー版
専用の互換Windows Xpなど
A-4. Windowsライセンス必要必要必要不要
A-5. かな/英数キー使用可能使用可能NG使用可能
A-6. 高解像度切替可能NG可能可能
A-7. ネットワーク接続可能△(手修正が必要)可能可能
【B. アプリの対応状況】



B-1. 使用可能アプリ以下のすべてが動作
ARM64(Arm64ビットアプリ)
x64(インテル64ビットアプリ)
x86(インテル32ビットアプリ)
以下のすべてが動作
ARM64(Arm64ビットアプリ)
x64(インテル64ビットアプリ)
x86(インテル32ビットアプリ)
以下のすべてが動作
ARM64(Arm64ビットアプリ)
x64(インテル64ビットアプリ)
x86(インテル32ビットアプリ)
使用Windowsレイヤーにより、
以下の両方またはいずれか
x64(インテル64ビットアプリ)
x86(インテル32ビットアプリ)
B-2. アプリの動作互換性高い高い高い高い~普通~低い
B-3. アプリの動作安定性高い普通~低い普通~低い高い~普通~低い
【C. その他】



C-1. ネット上の情報多い少ない少ない少ない

料金の比較

比較項目① Parallels Desktop② VMware Fusion③ UTM④ CrossOver
【D. 料金明細】



D-1. アプリ料金
(買い切りの場合)
8,000円 ~ 10,000円前後
テックプレビュー版のため発生しないが、
将来正式版がリリースされたときには
発生する可能性あり
8,000円前後
D-2. アプリ料金
(サブスクの場合)
10,000円/1年
D-3. Windows料金
(買い切り)
15,000円~25,000円前後15,000円~25,000円前後15,000円~25,000円前後
【E. 料金合計】



E-1. アプリ+Windows料金
(買い切りの場合)
23,000円~35,000円前後15,000円~25,000円前後15,000円~25,000円前後8,000円前後
E-2. アプリ+Windows料金
(サブスクの場合)
1年目:25,000円~35,000円前後
2年目以降:10,000/1年
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① Parallels Desktop for Mac

Parallels Desktop for Macは、アップルがPowerPC MacからインテルMacに切り替えた2006年からリリースされている、最古参の仮想環境アプリです。

動作の仕組みは、Mac内に仮想環境を作ってWindowsをネイティブに動かすため、対応アプリが広く、安定性が高いのが特徴です。

2022年4月時点で、仮想環境方式でM1 Macに対応している製品版のアプリは、このParallels Desktopだけです。

そのため、仕事でWindowsを使う場合や、複数のWindowsアプリを使う場合は、Parallels Desktopが最もおすすめです。

また、Parallels DesktopはmacOSがバージョンアップするたびに新しいバージョンが出ます。

理想的には、macOSに合わせてParallels Desktopもバージョンアップしたほうが良いのですが、自己責任で古いParalles Desktop + 新しいmacOSでも使える場合も多いです。

Windows 11 + Parallels Desktop(製品版)を使う方法は、以下の記事で詳しく説明しています。

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② VMware Fusion

VMware Fusionは、① Parallels Desktopがリリースされた少しあとからリリースされた、インテルMac時代にはライバル同士の仮想環境アプリです。

インテルMac時代では、動作安定性ではVMware Fusion、アプリ速度ではParallels Desktopといった特徴がありました。(通常使用時は、両者とも問題ないレベルですが)

M1 Mac(アップルシリコンMac、Arm Mac)時代に入って、Parallels Desktopはいち早く対応してきましたが、VMware Fusionはまだテックプレビュー版(開発者向けベータ版)という状況です。(2022年4月現在では)

テックプレビュー版なのでネットワーク・画面解像度・サウンド・Mac/Win共有設定といった部分がまだ未完成ですが、動作そのものは安定しているように思われるので、正式版を期待したいと思います。

Windows 11 + VMware Fusion(テックプレビュー版)を使う方法は、以下の記事で詳しく説明しています。

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③ UTM

UTMは、特定の企業のアプリではなく、オープンソースで開発が進められている仮想環境アプリです。

仮想環境アプリという意味では、① Parallels Desktopや② VMware Fusionと同類です。

無料で使えるところがメリットですが、安定性ではParallelsやVMwareに劣ります。

よって、Windowsアプリを毎日使うとか、複数のアプリを使うといった目的よりも、「ちょっとWindowsアプリを動かしてみたい」といった使い方が向いています。

Windows 11 + UTM(正式版)を使う方法は、以下の記事で詳しく説明しています。

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④ CrossOver

CrossOverは上記の①〜③の仮想環境アプリとは違い、レイヤーという仕組みでWindowsアプリを動作させています。

レイヤーとは、Windowsアプリを動作させる命令を、随時同時通訳するように動作させる仕組みです。

仮想環境アプリではWindowsそのものを動かすのでWindowsのライセンスが必要ですが、レイヤー方式のCrossOverでは不要となります。

そのため、Windowsのライセンス料が不要がメリットとなり、Windowsそのものではないので互換性が低くなるのがデメリットです。

CrossOverでは14日間の試用期間があるので、使いたいWindowsアプリがきちんと動くなら、導入を検討しても良いと思います。

CrossOverを使う方法は、以下の記事で詳しく説明しています。

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インテルMacでは使えたが、M1 Macでは使えなくなった方法の一覧

  • Boot Camp
  • VirtualBox

Boot Campは、仮想環境ではなく、Macに直接Windowsをインストールして、Macの起動時にmacOSとWindowsを切り替える方法です。

マイクロソフトからはインテル版のWIndowsは一般販売されていますが、M1 Macで動作可能なArm版は一般販売されていないので、M1 Macではアップルが対応できていません。

将来的に、Arm版のWindowsが一般販売されたら、M1 Macでもアップルが対応する可能性はあります。

また、VirtualBoxはオラクル社がリリースしている仮想環境アプリですが、ベータ版なども出ていないので、いまのところ対応される可能性は低いです。(2022年4月時点)

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まとめ

M1 MacでWindowsを使う方法を4つ紹介しました。

仕事で使うなら信頼性の面からParallels Desktopがベストですが、個人的に使う場合は各方法のインストール方法もリンク先の記事で紹介しているので、いろいろ試してみてください。

コメント

  1. 中村 幸夫 より:

    コメント失礼します。楽しく拝見しました。まだM1Mac持ってないですが、1つ疑問なのが「M1Macにロゼッタ2でWindowsを動かせないか?」ということです。AppleのHPにも「Rosetta 2 を使えば、Apple シリコンを搭載した Mac でも、Intel プロセッサ搭載 Mac 用に開発された App を使えるようになります。」とありますのでWindowsもインストールできるのでは?と考えてしまします。できないのでしょうか?

    • yamafd より:

      コメントありがとうございます。
      ロゼッタ2アプリとしてWindowsをインストールできないか、ということですが、理屈は分かりませんが、できるということは聞いたことがないです。

      ロゼッタ2は「インテルマック向けのMacアプリ」をM1 Macで動かす仕組みなので、「Windows向けのアプリ」や「WindowsというOSそのもの」を動かすことはできない、と個人的には理解しています。

  2. tokyoweb より:

    最近はオラクルのVirtualBoxもApple Silicon用に重い腰を上げて開発を進めているそうです。
    Parallels Desktopは一万円以上と価格がネックなので、個人使用に限り無償のVMware Fusion、VirtualBox、UTMには期待しています。

    • yamafd より:

      コメントありがとうとざいます。
      VirtualBoxのAppleシリコン対応については、現在調査中です。
      当方の機種ではインストールができなかったり、インテル版のWindows 11対応でエミュレーション速度が遅いなど、いくつかの問題が判明しています。
      簡単にインストールできるようになったら、当方のブログで詳細な記事を公開します。

  3. はあ より:

    結局、1,2,3も仮想
    ネイティブとはBoot Campのように動かす事では?

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