M1 MacでWindowsアプリを使うには、現時点では「CrossOver」というアプリを使う必要があります。
このページではCrossOverのインストール方法と、広範囲でニーズが高いMicrosoft Officeと、CAD分野でニーズが高いJw-cadの対応状況を紹介します。
- M1 MacでWindowsアプリを動かす方法を探している人
- M1 MacでWindows版MS-OfficeやJw-cadが使えるかどうかを知りたい人
CrossOverとはどんなアプリか?
CrossOverは2007年から、MacでWindowsアプリを動かすためのアプリとしてリリースされている、歴史があるアプリです。
MacでWindowsアプリを動かす方法としては、有名なParallelsやVMWareのように仮想環境を作る方法が多いですが、CrossOverはレイヤー方式でWindowsアプリを動かしています。
例えるなら、仮想環境は箱庭のイメージでしょうか。
箱庭なので、箱庭の中はWindowsほぼそのもので再現度は高いのですが、Windowsアプリを使うためには一旦箱庭を起動する必要があります。
一方のレイヤー方式は箱庭を作らず、WindowsアプリとOSの間を仲介する中間アプリがあって、その中間アプリが同時翻訳しているイメージでしょうか。
CrossOverのメリット・デメリット
メリット
- WindowsのOSのライセンス不要
- 仮想環境方式よりもアプリの起動が速い
- CrossOverは2週間の試用期間があるので、その間に使いたいアプリがちゃんと動くかどうかを確認することができる
デメリット
- 料金が4,200円ほどかかる(2021年2月時点)
- 最新のWindowsアプリは対応していないものが多く、古いバージョンが必要な場合がある
- 仮想環境方式より対応していないアプリが多い
- 仮想環境方式よりアプリの安定性は劣る
- Windows APIなどWindowsを直接呼び出すプログラムは動かない
CrossOver 20のインストール方法
- ①
以下のリンクをクリックして、CrossOver 20の開発元のCodeWeavers社のサイトの、ダウンロードページを開きます。
Save Money, Try CrossOver Free Before You Buy.Before you go plunking down your hard-earned money for a virtual machine AND a copy of Windows AND some antivirus software, download a free trial of CrossOver! - ②
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Windowsアプリのインストール方法
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Microsoft Officeの対応状況は?
以下の図は、CrossOver 20上で動かしている、「Office 2007」に含まれる「Excel 2007」と「Access 2007」です。
WindowsのAPIを呼び出すようなマクロやプログラムは使えないので注意が必要ですが、そこまで深く使い込まなければ問題なさそうです。
また、「Microsoft Office」の各バージョンについては、インストール時のアプリ情報では以下のように表示されました。
Officeのライセンスを持っていて、CrossOverの導入を考えている人は、参考にしてください。
Office の2007から標準ファイル形式が「xls → xlsx」などと変わっていますので、CrossOverで使うなら「Office 2007」か「Office 2010」がおすすめです。
昔のファイル形式で良ければ、「Office 2000」か「Office 2003」がおすすめです。
CADアプリの「Jw_cad 7.11」も使えました
Windowsの無料のCADアプリ「Jw_cad 7.11」も使えました。
インストールするときのアプリ情報では、以下の表示が出ました。
以下は、実際に起動したところです。

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