MacでVMware Fusionを既にインストールしていて、アップデートするときの事前準備と手順を紹介します。
通常はアップデートプログラムを実行するだけでOKですが、万が一の時のためにバックアップを取ることが必要です。
このページの内容は、次の環境で検証しています。
項目 | 内容 |
---|---|
ホストmacOS | Sonoma 14.1 |
端末 | MacBook Air (M1, 2020) |
VMware Fusion アップデート前 | 13.0.2 (21581413) |
VMware Fusion アップデート後 | 13.5.0 (22583790) |
① 事前準備
事前準備としては、次の2つがあります。
(1)は、仮想環境マシンがシャットダウンされていないと、ごくまれにアップデート時に不具合が起きるためです。
また、(2)は必須の作業ではありませんが、万が一アップデートに失敗した時のために、個人の判断でバックアップをとっておくかどうかを決めてください。
迷っている場合は、バックアップすることをオススメします。
(1) 仮想環境マシンのシャットダウン
▶︎ VMware Fusionで「仮想マシンのライブラリ」を表示します。
もしも「仮想マシンのライブラリ」が表示されない場合は、次の方法から表示させる事ができます。
- ① メニューバーの項目「ウインドウ」をクリック
- ② メニュー項目「仮想マシンのライブラリ」をクリック
▶︎ 「仮想マシンのライブラリ」で、個々の仮想マシンの「ステータス」に注目します。
これが「パワーオフ」であればOKですが、それ以外の場合は仮想マシンを起動してシャットダウンさせ、全て「ステータス」を「パワーオフ」に変更させます。
【変更前】
【変更後】
(2) 仮想環境マシンのファイルのバックアップ
▶︎ 万が一、アップデートがうまくいかなかった時のために、仮想環境マシンのファイルをバックアップに取っておきます。
ファイルは、以下の図のように「仮想マシンのライブラリ」で個別の仮想環境を右クリックして「Finderに表示」で表示されます。
以下は、表示された仮想環境マシンのファイルです。
バックアップ先はMac内蔵SSD/HDDドライブでも良いのですが、次のような理由から、できれば外付けSSD/HDDの方がオススメです。
- 誤ってバックアップデータの編集・削除をしない
- 内蔵ドライブの容量を圧迫しない
② アップデートの実行
アップデートは、次の3ステップの作業を順番に行います。
ちなみに、(2)(3)を省いても仮想マシンは起動できますが、次のような不具合が出るので行う必要があります。
- 画面:表示がぼやける、解像度が変更できない
- ネットワーク:接続できない
- サウンド:音が出ない
- USB機器:接続が認識されない
- その他:VMware Fusionの新機能が使えない
(1) VMware Fusionのアップデート
▶︎ ここからは、実際にアップデートする手順の説明です。
VMware Fusionを起動すると、すぐにダイアログボックス「ソフトウェアのアップデート」が表示されます。
この画面のボタン「ダウンロードとインストール」から、バージョン13.5へアップデートできます。
もしもこのダイアログボックスが表示されない場合は、次の方法から表示させる事ができます。
- ① メニューバーの項目「VMware Fusion」をクリック
- ② メニュー項目「更新の確認…」をクリック
▶︎ ダウンロードにはしばらく時間がかかるので、次の操作まで待ちます。
▶︎ 図のように「アップデートをインストールする準備ができました」と表示されたら、ボタン「インストールして再起動」をクリックします。
▶︎ 図のように、ヘルパーツールアプリのインストール許可画面が表示されたら、次の操作を行います。
このような許可画面が複数表示されたら、同様に同じ操作を行います。
- ① パスワードの入力
- ② ボタン「ヘルパーをインストール」をクリック
▶︎ VMware Fusionが再起動できたら、アプリのアップデートは完了です。
引き続き、次の章では仮想マシンのファイルのアップデートを行います。
(2) 仮想マシンのファイルのアップデート
▶︎ VMware Fusionの「仮想マシンのライブラリ」から、アップデートを行う仮想マシンをダブルクリックして起動します。
▶︎ 図のように、「この仮想マシンをアップグレードしますか?」と表示されたら、ボタン「アップグレード」をクリックしてアップグレードします。
▶︎ アップグレードが完了したら、図のように仮想マシンが起動します。
起動したら、最新版のVMware Toolsのインストールをするので、次の章に進みます。
(3) 最新版のVMware Toolsのインストール
▶︎ VMware Fusionの仮想マシンの実行画面が動いた状態で、次の操作を行います。
- ① メニューバーの項目「仮想マシン」をクリック
- ② メニュー項目「VMware Toolsのインストール」をクリック
▶︎ 図のように、VMware ToolsインストーラCDの接続の確認画面が表示されたら、ボタン「インストール」をクリックします。
▶︎ 図のように「自動再生」のポップアップ画面が表示されたらクリックして、次のポップアップで「setup.exeの実行」をクリックします。
一方、「自動再生」の画面が表示されない場合は、「ファイルエクスプローラー」を起動して、左側のサイドバーに表示されているであろうDVDドライブをクリックして、表示される「setup」をダブルクリックして実行します。
▶︎ 図のように「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」と表示されたら、ボタン「はい」をクリックします。
▶︎ 図のようにインストーラの画面が表示されたら、画面の指示に従ってインストール作業を行なってください。
以降は詳しい説明は省きますが、順番にスクショだけを掲載しておきます。
なお、最後に仮想マシンの再起動をもって、インストールが完了となります。
▶︎ 仮想マシンが再起動すると、VMware Toolsの最新の機能が使えるようになっています!
(以下の図では、VMware Fusion 13.5の新機能、Mac <=> Win間のドラッグ&ドロップの様子)
コメント
仮想マシンのアップグレードがエラーとなる場合が自分の環境では複数発生しました。
VMware側のドキュメントを見れば対応方法が書いてはありますが、一度Fusionを終了させて再度起動すると同じ個所がすんなり通るようになりました。