Macのスリープ制御アプリ「Amphetamine」の使い方を、図解入りでわかりやすく説明します。
このアプリは非常に多機能ですが、まずは基本的な使い方をマスターして、必要に応じて細かい使い方を覚えていけば、迷子にならないと思います。
「Amphetamine」の特徴
Macではスリープの設定は「システム環境設定」の「省エネルギー」で行いますが、割とざっくりとした設定しかできないというデメリットがあります。
そこで、アプリ「Amphetamine」を使うと、次のようなことが設定できます。(クリックで、それぞれの手順にジャンプできます。)
- 例① 「システム環境設定」の設定とは別に、一時的にスリープ禁止にしたい
- 例② 特定の時間の間、または特定の時刻まで、スリープ禁止にしたい
- 例③ 特定のアプリ(ミュージックやSpotifyその他)を使用中はスリープしない
- 例④ ファイルのダウンロード中はスリープしない
- 例⑤ ノート型Macで、画面を閉じたときでもスリープをしない
上記のような使い方は、このあと【「Amphetamine」の使い方の例】で説明します。
これらは「Amphetamine」のごく基本的な使い方です。
さらに、様々なトリガー、たとえば特定のWiFiや有線LANにつないだときや、USBデバイスをつないだときなどにスリープ禁止するなどといった使い方もできます。
興味がある方は、「Amphetamine」の「環境設定」の項目を色々と探ってみて下さい。
「Amphetamine」の「セッション」という用語について
「Amphetamine」ではスリープ禁止の設定を「セッション」と呼んでいます。
- 「セッション」を開始する:特定の条件で、スリープ禁止の設定を開始すること
- 「セッション」を終了する:スリープ禁止の設定を解除すること
「セッション」が起動中はスリープ禁止ですが、停止中はMacの「システム環境設定」で設定した内容に従ってスリープが発動されます。
この後の説明でも「セッション」という言葉を使うので、覚えておいてください。
セッションが停止中か起動中かは、メニューバーのアイコンでわかります。
デフォルトのアイコンだと、錠剤の線が横向きがセッション停止中、縦向きだとセッションが開始中となります。
【セッション停止中】
(線が横向き)
【セッション開始中】
(線が縦向き)
また、アイコンは「環境設定」の「外観」から、複数の中から選択できます。
「Amphetamine」のインストール方法
AppleのMac App Storeから入手できます。
インストールを完了したら、Mac起動時に自動的に「Amphetamine」が起動するようにしておきましょう。
以下、手順です。
▶まず、メニューバーの「Amphetamine」のアイコンをクリックして、メニュー一覧から「環境設定」を選びます。
▶ 「環境設定」が開いたら、「一般」のタブの中から「ログイン時にAmphetamineを起動」にチェックを入れます。
チェックを入れたら、「環境設定」の画面は閉じます。
「Amphetamine」の使い方の例
クリックで、それぞれの手順にジャンプできます。
- 例① 「システム環境設定」の設定とは別に、一時的にスリープ禁止にしたい
- 例② 特定の時間の間、または特定の時刻まで、スリープ禁止にしたい
- 例③ 特定のアプリ(ミュージックやSpotifyその他)を使用中はスリープしない
- 例④ ファイルのダウンロード中はスリープしない
- 例⑤ ノート型Macで、画面を閉じたときでもスリープをしない
例① 「システム環境設定」の設定とは別に、一時的にスリープ禁止にしたい
▶ メニューバーの「Amphetamine」のアイコンをクリックして、メニュー一覧から「新しいセッションを開始」-「無期限」を選びます。
▶ 設定すると、メニューバーのアイコンが変わって、無期限のスリープ禁止(=セッション開始)になっていることを表示します。
▶ セッションを終了するには、再びメニューバーのアイコンをクリックして、メニュー一覧から「今のセッションを終了」を選びます。
▶ 設定するとセッションが終了となるので、メニューバーのアイコンが変わります。
例② 特定の時間の間、または特定の時刻まで、スリープ禁止にしたい
▶ メニューバーの「Amphetamine」のアイコンをクリックして、メニュー一覧から「〜分間」または「〜時間」または「その他時間/〜まで…」を選び、それぞれに表示された画面で時間を設定します。
【〜分間】
【〜時間】
【その他時間/〜まで…】
【その他時間/〜まで】
▶ 設定すると、メニューバーのアイコンが変わって、特定の時間/〜までのスリープ禁止(=セッション開始)になっていることを表示します。
▶ セッションを終了するには、再びメニューバーのアイコンをクリックして、メニュー一覧から「今のセッションを終了」を選びます。
▶ 設定するとセッションが終了となるので、メニューバーのアイコンが変わります。
例③ 特定のアプリ(ミュージックアプリやSpotifyその他)を使用中はスリープしない
▶ メニューバーの「Amphetamine」のアイコンをクリックして、メニュー一覧から「新しいセッションを開始」-「アプリが開いている間…」を選びます。
▶ このアプリを起動中にスリープしたくない、といったアプリを表示中のアプリ一覧から選んでから、ボタン「選択」をクリックします。
▶ 設定すると、メニューバーのアイコンが変わって、アプリ使用中のスリープ禁止(=セッション開始)になっていることを表示します。
▶ セッションを終了するには、再びメニューバーのアイコンをクリックして、メニュー一覧から「今のセッションを終了」を選びます。
▶ 設定するとセッションが終了となるので、メニューバーのアイコンが変わります。
例④ ファイルのダウンロード中はスリープしない
▶ メニューバーの「Amphetamine」のアイコンをクリックして、メニュー一覧から「新しいセッションを開始」-「ファイルをダウンロードしている間…」を選びます。
▶ 図のようにアイムアウト設定の画面が表示されたら、適当なタイムアウト時間を設定します。
タイムアウトとは、画面に書いてあるとおり、「ファイルのサイズが変わらないで、タイムアウトに設定する時間」のことです。
たとえば、5秒に設定している場合は、5秒間ファイルサイズが変わらない状態が続くと、セッションが終了となります。
よくわからない場合は、デフォルトの「5秒間」のままで、ボタン「続ける」をクリックします。
もしも回線速度が遅くてダウンロード前にセッション終了になる場合は、この時間をもっと伸ばしてみてください。
▶ 図のようにダウンロード中のファイルを指定するアイアログボックスが表示されるので、ダウンロード中のファイルを指定して、ボタン「開く」をクリックします。
▶ 設定すると、メニューバーのアイコンが変わって、ダウンロード中のスリープ禁止(=セッション開始)になっていることを表示します。
▶ ダウンロードが完了するとセッションが終了となるので、メニューバーのアイコンが変わります。
例⑤ ノート型Macで、画面を閉じたときでもスリープをしない
以下の記事で手順を説明しているので、御覧ください。
まとめ
「Amphetamine」は無料にも関わらず日本語対応して多機能という素晴らしいアプリです。
ただし、機能が多すぎて「ここまでの機能はいらないかな」という方は、他のアプリも紹介している以下のリンクをご覧ください。
参考資料
このページの記事は、ここまでです。
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