このページの方法で説明しているDiskMaker Xシリーズの、macOSのバージョン対応状況に注意してください。
macOS 11.0 Big SurのUSBメモリを作るには、「ターミナル」を使った方法が必要です。【DiskMaker X】
・アプリは、macOS 11.0 Big Sur以降のMacでは動作しません
・作成可能USBメモリは、10.15 Catalina用まで
【DiskMaker X Pro】
・アプリは、macOS 10.15 Catalina以降のMacでは動作しません
・作成可能USBメモリは、10.15 Catalina用まで
【対処法】
その他の方法でUSBメモリを作るには、以下のリンク先を御覧ください。
macOS 11.0 Big Surの方法も説明しています。
macOS(OS X)のインストール用USBメモリを作成する方法を紹介します。
Macのターミナルコマンドから作成する方法もありますが、ここではフリーソフト「DiskMaker Xシリーズ」を使い、詳しい図解入りで手順を紹介します。
用意するもの
macOS(OS X)インストーラー
macOS(OS X)のインストーラーを入手します。
バージョン別の詳しい手順は、以下の記事で紹介しています。
USBメモリ
上記のmacOS(OS X)のインストーラーのファイルサイズ+若干の余裕を見た容量のあるUSBメモリが必要です。
USBメモリによってはうまくいかなくて苦労した後で、違う機種に変えたらサクッとうまくいくことがよくあるので、実績があるものを選ぶことが重要です。
ちなみに、私が実際に使って問題なかったのは、アマゾンで購入した次の機種です。
スライド式・キャップ式・iPhone/iPad用と一緒のページに載っていますが、買ったのはスライド式です。
バージョン1つだけのインストーラを作るには、次の64GBで充分です。
複数のバージョンのインストーラを作るには、以下の128GBがおすすめです。
どうやってもうまくいかないUSBメモリがあります。
そういうときは、きっぱり諦めて他のUSBメモリを使うと良いでしょう。
それから、Mac本体の内蔵SSD/HDDの空き容量が少なくなっていると、USBメモリ作成に失敗する確率が高くなります。
「用意するもの」の説明は、ここまでです。
フリーソフト「DiskMaker X」シリーズを使う
「DsikMaker X」シリーズとは?
macOS(OS X)インストール用USBメモリを作成するために、ターミナルコマンドを実行している一連の操作方法を、アプリケーション化して操作を簡単にしたフリーソフトです。
「DiskMaker X」シリーズには、もともとからある「DiskMaker X」と「DiskMaker X Pro」の2種類があります。
違いは、「DiskMaker X」は作成するmacOS(OS X)ごとに違い種類のソフトが必要です。
一方、「Pro」の方は1つのソフトで7つのバージョンすべてのmacOS(OS X)に対応していて、さらに1本のUSBメモリで7つのインストーラーが作成できます。
ただし、「Pro」の方はmacOS 10.15 Catalina上では動きません。
以下の写真は、「DiskMaker X Pro」でマルチブート可能なUSBメモリを使っているところです。
左の2つがMac内蔵SSDで、残り6つはUSBメモリです。
「DiskMaker X Pro」を使う
入手先
USBメモリ作成方法
▶ 「macOS(OS X)のインストール用USBメモリ」の作成用USBメモリをMacに接続します。
▶ 「DiskMaker X Pro」をダウンロードします。
▶ 「DiskMaker X Pro」のダウンロードが完了したらダブルクリックして、以下の画面のように表示されたアプリアイコンを、「アプリケーション」のフォルダにドラッグ・アンド・ドロップでコピーします。
▶ Finderの「アプリケーション」の中の「DiskMaker X」のアプリアイコンをダブルクリックして起動します。
▶ 以下の画面のように「”DiskMaker X Pro.app”はインターネットからダウンロードされたアプリケーションです。開いてもよろしいですか?」と表示されたら、「開く」のボタンをクリックします。
▶ 以下の画面のように「”DiskMaker X Pro.app”が”SysttemEvents.app”を制御するアクセスを要求しています。(以下略)」と表示されたら、「OK」のボタンをクリックします。
▶ 以下の画面のように、「macOS_Installers_DMX」のフォルダとポップアップ画面が表示されたら、①あらかじめ用意しておいたmacOS(OS X)のインストーラー全てを開いているフォルダにドラッグ・アンド・ドロップして、②「OK」のボタンをクリックします。
今回は、サンプルとしてOS X 10.11 El CapitanからmacOS 10.15 Catalinaの5つのマルチブートを作ってみます。
▶ 以下の画面が出たら、インストール先のUSBメモリの名前を「DMX-Target」と変更します。
変更方法は、デスクトップにマウントしたものをキーボードの「enter」キーを押しから直すのがわかりやすいです。
名前を変更したら、「OK」ボタンをクリックします。
Insert a 64 GB or 128 GB thumb drive. Name it :
DMX-Target
Press continue when you’re done.
名前変更前
名前変更後
▶ 以下の画面が出たら、USBメモリを完全消去してインストールディスクを作成する最終確認になります。
ここから後戻りはできません。
よければ、「OK」のボタンをクリックします。
▶ 以下の画面が出たら、「OK」のボタンをクリックします。
“DiskMaker X Pro.app”が“Finder.app”を制御するアクセスを要求しています。制御を許可すると、“Finder.app”の書類やデータにアクセスしたり、そのアプリケーション内で操作を実行したりできるようになります。
▶ 以下の画面が出たら、「OK」のボタンをクリックします。
英語の文章をグーグル翻訳した内容は、以下のとおりです。
DiskMaker X Proは5つのパーティションを作成し、各パーティションにmacOSの異なるコピーをインストールします。また、残りのスペースで追加のパーティションOther_Stuffを作成します。
開発者は怠け者なので、しばらく時間がかかり、表示や進行状況バーも表示されません。 これでよければ、[続行]を押します。
▶ 以下の画面のように「DiskMaker X Proが変更を加えようとしています。許可するにはパスワードを入力してください。」と出たら、パスワードを入力して、「OK」ボタンをクリックします。
▶ DiskMaker X ProがインストールUSBメモリを作成完了するまで、しばらく待ちます。
作成中は、以下の画面のようにデスクトップに複数のパーティションがマウントされます。
作成完了までの時間の目安ですが、USB 3.0接続のUSBメモリの場合、インストーラー1つにつき10分ほどです。
よって、7つのバージョンすべてを作成する場合は、1時間ちょっとです。
▶ 作成完了したら起動ディスクを選択するポップアップが表示されます。
表示されたら、「Quit」のボタンをクリックして、デスクトップにマウントされたUSBメモリをアンマウントしてから、USBメモリを取り外してください。
DiskMaker X Proの説明は、ここまでです。
「DiskMaker X」を使う
入手先
USBメモリ作成方法
▶ 「macOS(OS X)のインストール用USBメモリ」の作成用USBメモリをMacに接続します。
▶ 作成する「macOS(OS X)のインストール用USBメモリ」のバージョンに対応した「DiskMaker X」をダウンロードします。
▶ 「DiskMaker X」のダウンロードが完了したらダブルクリックして、以下の画面のように表示されたアプリアイコンを、「アプリケーション」のフォルダにドラッグ・アンド・ドロップでコピーします。
▶ Finderの「アプリケーション」の中の「DiskMaker X」のアプリアイコンをダブルクリックして起動します。
▶ 以下の画面のように「新しいバージョンのDiskMaker Xが利用できます。ダウンロードしますか?」と出たら、「今はダウンロードしない」をクリックします。
▶ 使用しているMacのmacOSのバージョンが10.14 Mojave以降の場合は、セキュリティの確認で以下の画面が表示されます。
表示されたら、「OK」ボタンをクリックします。
▶ 「DiskMaker X」のバージョン6の場合は、以下の確認画面が表示されます。
表示されたら、USBメモリを作成するバージョンのボタンをクリックします。
今回はサンプルとして、「Yosemite(10.10)」をクリックしてみます。
▶ 以下のメッセージ画面が表示されたら、右下の「OS Xインストールアプリケーションの選択…」のボタンをクリックします。
No Installer application could be found. Click on Select an OS X Installation App and choose the OS X Installer application.
▶ ファイル選択の画面が出たら、以下の画面のように、①macOS(OS X)のインストーラーを選択して、②「選択」のボタンをクリックします。
▶ 以下の画面のように「どの種類のディスクを使用しますか?」という画面が出たら、使用ディスクを確認するために「他の種類のディスク」のボタンをクリックします。
▶ 以下の画面のように「消去したいディスクを選択してください」と出たら、インストール先のUSBメモリを指定して「このディスクを選択」のボタンをクリックします。
▶ 以下の画面のように「注意:このボリュームの内容がすべて消去されます!」と出たら、「内容を消去してディスクを作成」のボタンをクリックします。
▶ 以下の画面のように「次の手順で、インストールディスク作成のために管理者権限が必要です。管理者権限のあるユーザー名とパスワードを入力してください。」と出たら、「続行」ボタンをクリックします。
数秒後にユーザ名とパスワードの入力画面が出たら、入力して「OK」のボタンをクリックします。
▶ DIskMaker XがインストールUSBメモリ作成を開始したら、しばらく待ちます。
作成中は以下の画面のようにMacの画面の右上に通知が表示されます。
作成完了までのおよその時間は、USB 3.0の場合は10-15分ほどです。
USB 2.0の場合は、30-45分ぐらいかかります。
▶ 作成が完了したら、ライオンが「ガオー」と吠える声が聞こえます。
以下の画面のようにインストールディスクの内容表示と、終了や寄付などのダイアログボックスが表示されたら、ダイアログボックスの「終了」のボタンをクリックします。
また、すぐにインストールをしない場合は、USBメモリを通常と同じようにアンマウントして取り外します。
DiskMaker Xの説明は、ここまでです。
まとめ
結局、どれがおすすめ?
「DiskMaker X Pro」がおすすめ。
なんてったって、7つのバージョンすべてに対応して、USBメモリ1本でマルチブートできるのは便利。
唯一の欠点は、macOS 10.15 Catalinaでは動かないことだけど、インストール用USBメモリを作る他にもCatalinaはまだまだ安定してないから、Mac内蔵SSD/HDDに10.14 Mojaveもインストールしておいてもいいんじゃないかな?
このページの記事は、ここまでです。
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