MacのFinderはファイル操作を行う基本アプリですが、意外と2画面表示して使う機会が多いです。
ファイルのコピー、2つのフォルダの中身の比較などです。
このページでは、最初から2画面表示して使うことを想定したアプリを紹介します。
アプリのタイプによるメリット・デメリット
このページでは、大きく分けて2つのタイプを紹介します。
- 1. Finderとは別アプリ型
- 具体的なアプリ名:「Command One」「PathFinder」など
- 2. Finderの機能拡張型
- 具体的なアプリ名:「XtraFinder」「TotalFinder」など

まず、1のメリットとデメリットは?

メリットは、macOSのFinderそのものには手を加えないので、Macが不安定になるとか、セキュリティ的に不安、ていう確率が低い。

デメリットは、Finderとは別の独立したアプリなので、操作方法を別に覚えないといけないところ。

次は、2のメリットとデメリットは?

メリットは、Finderの機能拡張をするので、今まで使い慣れたFinderを使い続けて、少しづつ新しい機能を覚えられること。
全く新しいソフトを入れる1の場合は、こうはいかない。

デメリットは、macOSのシステムのコアに近いFinderに手を加えて大丈夫か?っていうのがある。
OSのバージョンアップで使えなくなる可能性があったり、セキュリティを突かれないのか、という不安はある。
Finderとは別アプリ型
「Commander One」の紹介
メリット・デメリット


メリットは、無料版で基本的な機能は満足できるところ。
有料版は、DropBoxやOneDriveなどのクラウドサービスとの連携機能だから、割り切って使えば問題なし。
もうひとつ、アップルのApp storeから配信されている、っていう安心感もある。

デメリットは、他のアプリと比べて歴史が浅いから、ネットで情報が少ない。
入手先
アップルのApp storeからダウンロードできます。

初回起動時の設定
初回起動時のみ、macOSのセキュリティがらみでいくつか設定をするところがあります。
▶ Finderの「アプリケーション」のフォルダの中の「Commander One.app」をダブルクリックして起動します。
▶ 以下の画面のようにフォルダー選択の画面が表示されたら、赤く囲った部分をクリックして場所を選択します。
Commander One完全な権限を与えるためにフォルダーを選択してください。
効率をよくするためには”(自分のMacのSSD/HDDの名前)”を選択することをお勧めします。
▶ 以下の画面では、サンプルとして「Mac SSD」を選んだ状態です。
選んだら、右下の「選択」のボタンをクリックします。
▶ ここからちょっと操作がややこしくなるので、詳しく説明していきます。
以下のように「Grant Full Disk Access」の画面が出たら、「Commander One」にディスクのアクセス権の与える設定を行います。
以下の画面の赤く囲った「Open System Preferences」のボタンをクリックします。
▶ 以下の画面のように「セキュリティとプライバシー」が表示されたら、①上部の「プライバシー」をクリックして、②左下のロックが掛かったカギのアイコンをクリックします。
▶ 以下の画面のようにユーザー名とパスワードを入れる画面が出たら、それぞれ入力してから右下の「ロックを解除」のボタンをクリックします。
▶ 以下の画面のように設定画面が変更可能になったら、①「Commander One.app」を右側のリストに入っていてチェックマークが付いていることを確認して、リストの中になければ「+」ボタンで追加して、②「”Commander One.app”には、終了するまでフルディスクアクセスがありません。」が表示されたら、「今すぐ終了」のボタンをクリックします。
▶ いったん「Commander One」が終了したら、「セキュリティとプライバシー」の①左下のカギのアイコンをクリックしてロックが掛かった状態に戻して、②左上の赤い「X」ボタンをクリックして閉じます。

引き続いて、基本的な使い方の説明になります。
基本的な使い方
▶ 「Commander One」が起動していなければ、Finderの「アプリケーション」のフォルダの中の「Commander One.app」をダブルクリックして起動します。
▶ 「Commander One」の起動画面は、以下のように左右に別々のフォルダが開けます。
もちろん、どちらかから一方にドラッグ・アンド・ドロップで移動やコピーが可能です。
▶ 以下の画面では、左をアイコンビュー、右をリストビューにしてみました。
では、左側の選択された「README」というファイルを左にドラッグ・アンド・ドロップしてみます。
▶ 以下の画面のように確認画面が出たら、「OK」ボタンをクリックします。
▶ 以下の画面のように、ファイルが移動されました。
▶ 上記のデモンストレーションではファイルを1つだけ移動しましたが、キーボードの「space」キーで複数のファイル選択ができます。
以下の画面では複数のファイルを選択した状態で、選択されたファイル名は背景の色が変わっています。
▶ また、「Commander One」の画面の下にはファンクションキーに割り当てられたアクションが表示されています。
さきほどのデモンストレーションではファイルをドラッグ・アンド・ドロップで「移動」しましたが、「コピー」のボタンをクリックするかファンクションキーを押すと、ファイルコピーになります。

Finderの機能拡張型
「XtraFinder」の紹介
メリット・デメリット


メリットは、歴史があって人気もあるソフトなので、わからないことがあっても情報が多いのでネットで調べやすい。

デメリットは、以前は無料ソフトだったのに、今は有料ソフト(2020年1月時点:$4.99)のもデメリットだな。
入手先
使い方
人気ソフトなので、ネット検索で「Xtrafinder 使い方」とすると、幾つも使い方を解説したサイトがヒットするので、そちらを見てみてください。
ここでは、検索で上位に表示されたリンクを貼り付けておきます。


「TotalFinder」の紹介
メリット・デメリット


メリットは、歴史があって人気もあるソフトなので、わからないことがあっても情報が多いのでネットで調べやすい。

デメリットは、値段が$12(2020年1月時点)するので、$4.99の「XtraFinder」の2倍強も高い。
「Command One」なら無料。
だから、それ以上の価値があるかどうか、ってことだな。
入手先

使い方
2番目に紹介した「XtraFinder」に次ぐ人気ソフトなので、ネット検索で「TotalFinder 使い方」とすると、幾つも使い方を解説したサイトがヒットするので、そちらを見てみてください。
ここでは、検索で上位に表示されたリンクを貼り付けておきます。


まとめ

長々と書いてきたんだけど、最後にまとめようか。
ズバリ、おすすめはどれ?

プライベートで使うなら「XtraFinder」が使いやすい。
なぜなら、Finderの機能拡張型なので、今まで通りFinderを使いながら少しづつ新しい機能を覚えていけるから。

会社で使うなら「Command One」がいい。
「XtraFinder」とかの機能拡張型だとmacOSに手を加えるのがセキュリティ的に心配。
最悪、Macが立ち上がらなくなるってことも考えておかないと。

でも、バックアップもきっちり取っていて、トラブル起きてもサクサク対応できるMacマニアな人は、会社マシンに自分が入れたいものを入れたらいいと思うよ。

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