macOS 11.0 Big SurのUSBメモリ作成コマンドを追加しました。
macOS(OS X)の10.7 Lion以降全てのバージョンについて、インストール用USBメモリを作成する方法を紹介します。
ここではMac標準アプリの「ターミナル」を使った手順を、図解を使って詳しく解説します。
その他のUSBメモリの作成方法として、以下の記事では「DiskMaker X」というフリーソフトを使った方法を紹介しています。

用意するもの
macOS(OS X)インストーラー
macOS(OS X)のインストーラーを入手します。
バージョン別の詳しい手順は、以下の記事で紹介しています。

USBメモリ
上記のmacOS(OS X)のインストーラーのファイルサイズ+若干の余裕を見た容量のあるUSBメモリが必要です。
USBメモリによってはうまくいかなくて苦労した後で、違う機種に変えたらサクッとうまくいくことがよくあるので、実績があるものを選ぶことが重要です。
ちなみに、私が実際に使って問題なかったのは、アマゾンで購入した次の機種です。
スライド式・キャップ式・iPhone/iPad用と一緒のページに載っていますが、買ったのはスライド式です。

どうやってもうまくいかないUSBメモリがあります。
そういうときは、きっぱり諦めて他のUSBメモリを使うと良いでしょう。
それから、Mac本体の内蔵SSD/HDDの空き容量が少なくなっていると、USBメモリ作成に失敗する確率が高くなります。

手順説明
USBメモリを初期化する
- ①
- ②
- ③
- ④
- ⑤
- ⑥
- ⑦
- ⑧
- ⑨
- ⑩
- ⑪
以下の画面のように、緑色の完了マークが表示されて、「消去プロセスが完了しました。」と表示されたら、消去完了したので「完了」ボタンをクリックします。
このあと、OS X 10.7 Lionか10.8 Mountain Lionのインストール用USBメモリを作る人は、このまま説明を読み続けてください。
10.9 Mavericks以降の人は、「ディスクユーティリティ」を終了して、次の手順に進んでください。
- ⑫では、10.7 Lionか10.8 Mountain Lionの人は、以下の点を確認してください。
- ①左側の「外部」のカテゴリにある、さっき初期化したUSBメモリを選択します
- ②以下の図の矢印が指し示している「装置」の部分に注目します。
そうすると、以下の図では「disk2s4」と表示されているので、「disk2」の部分をメモするなりして控えておきます。
この部分の意味は物理ディスクの番号を表していて、このあとOSインストール用USBメモリを作る時に必須の情報となります。
また、番号を間違えてしまうと、誤って他のHDDやSSDを初期化してしまうので、くれぐれも間違えないように慎重に確認してください。以下の図は、②の矢印の部分の拡大図です。
- ⑬
物理ディスクの番号の確認が済んだら、以下の図の矢印が指し示しているアンマウントのアイコンをクリックして、「ディスクユーティリティ」を終了してください。
なお、USBメモリは取り外さずに接続したままにしておいてください。
ここまで読み進めている人は、OS X 10.7 Lionか10.8 Mountain LionのOSインストール用USBメモリを作る人なので、次の手順に進んでください。
OSインストール用USBメモリを作る
10.9 Mavericks以降の手順
- ①
- ②
- ③
「ターミナル」が起動したら、macOSインストール用USBメモリを作成するコマンドをコピペします。
OSのバージョンによってコマンドが全て違いますので、以下から選んでコピペーしてください。
OSバージョン コピペするコマンド 11.0 Big Sur sudo /Applications/Install\ macOS\ Big\ Sur.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/MyVolume
10.15 Catalina sudo /Applications/Install\ macOS\ Catalina.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/MyVolume
10.14 Mojave sudo /Applications/Install\ macOS\ Mojave.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/MyVolume
10.13 High Sierra sudo /Applications/Install\ macOS\ High\ Sierra.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/MyVolume
10.12 Sierra sudo /Applications/Install\ macOS\ Sierra.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/MyVolume --applicationpath /Applications/Install\ macOS\ Sierra.app --nointeraction
10.11 El Capitan sudo /Applications/Install\ OS\ X\ El\ Capitan.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/MyVolume --applicationpath /Applications/Install\ OS\ X\ El\ Capitan.app
10.10 Yosemite sudo /Applications/Install\ OS\ X\ Yosemite.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/MyVolume --applicationpath /Applications/Install\ OS\ X\ Yosemite.app --nointeraction
10.9 Mavericks sudo /Applications/Install\ OS\ X\ Mavericks.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/MyVolume --applicationpath /Applications/Install\ OS\ X\ Mavericks.app --nointeraction
- ④
「ターミナル」にコマンドをコピペしたら、キーボードの「enter」を押して実行します。
そのときにパスワードを聞かれるので、Macにログインする時のパスワードを入力して「enter」を押します。
「enter」を押したりパスワードを入れても、画面表示が何も変わらない場合がありますが、2〜3分経ってから変わる場合がありますので、それまでしばらく待ってみてください。
それでも画面が変わらない場合は、この後の赤い「CHECK」の囲みの中の項目を確認してみてください。
もしも、以下の画面のようなメッセージが表示されたら、キーボードでYを入力します。
If you wish to continue type (Y) then return:
コマンドが上手く実行できない場合は、次のようなことを試してみてください。
- USBメモリをいったんアンマウントして、再度接続してみる
- コマンドのコピペが間違えていないか確認してみる
- 「ターミナル」をいったん終了して、再度実行する
- USBメモリを再度初期化してからいったんアンマウントして、再度接続してみる
- Mac本体を再起動してみる
- ⑤
- ⑥
完了したら、「ターミナル」を終了して、USBメモリをMacから取り外します。
10.7 Lionと10.8 Mountain Lionの手順
- ①
- ②
- ③
「ターミナル」が起動したら、OSインストール用イメージファイルを作成するコマンドをコピペします。
OSのバージョンによってコマンドが違いますので、以下から選んでコピペしてください。
OSバージョン コピペするコマンド 10.8 Mountain Lion hdiutil convert -format UDRW -o ~/OsInstall.img /Applications/Install\ OS\ X\ Mountain\ Lion.app/Contents/SharedSupport/InstallESD.dmg
10.7 Lion hdiutil convert -format UDRW -o ~/OsInstall.img /Applications/Install\ Mac\ OS\ X\ Lion.app/Contents/SharedSupport/InstallESD.dmg
- ④
- ⑤
- ⑥以下のコピペするddコマンドは、完了までに2時間前後かかります。
少しでも早くするために、コマンドラインオプションbsがあります。
詳しくは、以下のリンク先をご覧ください。
ddコマンドのbsサイズ - Qiitaddコマンドを使って、イメージファイルをsdcardとかに書き込む際に、bsオプションを使ってバッファリングサイズを調整すると、早くなります。 (参考:dd コマンドの bs の値の意味を詳しく教えてください。) いくつにするのがい...続けて、たった今作ったOSインストール用イメージファイルから、OSインストール用USBメモリを作ります。
「ターミナル」の画面に、以下のコマンドをコピペして実行します。(キーボードのenterキーを押す)
sudo dd if=OsInstall.img.dmg of=/dev/disk2
そのときにパスワードを聞かれるので、Macにログインする時のパスワードを入力して「enter」を押します。
「enter」を押したりパスワードを入れても、画面表示が何も変わらない場合がありますが、2〜3分経ってから変わる場合がありますので、それまでしばらく待ってみてください。
それでも画面が変わらない場合は、この後の赤い「CHECK」の囲みの中の項目を確認してみてください。
コマンドが上手く実行できない場合は、次のようなことを試してみてください。
- USBメモリをいったんアンマウントして、再度接続してみる
- コマンドのコピペが間違えていないか確認してみる
- 「ターミナル」をいったん終了して、再度実行する
- USBメモリを再度初期化してからいったんアンマウントして、再度接続してみる
- Mac本体を再起動してみる
もしも、”Resource busy”や”Operation not permitted”の表示が出たら、OSインストール用USBメモリがマウントされたままなので、アンマウントしてから、再度コピペしたコマンドを実行してください。
アンマウントは、よく行われるデスクトップに表示されたアイコンをアンマウントではなく、「ディスクユーティリティ」でボリュームをアンマウントしてください。
- ⑦
動作確認
作成したOSインストール用USBメモリで起動できるか、動作確認を行ってください。
- ①
- ②
- ③

コメント