Mac上でWindowsのISOファイルをダウンロードできるアプリ「CrystalFetch」の使い方を紹介します。
このアプリは操作がとても簡単な上に、Windows 11/10・Arm版/Intel版と幅広く対応しているので、多くの人におすすめできます。
このページは、次の方を対象に書かれています。
なお、当ページの内容は、以下の環境で検証しました。
項目 | 内容 |
---|---|
Mac機種 | MacBook Air (M1, 2020) |
搭載メモリ | 16GB |
搭載CPU・GPU | Apple M1 CPU 8コア、GPU 8コア |
macOSバージョン | 13.4.1 (c) Ventura |
CrystalFetch バージョン | 2.0.0(2023/8/13 公開) |
アプリの特徴、メリット・デメリット
アプリ「CrystalFetch」の特徴と、メリット・デメリットを挙げます。
特徴
アプリ「CrystalFetch」は、Windows UpdateのデータからISOファイルを作成するアプリです。
Windowsの開発・販売元である、マイクロソフトの純正ツールではありません。
個人の「osy」という方が公開しているアプリです。
以前はArm版のWindowsのISOを入手するには面倒なコマンド操作が必要でしたが、このツールを使えば簡単な画面操作だけで可能になりました!
メリット
項目 | 内容 |
---|---|
料金 | 無料 |
ダウンロード可能な Windowsバージョン | ・Arm版(AppleシリコンMac向け) ・Windows 11 ・インテル版(インテルMac向け) ・Windows 11(64ビット) ・Windows 10(64ビット) ・Windows 10(32ビット) |
ダウンロード可能な Windowsのビルドチャネル (注記:以下参照) | ・正式版 ・プレビューリリース ・Beta ・Dev ・Canary |
アプリ「CrystalFetch」が 使える macOSバージョン | Monterey 12.0以上 (AppleシリコンMac/インテルMac) |
アプリ画面の言語 | ・英語 ・日本語 |
注記:
ダウンロード可能なビルドチャネルが5種類挙げられていますが、一般ユーザは「正式版」「プレビューリリース」を使用してください。
残り3つは本来は開発者向けなので安定性が低く、通常使用には向きません。
デメリット
デメリットは特にありませんが、あえて挙げると次の項目があります。
- アプリ「CrystalFetch」は、macOS Monterey 12.0以上が必要
これはデメリットに入れて良いかわかりませんが、アプリ「CrystalFetch」で作成したISOでは、必ずしもWindowsのセットアップに成功するとは限りません。
その場合は、ビルド番号を変えてISOを作成するなど、試行錯誤が必要です。
インストール方法
▶︎ 以下のリンクをクリックして、Mac App Storeにアクセスします。
画面が開いたら、そのままインストールを行えばOKです。
アプリの使い方 – 基本編
ここでは、一般ユーザがISOをダウンロードするなど、通常行う操作を説明します。
仮想完了アプリ(Parallels/VMware/VirtualBox/UTMなど)に使うWindowsのISOを入手したい場合は、まずはこちらのやり方を使ってください。
▶︎ アプリ「CrystalFetch」を起動します。
▶︎ アプリ「CrystalFetch」が起動したら、図で赤く囲んだ部分の各項目を選択します。
- Version
- Architecture
- 言語
- Edition
▶︎ 各項目を選択したら、画面右下のボタン「ダウンロード…」をクリックします。
▶︎ 図のように「マイクロソフトソフトウェアライセンス条項」の画面が表示されたら、ボタン「Accept」をクリックします。
▶︎ ダウンロード中は画面の下の棒グラフで進捗状況が表示されるので、次の操作が促されるまで放置します。
時間が数十分〜数時間かかることもあるので、この間に他の作業を行なっていてもOKです。
▶︎ ダンロードが完了して、図のようにISOを保存する場所を指定する画面が表示されたら、通常はフォルダ「ダウンロード」を指定します。
フォルダ「ダウンロード」以外の場所だと、保存に失敗することがあります。
場所を指定したら、ボタン「移動」をクリックします。
▶︎ フォルダ「ダウンロード」を確認してISOが保存されていたら、操作完了です。
アプリの使い方 – 応用編
ここでは、主に開発ユーザが特定のビルド番号のISOをダウンロードするといった操作を説明します。
▶︎ アプリ「CrystalFetch」がすでに起動している前提で、画面左下のボタン「All builds…」をクリックします。
▶︎ 図のような画面に切りかわったら、画面左側でダウンロードしたいビルド番号を指定します。
ビルド番号の情報はネットから集めてくるので、表示に数秒〜数十秒かかる場合があります。
なお、左上の「プレリリースビルド」にチェックを入れると、本来は開発向けのチャネル「Beta」「Dev」「Canary」を含めて表示されます。
チェクが入っていないと、一般向けの安定した「Retail」「Release Preview」のみ表示されます。
▶︎ 画面左側でビルド番号を指定したら、画面右側で言語やエディションなどを指定します。
指定したら、画面下のライセンスの同意にチェックを入れてから、右下のボタン「ダウンロード…」をクリックします。
この後の画面操作は基本編と同じなので省略します。
まとめ
Mac上でWindowsのISOファイルをダウンロードできるアプリ「CrystalFetch」の使い方を紹介しました。
このページ以外にもWindowsのISOをダウンロードする方法はあるので、以下の記事では比較を行なっています。
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