新し目のMacBook Pro/Airを使っていると、バッテリーの充電が80%までしかできないので「故障か?」と焦ることはないですか?
これは「バッテリーの状態管理」という機能のためですが、どういった機能か・対象機種は何か・設定変更できるのか、について説明します。
- MacBook Pro/Airのバッテリーの充電が80%で止まる原因と解決方法を知りたい人
「バッテリーの状態管理」とは、どんな機能か?
パソコンやスマホで使われている「リチウムイオンバッテリー」は、常に100%で充電していると劣化が早くなってしまいます。
そこで、macOSではCatalina 10.15.5のバージョンから、バッテリーの劣化を遅らせる「バッテリーの状態管理」という機能が搭載されています。
この機能は、バッテリーの充電と使用の履歴の統計をとって、モバイルであまり使わないようなら80%の充電で止めてくれます。
一方、モバイルで長時間使うことが多くなると、100%まで充電されるようになります。
こういった調整を全自動で行うのが「バッテリーの状態管理」という機能です。
「バッテリーの状態管理」の対象となるMacBook Pro/Air
概要
「バッテリーの状態管理」が有効となるのは、次の条件に当てはまる場合です。
機能 | macOSバージョン |
---|---|
以下のいずれかに該当
|
|
具体的な機種は、このあとの一覧表に掲載しました。
表の項目の「最小OS」は購入時のバージョン、最大OSはアップデート可能な最大バージョンです。
表の見方ですが、たとえば以下の図で矢印が指し示している機種は、購入時は「10.15.4」なので「バッテリーの状態管理」機能は使えません。
しかし、アップデートでバージョンを上げて「10.15.5」以上にすると、「バッテリーの状態管理」が有効になります。
対象のMacBook Pro
発売年 | モデル名 | 最小OS | 最大OS |
---|---|---|---|
2020 | MacBook Pro (13-inch, M1, 2020) | 11.0 | 11.2.2 |
2020 | MacBook Pro (13-inch, 2020, Four Thunderbolt 3 ports) | 10.15.4 | 11.2.2 |
2020 | MacBook Pro (13-inch, 2020, Two Thunderbolt 3 ports) | 10.15.4 | 11.2.2 |
2019 | MacBook Pro (16-inch, 2019) | 10.15.1 | 11.2.2 |
2019 | MacBook Pro (13-inch, 2019, Two Thunderbolt 3 ports) | 10.14.5 | 11.2.2 |
2019 | MacBook Pro (15-inch, 2019) | 10.14.5 | 11.2.2 |
2019 | MacBook Pro (13-inch, 2019, Four Thunderbolt 3 ports) | 10.14.5 | 11.2.2 |
2018 | MacBook Pro (15-inch, 2018) | 10.13.6 | 11.2.2 |
2018 | MacBook Pro (13-inch, 2018, Four Thunderbolt 3 Ports) | 10.13.6 | 11.2.2 |
2017 | MacBook Pro (15-inch, 2017) | 10.12.5 | 11.2.2 |
2017 | MacBook Pro (13-inch, 2017, Four Thunderbolt 3 Ports) | 10.12.5 | 11.2.2 |
2017 | MacBook Pro (13-inch, 2017, Two Thunderbolt 3 Ports) | 10.12.5 | 11.2.2 |
2016 | MacBook Pro (15-inch, 2016) | 10.12.1 | 11.2.2 |
2016 | MacBook Pro (13-inch, 2016, Four Thunderbolt 3 Ports) | 10.12.1 | 11.2.2 |
2016 | MacBook Pro (13-inch, 2016, Two Thunderbolt 3 Ports) | 10.12.1 | 11.2.2 |
End of list |
対象のMacBook Air
発売年 | モデル名 | 最小OS | 最大OS |
---|---|---|---|
2020 | MacBook Air (M1, 2020) | 11.0 | 11.2.2 |
2020 | MacBook Air (Retina, 13-inch, 2020) | 10.15.3 | 11.2.2 |
2019 | MacBook Air (Retina, 13-inch, 2019) | 10.14.5 | 11.2.2 |
2018 | MacBook Air (Retina, 13-inch, 2018) | 10.14.1 | 11.2.2 |
End of list |
「バッテリーの状態管理」の設定の確認・変更する方法
以下の説明は、MacBook Air (M1, 2020)で、macOS Big Sur 11.2.2を使っています。
▶︎ 図のように、Macのメニューバーから「システム環境設定…」を開きます。
▶︎ 図のように「システム環境設定」が開いたら、「バッテリー」をクリックします。
▶︎ 図のように「バッテリー」が開いたら、左下の項目一覧から「バッテリー」をクリックします。
▶︎ 図のように「バッテリー」の設定画面が開いたら、「バッテリー充電の最適化」を必要に応じてチェックを入れる・外す、をします。
余談
「バッテリーの状態管理」は、オンにしておいた方がいいの?オフにしてもいいの?
オンにしておいたほうがいいね。
なぜなら、毎回100%まで充電しているときと、80%で止めているときを比べると、1.5倍も寿命が違うらしいからね。
そんなに違うんだ!
じゃあ、あえて100%まで充電したいときだけ、オフにしたほうがいいね!
そうだね。
M1 Mac(AppleシリコンMac)になってから、バッテリーが15時間ぐらい持つようになってない?
インテルMacのときは、持って7時間ぐらいだったから、バッテリーの心配しなくなったよ。
おそらく、AppleシリコンMacを出すタイミングでバッテリーが長時間持つことがわかっていたから、80%で充電を止める「バッテリーの状態管理」を機能追加したんじゃないかなぁ?
ちなみに、バッテリーってどれぐらいで寿命になるの?
あと、バッテリー交換て費用はどれぐらい?
当然、使い方によって寿命は大きく変わるけど、自分が複数台使ってきた感覚では、3〜4年、持って5年ぐらいかな?
費用は、3万ぐらい。
Amazonで交換用バッテリーパーツを売っているけど、聞いたことないメーカーで品質もどこまで信用できるかわからないから、アップルに依頼したほうがいいよ。
品質の悪いバッテリーを使うと、最悪Macの故障や火事の危険もあるからね。
了解です。
バッテリー交換が必要になるまで、Macをバリバリ使うぞ〜!
このページの記事は、ここまでです。
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