Parallels Desktopを購入しようとした時に、複数の「エディション」「購入形態」があって、初見では分かりづらいです。
そこでこのページでは、独自のフローチャートを使って選び方を解説しています。
【フローチャート】エディション・購入形態の選び方
まずは最初の章で、Parallels Desktopのどの「エディション」「購入形態」を選べば良いか、指針となるフローチャートを掲載します。
フローチャートを見てもよくわからないなぁ。
結局、どれを選べばいいの?
ざっくり言うと、次の考え方で良いです。
- WindowsでWebやエクセルや業務アプリ(事務系の軽量アプリ)を使いたい・・・「① Standard + (a) 買い切り」
- 画像編集・動画編集・ゲーム・アプリ開発・・・「② Pro + (b) サブスク」
自分の使い方なら「① Standard」でいいんだけど、「(a) 買い切り」か「(b) サブスク」のどっちがいいかで迷っている。。。
「① Standard」を選ぶなら、サブスクで毎年アップデートするよりは、買い切りで2〜3年使い続けて、OSのバージョンに対応しなくなったり、何か問題があったときにアップデートするのがオススメですよ。
実際、私もParallelsの2つ前のバージョンを使っていますが、特に問題はないですね。
正直な話、「① Standard」のサブスクは「② Pro」と値段があまり変わらないので、メリットを感じられません。
【基本1】:エディションの比較
Parallels Desktopには、以下の①から③の3種類のエディションがあります。
- ① Standard Edition(正式名:Parallels Desktop for Mac Standard Edition)
- ② Pro Edition(正式名:Parallels Desktop for Mac Pro Edition)
- ③ Business Edition(正式名:Parallels Desktop for Mac Business Edition)
各エディションを比較すると、次のような機能の違いがあります。
項目 | ① Standard Edition | ② Pro Edition | ③ Business Edition | |
---|---|---|---|---|
割り当て可能メモリ | 最大8GB | 最大128GB | ||
割り当て可能CPU | 最大4CPU | 最大32CPU | ||
サポート | 電話・チャットサポート:30日間 | 電話・チャットサポート:1年間 | ||
メールサポート:2年間 | ||||
組織内管理機能 | なし | あり |
以上の機能の違いから、主に想定されるユーザ像は次のようになります。
項目 | ① Standard Edition | ② Pro Edition | ③ Business Edition | |
---|---|---|---|---|
想定される用途 | 負荷が軽い作業 | 負荷が重い作業 | 組織管理機能が必要 | |
用途の具体例 | 主にWebや オフィスアプリ を使用 | 画像編集や動画編集アプリ を使用 | 企業内ユーザ | |
グラフィック重視のゲーム | ||||
アプリ開発 |
【基本2】:購入形態の比較
Parallels Desktopには、以下の(a)と(b)の2種類の購入形態があります。
- (a) 永久ライセンス(買い切り)
- (b) サブスク
各購入形態を比較すると、次のような違いがあります。
項目 | (a) 永久ライセンス (買い切り) | (b) サブスク | |
---|---|---|---|
選択可能エディション | ① Standard Edition | ||
– | ② Pro Edition | ||
– | ③ Business Edition | ||
メジャーバージョンアップ対応 (Parallels Desktop 18から19など) | 有償 | 契約期間中は無償 | |
支払いや契約期間完了後 | 永続的に使用可能 ※以下注記 | 契約期間後は使用不可 |
注記:「(a) 永続ライセンス(買い切り)」は「永続的に使用可能」とありますが、過去の事例ではParallels社のサポートは概ね次の期間まで受けることができます。
- バグ修正などのアップデートサポート:最新バージョンを含めて3つのバージョンまで
- メーカーによるメールサポート:2年間
詳しくは、英語ですが以下のParallels社のサポートページに記載されています。
【基本3】:エディション+購入形態をふまえた価格の比較
項目 | ① Standard Edition | ② Pro Edition | ③ Business Edition | |
---|---|---|---|---|
(a) 永久ライセンス (買い切り) | 12,700円 | – | – | |
(b) サブスク | 10,400円/年 | 11,700円/年 | 14,700円/年 |
〜補足1〜:安く買うセールやクーポンについて
Parallels Desktopは頻繁にセールが行われていて、10〜25%で購入できる場合も多いです。
安く買う方法については、以下の記事を参考にしてください。
〜補足2〜:学生・教育機関の割引購入
ユーザが学生または教育機関関係者の場合は、以下のエディション・購入形態で、およそ50%の割引価格で購入することができます。
ただし、この割引を受けるためには、Parallels社で把握している教育機関のメールアドレスで申請するか、学生証の画像送信が必要となります。
項目 | ① Standard Edition | ② Pro Edition | ③ Business Edition | |
---|---|---|---|---|
(b) サブスク | 5,200円/年 | 5,850円/年 | – |
〜補足3〜:「Standard Edition + 永久ライセンス(買い切り)」からのアップグレード
特殊な購入方法として、「① Standard Edition + (a) 永久ライセンス(買い切り)」からのアップグレードがあります。
この場合は次の表のように、アップグレード先を2つの選択肢から選べます。
項目 | ① Standard Edition | ② Pro Edition | ③ Business Edition | |
---|---|---|---|---|
(a) 永久ライセンス (買い切り) | 7,200円 (元と同じエディション+購入形態) | – | – | |
(b) サブスク | – | 7,200円/年 | – |
〜補足4〜:Mac App Store Editionについて
Macの標準のアプリ配布ツール「Mac App Store」でも、Parallels Desktopが入手できますが、これは当ページで解説しているParallels公式サイトのものと何が違うとのか、という疑問がある方もいらっしゃるかと思います。
「Mac App Store Edition」では、「Mac App Store」での配布要件を満たすためにセキュリティを向上させる代わりに、いくつかの機能が削除(オミット)されています。
よって、通常はParallels公式サイ版についてだけ考えておけばOKです。
さらに詳しい情報を知りたい方は、以下のリンク先を参照してください。
まとめ
Parallels Desktopを買うときの指針として、独自のフローチャートを使って説明しました。
実際にParallelsを使ってみたい、となったら次のリンク先からトライアル版が入手できます。
トライアル版の基本的な使い方や、Windows 11のインストール方法は、以下の記事で詳しく解説しています。
当ページの更新履歴
- 2023/12/16更新
- エディションの表現を修正しました。
- 2023/12/14
- 最初の公開
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