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M1 MacでUTMバージョン4を使いインテル版macOS(10.7 Lionから10.15 Catalinaまで)をインストールしてみた

UTM
更新日:2023年11月14日

投稿日:2023年11月07日
この記事は約23分で読めます。

Macの仮想環境アプリ「UTM」では、ゲストOSと同じCPU向けの「仮想化」の他に、異なるCPUの「エミュレーション」が使えます。

そこで、このページではM1 MacにUTM4を使って、インテルMac向けの「Mac OS X 10.7 Lion」から「macOS 10.15 Catalina」をインストールしてみた結果を紹介します。

この記事のポイント
  • UTMでは、IntelのCPUのエミュレーションが可能
  • macOSのインストールには、事前のISOファイルの入手(ダウンロード&作成)が必要
  • 実際にインストールして使えたのは、macOS 10.14 Mojaveだけ

なお、当ページの内容は、以下の環境で検証しました。

UTMなどの仮想環境アプリを使う場合は、Macの搭載メモリ8GBだと動きが遅くて使いづらいので、16GB以上がオススメです。

項目内容
Mac機種Mac Book Air (M1, 2020)
搭載メモリ16GB
搭載CPU・GPUApple M1 CPU 8コア、GPU 8コア
ホストmacOSバージョン14.1 Sonoma
UTM バージョン4.4.4 (92)
2023/10/21 リリース
ゲストmacOSバージョンMac OS X 10.7.5 Lion
 から
macOS 10.15.7 Catalina
 まで
※ 全てインテルMac向け

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UTMにインテル版macOSインストールの検証結果

以下の内容は、2023年11月7日現在の状況であり、今後のアプリのアップデートによって変わる可能性があります。

結論としては、なんとかインストールできたのはmacOS 10.14.5 Mojaveだけでした。

しかも、メモリ16GB搭載のM1 Macでも動作が非常に重く、常用には耐えませんでした。

たま〜に、10.14 Mojaveでしか動かないアプリを使うには良いですが、日常的に使うならば、インテルMacを入手すべきと思います。

インストール途中の画面から先に進めない。

UTM AppleシリコンMacでインテル版のmacOS 10.7 Lionがセットアップ失敗

インストールは最後まで進んだが、Safariが起動できない。

UTM AppleシリコンMacでインテル版のmacOS 10.8 Mountain Lionがセットアップ失敗

アップデートしようにも、ネットワークエラーとなる。

セットアップ中にエラーとなって終了。

以下の画面から操作しようとすると。。。

UTM AppleシリコンMacでインテル版のmacOS 10.10 Yosemiteがセットアップ失敗

以下のエラーとなる。

セットアップ中にエラー。

一見、セットアップが進んでいるように見えたが、

UTM AppleシリコンMacでインテル版のmacOS 10.11 El Capitanがセットアップ失敗

途中でエラー発生。

セットアップさえ始まらない。

UTM AppleシリコンMacでインテル版のmacOS 10.12 Sierraがセットアップ失敗

セットアップ成功。Safariも使える。

ただし、動作が非常に重い。

UTM AppleシリコンMacでインテル版のmacOS 10.14 Mojaveが稼働

起動さえできない。

UTM AppleシリコンMacでインテル版のmacOS 10.15 Catalinaがセットアップ失敗
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作業の大まかな流れ

実際に自分でもやってみようという方向けに、以下に作業の大まかな流れを書き出しました。

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① UTMバージョン4のインストール

Mac App Storeでも入手できますが、有料です。(¥1,500。2023年11月2日の時点)

そこで、ここではUTMの公式サイトから無料版をダウンロードします。

Mac App Storeと公式サイトで何が違うのかは、確認していません。

▶ 以下のリンクをクリックして、UTMの公式サイトを開きます。

▶ サイトが開いたら、「Download」のボタンをクリックして、dmgファイルをMac内の適当な場所にダウンロード(保存)します。

UTM 公式サイト Mac版ページ

▶ dmgファイルがダウンロードできたら、ダブルクリックしてマウントします。

マウントとすると内容が表示されるので、「UTM」のアイコンを「Applications」のフォルダへドラッグしてインストールします。

Mac Finder UTM dmgマウント内容

▶ Finderの「アプリケーション」のフォルダを開いて、「UTM」をダブルクリックして起動します。

Mac Finder アプリケーション UTMダブルクリック

▶ 起動時にセキュリティの確認画面が表示されるので、「開く」のボタンをクリックします。

UTM セキュリティ確認画面 インターネットからダウンロードされたアプリケーションです。開いてもよろしいですか?

▶ UTMの初期画面が表示されたら、UTMのインストールは完了です。

UTM 初期画面

▶ UTMのインストールは、ここまでです。

MacBookなどでトラックパッドを使っている場合は、以下の設定を行なってスクロース方向を反転させておきましょう。

▶︎ メニューバーの「UTM」から「設定…」を選択

UTM 設定

▶︎タブ「入力」の中にある、項目「スクロールを反転」にチェックを入れる

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② Mistのインストール

macOSのインストールには、ISOイメージを使用します。

ISOの入手方法はいくつかありますが、ここでは操作が簡単なアプリ「Mist」を使います。

当サイトでは以下リンク先の別ページで「Mist」の詳しい使い方を解説していますが、このページでは説明上必要な部分を抜き出して引用しています。

参考記事:macOS各バージョンのインストーラを簡単にダウンロードできるアプリ「Mist」の使い方を紹介

▶︎ 以下のリンク先をクリックして、公式サイトのリリースページを開きます。

▶︎ 公式サイトが開いたら、「Latest(最新)」のラベルがついたバージョン番号の見出しの中の、以下のいずれかのファイルをクリックして、ファイルを保存します。

  • dmgファイル
  • pkgファイル

以下の画面では、見出し「0.8.1」の中の、「Mist.0.8.1.dmg」または「Mist.0.8.1.pkg」と書かれたファイルになります。

どちらでも同じアプリですが、インストール方法が異なります。

dmgファイルの方はドラッグ&ドロップでインストール、pkgファイルの方はダブルクリックでインストーラが実行されます。

お好みに応じて選んで構いませんが、よくわからなければ操作が簡単なdmgの方をオススメします。

Mist 公式サイト

以下の図は、矢印のあたりの拡大図です。

Mist 公式サイト

▶︎ dmgファイルをダウンロードしたら、ダブルクリックされて表示されたアプリを、フォルダ「アプリケーション」へドラッグ&ドロップしてインストールします。

Mac Finder

一方、pkgファイルをダウンロードしたら、ダブルクリックしてインストールします。

インストールの作業は、画面の表示に従って進めるだけで簡単です。

よって、このページでインストール手順の説明は省略します。

Mac Finder
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③ MistでmacOSのインストールアプリのダウンロード

▶︎ MacのFinderを前面に表示して、フォルダ「アプリケーション」の中にある、アプリ「Mist」をダブルクリックして起動します。

Mac Finder

▶︎ アプリ「Mist」が起動したら、ポップアップ画面「Refreshing」が表示されて、最新のmacOSバージョンを取得するので、しばらく待ちます。

Mac アプリ「Mist」

▶︎ 最新の情報が取得できたら、自動的にポップアップ画面「Refreshing」が閉じます。

Mac アプリ「Mist」

▶︎ どのバージョンをダウンロードするかを決めたら、リストの右端にあるボタンに注目してください。

ボタンが2つ並んでいる場合は左側がダウンロードボタン、右がUSBメモリ作成ボタンになります。

Mac アプリ「Mist」

macOSのバージョンによっては、ダウンロードボタンだけの場合があります。

Mac アプリ「Mist」

今回は、この記事を書いた時点での入手可能な最新のインテルMac専用のmacOSインストーラ、以下のものをダウンロードしました。

  • 10.7.5 Lion
  • 10.8.5 Mountain Lion
  • 10.10.5 Yosemite
  • 10.11.6 El Capitan
  • 10.12.6 Sierra
  • 10.14.5 Mojave
  • 10.15.7 Catalina

▶︎ M1/M2/M3などのAppleシリコンMacでは、インテル専用のmacOS(バージョン10.7〜10.15まで)をダウンロードしようとすると、図のような警告が出ます。

macOS Installer not compatible!

(macOSのインストーラが対応していません!)

警告は出ますが、UTMではこのインテル向けのインストーラを使うので、ボタン「continue」をクリックします。

Mac アプリ「Mist」 "macOS Installer not compatible!"

▶︎ 図のようにファイル保存画面が表示されたら、適当な場所に保存します。

なお、AppleシリコンMacでは「Application」しかチェックが入った状態にできませんが、それでOKです。

Mac ファイル保存画面

▶︎ インストーラがダウンロードできたら、Finderでフォルダ「アプリケーション」に移動させます。

この後、ISO作成用のシェルスクリプトの作成に続きます。

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④ ISO作成用のシェルスクリプトの作成

ダウンロードしたアプリケーションからISOを作成するために、アプリ「ターミナル」で実行可能な「シェルスクリプト」を作成します。

シェルスクリプトの作成方法はいくつかありますが、ここでは操作が簡単なアプリ「CotEditor」を使います。

当サイトでは以下リンク先の別ページで「CotEditor」を使ったシェルスクリプトの詳しい解説をしていますが、このページでは説明上必要な部分を抜き出して引用しています。

参考記事:「ディスクユーティリティ」でmacOSインストール用ISOファイルを作る

以下、シェルスクリプトの作成の説明に入ります。

▶︎ 以下のリンクをクリックして、Mac App Storeからアプリ「CotEditor」をインストールします。

▶︎ アプリ「CotEditor」を起動して、以下のシェルスクリプトから適切なものをコピー&ペーストします。

ファイル名:make_iso_10.7.5.sh

# Mac OS X 10.7 Lion

# 作業用イメージファイルを作成して、マウント
hdiutil create -o /tmp/tmp_iso.cdr -size 7316m -layout SPUD -fs HFS+J
hdiutil attach /tmp/tmp_iso.cdr.dmg -noverify -nobrowse -mountpoint /Volumes/iso

# 復元元のBaseSystem.dmgをマウントして、復元
hdiutil attach "/Applications/Install Mac OS X Lion 10.7.5_11G63.app/Contents/SharedSupport/InstallESD.dmg" -noverify -nobrowse -mountpoint /Volumes/esd
asr restore -source /Volumes/esd/BaseSystem.dmg -target /Volumes/iso -noprompt -noverify -erase

# シンボリックリンクを削除して、実ファイルをコピー(復元の結果、復元先のマウント名が変わっていることに注意)
rm "/Volumes/Mac OS X Base System/System/Installation/Packages"
cp -rp "/Volumes/esd/Packages /Volumes/Mac OS X Base System/System/Installation"

# BaseSystem関連2ファイルを、ルートディレクトリにコピー
cp -rp /Volumes/esd/BaseSystem.chunklist "/Volumes/Mac OS X Base System/"
cp -rp /Volumes/esd/BaseSystem.dmg "/Volumes/Mac OS X Base System/"

# マウント中のボリュームを、アンマウント
hdiutil detach /Volumes/esd
hdiutil detach "/Volumes/Mac OS X Base System"

# 作業用イメージファイルを、ISOイメージに変換
hdiutil convert /tmp/tmp_iso.cdr.dmg -format UDTO -o /tmp/tmp_iso.iso

# ISOイメージの名前と保存先を変更
mv /tmp/tmp_iso.iso.cdr ~/Desktop/Lion.iso

# 作業用イメージファイルを削除
rm /tmp/tmp_iso.cdr.dmg

ファイル名:make_iso_10.8.5.sh

# OS X 10.8 Mountain Lion

# 作業用イメージファイルを作成して、マウント
hdiutil create -o /tmp/tmp_iso.cdr -size 7316m -layout SPUD -fs HFS+J
hdiutil attach /tmp/tmp_iso.cdr.dmg -noverify -nobrowse -mountpoint /Volumes/iso

# 復元元のBaseSystem.dmgをマウントして、復元
hdiutil attach "/Applications/Install OS X Mountain Lion 10.8.5_12F45.app/Contents/SharedSupport/InstallESD.dmg" -noverify -nobrowse -mountpoint /Volumes/esd
asr restore -source /Volumes/esd/BaseSystem.dmg -target /Volumes/iso -noprompt -noverify -erase

# シンボリックリンクを削除して、実ファイルをコピー(復元の結果、復元先のマウント名が変わっていることに注意)
rm "/Volumes/Mac OS X Base System/System/Installation/Packages"
cp -rp /Volumes/esd/Packages "/Volumes/Mac OS X Base System/System/Installation"

# BaseSystem関連2ファイルを、ルートディレクトリにコピー
cp -rp /Volumes/esd/BaseSystem.chunklist "/Volumes/Mac OS X Base System/"
cp -rp /Volumes/esd/BaseSystem.dmg "/Volumes/Mac OS X Base System/"

# マウント中のボリュームを、アンマウント
hdiutil detach /Volumes/esd
hdiutil detach "/Volumes/Mac OS X Base System"

# 作業用イメージファイルを、ISOイメージに変換
hdiutil convert /tmp/tmp_iso.cdr.dmg -format UDTO -o /tmp/tmp_iso.iso

# ISOイメージの名前と保存先を変更
mv /tmp/tmp_iso.iso.cdr ~/Desktop/MountainLion.iso

# 作業用イメージファイルを削除
rm /tmp/tmp_iso.cdr.dmg

ファイル名:make_iso_10.10.5.sh

# OS X 10.10 Yosemite

# 作業用イメージファイルを作成して、マウント
hdiutil create -o /tmp/tmp_iso.cdr -size 7316m -layout SPUD -fs HFS+J
hdiutil attach /tmp/tmp_iso.cdr.dmg -noverify -nobrowse -mountpoint /Volumes/iso

# 復元元のBaseSystem.dmgをマウントして、復元
hdiutil attach "/Applications/Install OS X Yosemite 10.10.5_14F27.app/Contents/SharedSupport/InstallESD.dmg" -noverify -nobrowse -mountpoint /Volumes/esd
asr restore -source /Volumes/esd/BaseSystem.dmg -target /Volumes/iso -noprompt -noverify -erase

# シンボリックリンクを削除して、実ファイルをコピー(復元の結果、復元先のマウント名が変わっていることに注意)
rm /Volumes/OS X Base System/System/Installation/Packages
cp -rp /Volumes/esd/Packages "/Volumes/OS X Base System/System/Installation"

# BaseSystem関連2ファイルを、ルートディレクトリにコピー
cp -rp /Volumes/esd/BaseSystem.chunklist "/Volumes/OS X Base System/"
cp -rp /Volumes/esd/BaseSystem.dmg "/Volumes/OS X Base System/"

# マウント中のボリュームを、アンマウント
hdiutil detach /Volumes/esd
hdiutil detach "/Volumes/OS X Base System"

# 作業用イメージファイルを、ISOイメージに変換
hdiutil convert /tmp/tmp_iso.cdr.dmg -format UDTO -o /tmp/tmp_iso.iso

# ISOイメージの名前と保存先を変更
mv /tmp/tmp_iso.iso.cdr ~/Desktop/Yosemite.iso

# 作業用イメージファイルを削除
rm /tmp/tmp_iso.cdr.dmg

ファイル名:make_iso_10.11.6.sh

# OS X 10.11 El Capitan

# 作業用イメージファイルを作成して、マウント
hdiutil create -o /tmp/tmp_iso.cdr -size 7316m -layout SPUD -fs HFS+J
hdiutil attach /tmp/tmp_iso.cdr.dmg -noverify -nobrowse -mountpoint /Volumes/iso

# 復元元のBaseSystem.dmgをマウントして、復元
hdiutil attach "/Applications/Install OS X El Capitan 10.11.6_15G31.app/Contents/SharedSupport/InstallESD.dmg" -noverify -nobrowse -mountpoint /Volumes/esd
asr restore -source /Volumes/esd/BaseSystem.dmg -target /Volumes/iso -noprompt -noverify -erase

# シンボリックリンクを削除して、実ファイルをコピー(復元の結果、復元先のマウント名が変わっていることに注意)
rm "/Volumes/OS X Base System/System/Installation/Packages"
cp -rp /Volumes/esd/Packages "/Volumes/OS X Base System/System/Installation"

# BaseSystem関連2ファイルを、ルートディレクトリにコピー
cp -rp /Volumes/esd/BaseSystem.chunklist "/Volumes/OS X Base System/"
cp -rp /Volumes/esd/BaseSystem.dmg "/Volumes/OS X Base System/"

# マウント中のボリュームを、アンマウント
hdiutil detach /Volumes/esd
hdiutil detach "/Volumes/OS X Base System"

# 作業用イメージファイルを、ISOイメージに変換
hdiutil convert /tmp/tmp_iso.cdr.dmg -format UDTO -o /tmp/tmp_iso.iso

# ISOイメージの名前と保存先を変更
mv /tmp/tmp_iso.iso.cdr ~/Desktop/ElCapitan.iso

# 作業用イメージファイルを削除
rm /tmp/tmp_iso.cdr.dmg

ファイル名:make_iso_10.12.6.sh

# macOS 10.12 Sierra

# 作業用イメージファイルを作成して、マウント
hdiutil create -o /tmp/tmp_iso.cdr -size 7316m -layout SPUD -fs HFS+J
hdiutil attach /tmp/tmp_iso.cdr.dmg -noverify -nobrowse -mountpoint /Volumes/iso

# 復元元のBaseSystem.dmgをマウントして、復元
hdiutil attach "/Applications/Install macOS Sierra 10.12.6_16G29.app/Contents/SharedSupport/InstallESD.dmg" -noverify -nobrowse -mountpoint /Volumes/esd
asr restore -source /Volumes/esd/BaseSystem.dmg -target /Volumes/iso -noprompt -noverify -erase

# シンボリックリンクを削除して、実ファイルをコピー(復元の結果、復元先のマウント名が変わっていることに注意)
rm /Volumes/OS X Base System/System/Installation/Packages
cp -rp /Volumes/esd/Packages /Volumes/OS X Base System/System/Installation

# BaseSystem関連2ファイルを、ルートディレクトリにコピー
cp -rp /Volumes/esd/BaseSystem.chunklist "/Volumes/OS X Base System/"
cp -rp /Volumes/esd/BaseSystem.dmg "/Volumes/OS X Base System/"

# マウント中のボリュームを、アンマウント
hdiutil detach /Volumes/esd
hdiutil detach "/Volumes/OS X Base System"

# 作業用イメージファイルを、ISOイメージに変換
hdiutil convert /tmp/tmp_iso.cdr.dmg -format UDTO -o /tmp/tmp_iso.iso

# ISOイメージの名前と保存先を変更
mv /tmp/tmp_iso.iso.cdr ~/Desktop/Sierra.iso

# 作業用イメージファイルを削除
rm /tmp/tmp_iso.cdr.dmg

ファイル名:make_iso_10.14.5.sh

# macOS 10.14 Mojave

# 作業用イメージファイルを作成して、マウント
hdiutil create -o /tmp/tmp_iso.cdr -size 7316m -layout SPUD -fs HFS+J
hdiutil attach /tmp/tmp_iso.cdr.dmg -noverify -mountpoint /Volumes/iso

# 復元元のBaseSystem.dmgから、復元
asr restore -source "/Applications/Install macOS Mojave 10.14.5_18F2059.app/Contents/SharedSupport/BaseSystem.dmg" -target /Volumes/iso -noprompt -noverify -erase

# マウント中のボリュームを、アンマウント(covert前にアンマウント必須の為。復元の結果、復元先のマウント名が変わっていることに注意)
hdiutil detach "/Volumes/macOS Base System/"

# 作業用イメージファイルを、ISOイメージに変換
hdiutil convert /tmp/tmp_iso.cdr.dmg -format UDTO -o /tmp/tmp_iso.iso

# ISOイメージの名前と保存先を変更
mv /tmp/tmp_iso.iso.cdr ~/Desktop/Mojave.iso

# 作業用イメージファイルを削除
rm /tmp/tmp_iso.cdr.dmg

ファイル名:make_iso_10.15.7.sh

# macOS 10.15 Catalina

# 作業用イメージファイルを作成して、マウント
hdiutil create -o /tmp/tmp_iso.cdr -size 7316m -layout SPUD -fs HFS+J
hdiutil attach /tmp/tmp_iso.cdr.dmg -noverify -mountpoint /Volumes/iso

# 復元元のBaseSystem.dmgから、復元
asr restore -source "/Applications/Install macOS Catalina 10.15.7_19H15.app/Contents/SharedSupport/BaseSystem.dmg" -target /Volumes/iso -noprompt -noverify -erase

# マウント中のボリュームを、アンマウント(covert前にアンマウント必須の為。復元の結果、復元先のマウント名が変わっていることに注意)
hdiutil detach "/Volumes/macOS Base System/"

# 作業用イメージファイルを、ISOイメージに変換
hdiutil convert /tmp/tmp_iso.cdr.dmg -format UDTO -o /tmp/tmp_iso.iso

# ISOイメージの名前と保存先を変更
mv /tmp/tmp_iso.iso.cdr ~/Desktop/Catalina.iso

# 作業用イメージファイルを削除
rm /tmp/tmp_iso.cdr.dmg

▶︎ アプリ「CotEditor」にスクリプトファイルをコピペしたら、以下の内容でファイルを保存します。

  • 拡張子:sh(必ずこれで)
  • ファイル名:適当でよいが、わかりやすい名前で(例:make_iso)
  • 保存場所:適当でよいが、ホームディレクトリが無難
  • CotEditorの場合:「実行権を付与」にチェックを入れる

シェルスクリプトを保存したら、続けてISOファイルの作成に進みます。

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⑤ ISOファイルの作成

▶︎ Finderで、フォルダ「アプリケーション-「ユーティリティ」の中にある、アプリ「ターミナル」を起動します。

Mac Finder

▶︎ アプリ「ターミナル」が起動したら、先ほど作成したシェルスクリプトを、画面の中にドラッグ&ドロップします。

Mac Finder

▶︎ ドラッグ&ドロップしたら、図のようにシェルスクリプトのファイル名がコマンドラインに表示されるので、キーボードのreturnキーを押下してシェルスクリプトを実行します。

Mac アプリ「ターミナル」

▶︎ シェルスクリプトを実行すると、数分後にISOファイルがデスクトップ上に作成されます。

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⑥ UTMでmacOSのインストール

UTMでmacOSをインストールするには、多くの項目を設定する必要があります。

ですが、あらかじめ設定のみをGitHubで公開しているサイトがあるので、そこでmacOSのバージョン別に適切な設定ファイルをダウンロードします。

この設定ファイルをUTMで開くことにより、ISOファイルから起動してmacOSのセットアップを行います。

実際に行った結果は、冒頭に記載した通り、macOS 10.14.5 Mojaveだけでした。

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まとめ

M1 MacにUTM4を使って、インテルMac向けの「Mac OS X 10.7 Lion」から「macOS 10.15 Catalina」をインストールしてみた結果を紹介しました。

当サイトでは、カテゴリ【MacでWindowsを使う】の記事を多数公開していますで、ご覧ください。

以下は、人気のある記事ランキングです。

コメント

  1. 長谷川靖洋 より:

    興味深い記事有り難うございます。

    「CotEditor」の実行文について、ファイル名:make_iso_10.7.5.shしかうまく表示されていないようです。Mojaveをインストールしてみたいので、是非、他のシェルも公開していただきますようお願いします。

    • yamafd より:

      コメントありがとうございます。
      数日以内に動作検証の上でスクリプトを再度アップします。

  2. 長谷川靖洋 より:

    すみません、先ほど投稿したものですが、HTMLソースから読み出せました。お騒がせしました。

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