Macの「写真」アプリのフォトライブラリを、外付けHDDやSSDに移動する方法を紹介します。
アップルの公式サイトにも説明がありますが、このページではスクリーンショット付きでわかりやすく説明します。
フォトライブラリを外付けHDD/SSDに移動するメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
|
|
① フォトライブラリの保存場所・名称・サイズを確認する
「写真」アプリのフォトライブラリは、デフォルトの設定ではMac内蔵SSD/HDDに保存されています。
この後の作業に備えて、ここではフォトライブラリの次の情報を確認しておきます。
- a) 保存場所
- b) 名称
- c) サイズ
▶ Finderで、「アプリケーション」フォルダの中にある「写真」アプリを起動します。
▶ 「写真」アプリが起動したら、メニューバーから「写真」 -> 「環境設定…」を選びます。
▶ 「環境設定」の画面が表示されたら、画面上部のタブが「一般」となっていることを確認してから、項目の「ライブラリの場所」の表示内容を確認します。
以下の図では、次の情報が確認できます。
項目 | 確認内容 |
---|---|
a) 保存場所 | 「yamafd」 -> 「ピクチャ」のフォルダの中 |
b) 名称 | 写真ライブラリ |
c) サイズ | この段階では、わかりません |
▶ フォトライブラリのサイズを確認するために、「環境設定」の画面のボタン「Finderに表示」をクリックします。
▶ Finderで、フォトライブラリのファイルが選択された状態で表示されます。
▶ ファイルのサイズを確認するには、次のいずれかの操作を行って「情報」の画面を表示します。
- キーボードを使って、command ⌘ + I キーを押す
- Finderで、ファイルの右クリックメニューを表示して「情報を見る」を選択する
【キーボード】
【Finder】
▶ 図のように「情報」の画面が表示されると、ファイルのサイズが確認できます。
以下の図では57.81GBと表示されているので、将来的に写真が増えても保存容量が100GBぐらいあれば、しばらくは問題はなさそうです。
保存容量についてはユーザーごとに判断が変わってくるので、自分の状況に合わせて判断してください。
以下の図は矢印のあたりの拡大図です
▶ ここまででフォトライブラリの「保存場所・名称・サイズ」がわかったら、次の説明に進んでください。
② 外付けHDDやSSDを用意する
▶ 事前に確認したフォトライブラリの現在のサイズや将来のサイズにあわせて、外付けHDDやSSDを用意します。
▶ 既にMacで使っているHDD/SSDは別として、買ったばかりのHDD/SSDはWindows専用の「NTFS形式」のフォーマットになっている場合が多いです。
そこで、ここからはMac専用の「HFS+形式」でフォーマットする手順を紹介します。
やり方がわからない人だけ、この後の読み進めてください。
やり方が分かる人やフォーマット済みのひとは、次の「③ フォトライブラリを外付けHDDやSSDにコピーする」までジャンプしてください。
▶ フォーマット方法にはいくつかのやり方がありますが、ここでは最もオーソドックスな次の方法でフォーマットを行います。
項目 | 設定内容 |
---|---|
フォーマット対象 | 容量500GBの外付けHDD |
フォーマット形式 | HFS+ |
パーティション数 | 1つ |
▶ 外付けHDD/SSDをMac本体に接続します。
▶ Finderで、「アプリケーション」 -> 「ユーティリティ」の中にある、「ディスクユーティリティ」をダブルクリックして起動します。
▶ 「ディスクユーティリティ」が起動したら、左側の列から外付けHDD/SSDをクリックして選択します。
もしも左側の列そのものが表示されていなければ、キーボードで control ^ + command ⌘ + S キーを押して表示させます。
▶ 外付けHDD/SSDのフォーマット(消去)を行いますが、次のいずれかの操作を行います。
- a) ツールバーのアイコンから、「消去」をクリック
- b) メニューバーから、「編集」 -> 「消去…」を選択
- c) キーボードで、shift + command ⌘ + E キーを押す
【a) ツールバー】
以下の図は矢印のあたりの拡大図です
【b) メニューバー】
【c) キーボード】
▶ 消去の設定画面が表示されたら、次の設定を行います。
- 名前:お好みに応じて設定
- フォーマット:「Mac OS拡張(ジャーナリング)」に設定
「Mac OS拡張(ジャーナリング)」とは、Macでよく使われるフォーマット形式の「HFS+」の別名です。
上記の項目を設定したら、画面の右下のボタン「消去」をクリックして実行します。
▶ しばらく消去の処理が動くので、完了するまで待ちます。
完了したら、図のように「操作が完了しました。」と表示されるので、画面の右下のボタン「完了」をクリックします。
▶ 外付けHDDやSSDのフォーマット(消去)がおわったら、引き続いて次の項目に進んでください。
③ フォトライブラリを外付けHDDやSSDにコピーする
▶ 外付けHDDやSSDが接続されていることを確認します。
▶ Finderを前面に表示して、Mac内蔵ドライブのフォトライブラリのファイルと、移動先の外付けHDDやSSDの画面を2つのウィンドウで表示します。
以下の図では、左がMac内蔵ドライブで、右が移動先の外付けHDDです。
▶ Mac内蔵ドライブのフォトライブラリのファイルを、移動先のドライブにドラッグ・アンド・ドロップしてコピーします。
ファイルのサイズにもよりますが、コピーには数分〜数十分かかる場合がありますので、コピーが完了するまで待ちます。
以下の動画は、コピーしている様子です。
▶ エラーがなく処理が完了したら、コピーの完了です。
引き続いて「写真」アプリを起動して動作確認をします。
Finderの画面は両方とも開いたままにして、次の説明に進んでください。
④ 移動先のフォトライブラリを使って「写真」アプリを起動する
▶ Finderで、外付けHDDやSSDにコピーしたフォトライブラリをダブルクリックして「写真」アプリを起動します。
▶ 図のように、「写真」アプリが起動できたら、フォトライブラリが正常にコピーされたことがわかります。
今回はFinderでフォトライブラリをダブルクリックして「写真」アプリを起動しましたが、2回目以降は「写真」アプリを起動すると、自動的に直前に使ったフォトライブラリが読み込まれます。
▶ 続いて、フォトライブラリの設定を確認・変更をします。
「写真」アプリの画面は開いたままで、次の項目に進んでください。
⑤ フォトライブラリの設定を確認・変更する
▶ 「写真」アプリのメニューバーから、「写真」 -> 「環境設定」を選びます。
▶ 「環境設定」の画面が表示されたら、画面上部のタブが「一般」となっていることを確認します。
その次に、項目の「ライブラリの場所」下にある「システム写真ライブラリとして使用」のボタンの状態を確認します。
ボタンの文字がグレー表示のときは、システム写真ライブラリとして使用する設定になっています。
ボタンの文字が黒いときは、システム写真ライブラリとして使用する状態でないのですが、クリックすると使用する状態に切り替わります。
⑥ Mac内蔵ドライブのフォトライブラリを削除する
ここまでの設定でフォトライブラリの移動ができたら、必要に応じてMac内蔵ドライブのフォトライブラリを削除します。
削除方法は、Finderでフォトライブラリを削除して、ゴミ箱を空にすればOKです。
参考資料
このページの記事は以上です。
コメント