macOSでNTFS形式のHDDやUSBメモリを直接読み書きできるソフト「NTFS for Mac by Tuxera」の使い方を紹介します。
インストール方法・アンインストール方法・使い方について、図解を使って詳しく説明します。
どんなソフト?
ソフトの概要
- Windows専用フォーマットのNTFSを、Mac専用のHFS+/APFSと同様に扱えるようになる
- Finderやディスクユーティリティから普通に読み書きや初期化が可能になる
以下のリンクは、公式サイトです。
なお、ほぼ同じ機能の競合ソフトが他社のParagon社から出ています。
以下のページで使い方を詳しく説明しています。
メリット
- 競合ソフトのParagon社の「NTFS for Mac」よりもコスパが良い
- 個人ユーザーなら3台までインストール可(Paragonは1台のみ)
- 1ライセンスあたり料金も安い(Tuxeraが1,600円前後、Paragonが2,200円前後)
- 対応バージョンがOS X 10.4 Tiger 〜 macOS 10.15 Catalina、IntelとPowerPCの両方に対応なので、インテルMacはすべてカバーしている
デメリット
- アプリの画面が日本語対応していない
- Paragon社の「NTFS for Mac」よりもマイナーなので、ネット上の情報が少ない
- 購入ルートが公式サイトのみ(Paragonはアマゾン等からパッケージ購入可能)
インストール方法
▶ 以下のリンクをクリックして、公式サイトのダウンロード用ページを開きます。
ちなみに日本語の公式サイトもありますが、2020年1月時点でダウンロードできるアプリのバージョンが古いので、ここでは英語版のサイトを紹介します。
- 古いバージョン2018:macOS 10.14 Mojaveまで対応
- 新しいバージョン2019:macOS 10.15 Catalinaまで対応
▶ 以下のように画面が開いたら、「TRY FREE」のボタンをクリックします。
▶ 以下のようにdmgファイルを保存する画面が表示されたら、①「ダウンロード」フォルダなどの適当な保存場所を指定して、②「保存」のボタンをクリックします。
▶ dmgファイルがダウンロード完了したら、ダブルクリックして開きます。
▶ 以下のような画面が開いたら、「Install Tuxera NTFS.app」をダブルクリックします。
▶ 以下のように、「このパッケージは、ソフトウェアをインストールできるかどうかを判断するプログラムを実行します。」と確認画面が出たら、「続ける」ボタンをクリックします。
▶ 以下の(1)の画面のように、「ようこそMicrosoft NTFS by Tuxera 2019インストーラへ」が表示されたら、「続ける」のボタンをクリックします。
このあとしばらくは画面の指示どおりに進めていくだけなので、以下の(1)~(9)の順番にインストールを進めてください。
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
①ユーザー名とパスワードを入力して、②「OK」クリック
(6)
(7)
(8)
①ユーザー名とパスワードを入力して、②「OK」クリック
(9)
①「許可」をクリックして、②カギをクリック
▶ インストールが完了すると、以下の画面のように「再起動」のボタンが表示されます。
表示されたら、未保存のファイルなどを保存してから、「再起動」をクリックしてください。
アンインストール方法
▶ Macで「システム環境設定」を開きます。
▶ 「システム環境設定」が開いたら、左下の方にある「Tuxera NTFS」のアイコンをクリックします。
▶ 以下のように「Microsoft NTFS by Tuxera」の画面になったら、①上のタブが「全般」になっていることを確認して、②左下のカギのアイコンをクリックします。
▶ 以下のように「legacyLoaderが変更を加えようとしています。」と表示されたら、①ユーザー名とパスワードを入力して、②「OK」のボタンをクリックします。
▶ ロックが解除されると設定の変更ができるようになるので、以下の画面の「Tuxera NTFSのアンインストール…」のボタンをクリックします。
▶ アンインストールのボタンをクリックすると、数秒後に「システム環境設定」の画面に戻って、さっきまで表示されていた「Tuxera NTFS」のアイコンが消えているはずです。
消えていたら、アンインストール完了です。
「システム環境設定」の画面を閉じてもOKです。
使い方
Finderやディスクユーティリティでの扱い
特に何かを設定することなく、NTFS形式のHDD/SSD/USBメモリにデータの読み書きや、初期化ができます。
また、ディスクユーティリティでは以下の画面のように初期化するパーティション形式の一覧に、「Windows NT ファイルシステム(Tuxera NTFS)」が表示されます。
メニューバーからの呼び出し
メニューバーからの呼び出しで出来ることは、大まかに言うと次の2点です。
- ボリューム(パーティション)の一覧の表示
- ボリュームの内容をFinderで表示
よって、ボリュームのフォーマット実行やTunera全体の設定については、メニューバーからは実行できません。
ボリュームのフォーマットをするには、Mac標準の「ディスクユーティリティ」やTuxera専用アプリ「Tuxera Disk Manager」を使う必要があります。
また、Tuxera全体の設定は「システム環境設定」で行う必要があります。
これらの操作方法は、このあとで説明します。
では、実際にメニューバーからの使い方を見ていきます。
▶ Tuxeraがインストールされていると、メニューバーに以下の図のような「T」のアイコンが表示されます。
▶ このアイコンをクリックすると、以下の画面のようにボリューム(パーティション)一覧が表示されます。
①のボリューム一覧から特定のボリュームを選択すると「空き容量/全体容量」が表示されて、その下にある「Browse…」を選ぶとFinderで中身が表示されます。
②の「Disk Manager」を選ぶと、専用アプリ「Tuxera Disk Manager」が起動されますが、使い方はこの後で説明します。
③の「Preferences…」を選ぶと、「システム環境設定」のTuxeraの設定項目が表示されますが、これも後で説明します。
Tuxera Disk Managerの起動
「Tuxera Disk Manager」アプリで出来ることは、次の2点です。
- ボリューム(パーティション)の消去(フォーマット)
- ボリュームの検査と修復
Mac標準で付いている「ディスクユーティリティ」でもこういった事はできるので、わざわざこのアプリを使わなくてもいいかな、という気はします。
では、実際に使い方を見ていきます。
▶ 「Tuxera Disk Manager」を起動する方法は、前項で説明したメニューバーから起動する他に、Finderで「アプリケーション」のフォルダの中の「Tuxera Disk Manager.app」をダブルクリックする方法があります。
▶ 「Tuxera Disk Manager」のアプリが起動すると、以下のような画面が表示されます。
右上のタブが「Info」の場合は、ボリュームの情報が表示されます。
右上のタブが「Format」の場合は、ボリュームの初期化(フォーマット)が実行できます。
右上のタブが「Maintenance」の場合は、ボリュームの検査と修復が実行できます。
システム環境設定からの設定の呼び出し
Tuxeraの設定を変更することができますが、使いこなすのが難しそう&素人判断でいじると危険そうな項目が多いので、次の項目以外は変更しないことをおすすめします。
- 「全般」タブ
- 「Tuxera NTFSのアンインストール」のボタン
- 「ボリューム」タブ
- 「Disk Manager…」のボタン
- 「アクティベーション」タブ
- プロダクトキーの登録とアクティベーション
- ライセンスの購入
- 「更新」タブ
- いじらないほうが良い
「全般」タブ
「ボリューム」タブ
「アクティベーション」タブ
「更新」タブ
購入方法
Tuxera社の公式サイトからの購入のみになります。
以下、その手順です。
▶ 「システム環境設定」の「Tuxera NTFS」を開いて、「アクティベーション」タブを開きます。
▶ 開いたら、「ライセンスの購入…」ボタンをクリックします。
▶ 以下のようにTuxeraの公式サイトが開くので、以下の「BUY NOW」のボタンをクリックします。
▶ 以下のように購入ページが開くので、数量・住所氏名・支払い方法を入力して、支払い処理を進めます。
支払い方法は複数ありますが、馴染みのあるのは次の支払い方法でしょうか。
- Visa/MasterCard
- JCB Card
- PayPal
- 銀行振込
▶ 支払い処理を完了すると「プロダクトキー」がメールで送られてくるので、①以下の画面の左下のカギを解除して、②「プロダクトキー」に入力してアクティブ化します。
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