MacBook (13-inch, Late 2009)のHDDを交換したので、その時の手順を写真付きで詳しく解説します。
このあたりのモデルは、CPUがCore 2 Duoで力不足ですが、メモリが8GB以上に増設可能で、macOS 10.13 High Sierraまで使えるので、重い処理でなければ普段使いも可能です。
また、デザインもポップでHDD/SSDの交換も比較的簡単なので、手元に使っていない機種がある場合は、セカンドマシンとして手を加えてみてはどうでしょうか?
MacBook内蔵HDD交換のメリット・デメリット(リスク)
メリット
- このページで紹介しているモデルは、比較的HDD交換が簡単
- このページで紹介しているモデルは、ポリカーボネートMacBookの中でも比較的性能が高い
- HDDが故障しても、自分で安価に修理できる
- もともと内蔵していたHDDよりも、大容量で低発熱で騒音の少ない最近のHDDに交換できる
- SSDに交換すれば、HDDよりも動作速度が速くなり故障も少なくなる
デメリット(リスク)
- 2009〜2010年発売でCore 2 Duo世代のMacなので、性能は過剰な期待はできない
対象のMacBookのモデル(機種)
当ページで説明している方法でHDD/SSDの交換ができるMacの機種の一覧です。
外観上の共通点は、白のポリカーボネート(強化プラスチック)の本体です。
本体を裏返すと、裏面全体が一枚の板になっています。
発売年 | モデル(機種) | 最小OS | 最大OS |
---|---|---|---|
2009 | MacBook (13-inch, Late 2009) | 10.6.1 | 10.13.6 |
2010 | MacBook (13-inch, Mid 2010) | 10.6.3 | 10.13.6 |
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モデル(機種)の確認方法ですが、OS X 10.7 Lion以降ならアップルメニューの「このMacについて」から表示できます。
以下は、OS X 10.12 Sierraの場合の確認方法ですが、OSのバージョンによって手順が多少異なります。
▶ アップルメニューから「このMacについて」を選択
▶ 図の矢印の部分に、Macのモデルの表示
他の確認方法ですが、MacBook本体を裏返して手前側にシリアル番号が書かれているので、それをもとに以下のサイトでモデル(機種)が検索できます。
OSの復元方法を事前に決めておく
このページで紹介しているLate 2009とMid 2010のMacBookは、どちらもリカバリディスクが同梱されています。
HDDを交換した後は、リカバリディスクを使って新規インストールするか、または別途インストール用のディスクやUSBメモリを用意する必要があります。
別途インストール用のディスクとしては、OS X 10.6.3のディスクがAmazonから購入できます。
一方、OS X 10.7 Lionの場合は、インストール用のUSBメモリをアップルから購入するか、自分でインストールプログラムをダウンロードしてUSBメモリを作成します。
USBメモリは、以下のアップル公式サイトから購入できます。
さらに、USBメモリを自作する場合は、以下の記事で手順を紹介しています。
データのバックアップについて
HDD交換作業に失敗したときのために、データのバックアップを取っておくことを強く推奨します。
方法は、Mac標準機能のTimeMachineが手軽でおすすめです。
また、その他のバックアップ方法については、以下の記事から複数紹介しているのがご覧いただけます。
必要な工具
必須の工具
次の2つは、ないと作業ができないので、必須です。
- プラス精密ドライバー(サイズPH00?)
- T6トルクスドライバー
プラス精密ドライバーは、サイズが「PH00」となりますが、ドライバーによってはサイズが合わない場合もあるようなので、できれば2〜3種類かそれ以上の複数のサイズをそろえておいてください。
T6のトルクスドライバーは、おそらく持っている人が少ないと思いますが、先端が星型になっている特殊なドライバーです。
「トルクス」という名前は登録商標になっているので、「ヘックスローブ」という名前で呼ばれることもありますが、実際は同じものです。
ホームセンターやAmazonで取り扱っています。
100均にも置いてある場合があります。
T6トルクスドライバー
使用可能なHDDやSSD
交換用のHDDやSSDとしては、SATA形式の2.5インチのドライブが使えます。
注意点としては、2.5インチのドライブには”厚み”が複数あって、7mmと9.5mmならば使用可能です。
一方、12.5mmや15mmだとMacBookに収納できないので、使用できません。
以下は、おすすめの商品です。
最大容量はSSDは1TBまで(一部2TBもあるが非常に高価)、HDDなら2TBまでで、それぞれ複数の選択肢から選べます。
なので、速度優先ならSSD、容量優先ならHDDを選んでください。
どちらか迷ったら、SSDをおすすめします。
2.5インチSSD
2.5インチHDD
MacBookの分解とHDDの交換の手順
▶ MacBookから電源ケーブルを抜いてひっくり返し、図の丸印で囲んだ8本のPH00サイズのプラスネジを外します。
▶ ネジを外したら、ボトムケースをゆっくりと外します。
外し方のコツは、ボトムケースと本体の隙間に少しつづ指を差し込みながら、慎重に行います。
▶ ボトムケースが外れたら、図の矢印が指し示している2本のPH00サイズのプラスネジを外します。
▶ ネジが外せたら、ネジをMac内の基板に転がしてしまわないように、慎重にHDDを留めているプラスチックの部品と一緒に取り外します。
▶ 図のように、HDDをMac本体から取り出しながら、矢印が指し示しているコネクター部分を取り外します。
▶ HDDが取り出せたら、HDDの両側の合計4本のT6トルクスネジを、トルクスドライバーで取り外します。
▶ ネジが取り外せたら、交換用のHDD/SSDに付け替えて、ここまでの逆の手順で組み立てます。
まとめ
ここで紹介したMacBookは2009年〜2010年で古いのですが、スペックが低い2〜3万前後のChromebookやWindowsよりはサクサクと使えます。
なので、すでに他のMacを持っている人が、ネット検索や軽作業をする目的で中古を買うのはアリです。
参考資料
このページの記事は、ここまでです。
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