仮想環境アプリ「VMware Fusion」のバージョン13.5では、インテルMacでは使える「フォルダ共有」の機能が、現時点ではAppleシリコンMacでは使えません。
将来的には解決すると思うのですが、とりあえずAppleシリコンMacでも「フォルダ共有」と同様の機能を実現する方法を紹介します。
- Macの「ファイル共有」機能をオンにする
- 事前に、アクセスされる側のMacのIPアドレスを調べておく
- アクセスする側のWindowsからIPアドレス指定でファイルにアクセスする
まだ「VMware Fusion」をインストールしてない・これから使ってみたい、という方は、あわせて以下の記事もご覧ください。
概要
このページで紹介する方法は、Macの「ファイル共有」機能を使って、IPアドレス指定でファイルにアクセスする方法です。
メリット
- 「VMware Fusion」が提供していない「ファイル共有」の機能が使える
デメリット
- MacのIPアドレスが変わると、その度に設定を変更する必要がある
- MacのIPアドレスが変わる具体例
- Macを持ち運んで色々な場所で使っている
- Macを再起動したりシャットダウンした
- ルータの設定がDHCPになっている
- MacのIPアドレスが変わる具体例
作業の流れ
以下の3段階の作業が必要です。
なお、MacのIPアドレスが変わった場合は、随時②③の設定内容の見直しが必要です。
- ① Macの「ファイル共有」機能をオンにする
- ② MacのIPアドレスを調べる
- ③ WindowsからMacのファイルにアクセスする
① Macの「ファイル共有」機能をオンにする
▶︎ Macのアプリ「システム設定(システム環境設定)」を起動します。
▶︎ アプリ「システム設定」が起動したら、次の操作を行います。
なお、以下の画面はmacOS 14 Sonomaのもので、他のバージョンでは画面デザインが異なる場合があります。
- ① 左のアイコンリストから「一般」をクリック
- ② 右のアイコンリストから「共有」をクリック
▶︎ 画面の右側が「共有」の設定項目の一覧に切り替わったら、次の操作を行います。
- ① 右のアイコンリストから「ファイル共有」の右のスイッチを「オン」にする
- ② iマークのアイコンをクリック
▶︎ 図のように「ファイル共有」の設定画面が表示されたら、各項目を設定します。
以下の図では、「共有フォルダ」に”yamafd”を設定、「ユーザ」に3名/種類を設定して”読み/書き”が可能としています。
さらに、以下の図では、MacのIPアドレスが表示されているので、ここでIPアドレスをメモしておきます。(調べる方法は他にもあって後で説明するので、メモしなくてもOKです。)
設定したら、ボタン「完了」をクリックして閉じます。
▶︎ アプリ「システム設定」の最初の画面に戻ったら、左上の赤いボタンをクリックして閉じます。
▶︎ Macの「ファイル共有」機能をオンにする説明は以上です。
続けて、MacのIPアドレスを調べる説明に進んでください。
② MacのIPアドレスを調べる
MacのIPアドレスを調べる方法はいくつかありますが、ここでは分かりやすい方法3つを紹介します。
なお、c)の方法は【① Macの「ファイル共有」機能をオンにする】で紹介した調べ方と同じです。
- a) メニューバーのWi-Fiアイコンから調べる
- b) アプリ「システム設定」->「ネットワーク」から調べる
- c) アプリ「システム設定」->「一般」->「共有」->「ファイル共有」から調べる

3つのやり方を紹介していますが、操作が最も簡単なa)がオススメです。
- ①
- ②

- ①
- ②
- ③接続済みのネットワークをクリックする
ネットワークの一覧画面が表示されたら、接続済みのネットワークをクリックします。
以下の図では、接続済みの「Wi-Fi」をクリックしています。
- ④
- ⑤

- ①
- ②
- ③ファイル共有の設定を開く
画面の右側が「共有」の設定項目の一覧に切り替わったら、次の操作を行います。
- 「ファイル共有」の右にある、iマークのアイコンをクリック
- ④
③ WindowsからMacのファイルにアクセスする
▶︎ Windowsで「ファイルエクスプローラ」を起動します。
▶︎ 「ファイルエクスプローラ」のアドレスバーの部分をクリックして、先に調べておいたMacのIPアドレスをもとに、以下の文字を入力します。
¥¥IPアドレス
サンプルとして、以下の図では次のIPアドレスを入力しています。
¥¥10.47.176.8
入力したら、キーボードでreturnキーを押下します。

▶︎ 接続に成功すると、図のようにMacのフォルダが表示されます。
▶︎ 必要に応じて、ネットワークドライブの割り当て・クイックアクセスにピン留め・スタートにピン留めをしておくと、次回以降に使うときに便利です。
ただし、IPアドレスが変わると使えなくなるので、使用環境に合わせて設定するかどうかを決めてください。

▶︎ 【③ WindowsからMacのファイルにアクセスする】の説明は以上です。
まとめ
仮想環境アプリ「VMware Fusion」のバージョン13.5 + AppleシリコンMacで、「フォルダ共有」と同様の機能を実現する方法を紹介しました。
当サイトでは、カテゴリ【VMware Fusion】や【MacでWindowsを使う】の記事を多数公開していますで、ご覧ください。
以下は、人気のある記事ランキングです。
コメント