macOS 11.0 Big SurからOSの仕様が変わって、Catalinaまで使えていたLANアダプタが使えなくなったり、リンク速度が100Baseになったりという不具合が起きています。
結論から言うと、以下のアップルストアで買った「Belkin USB-C to Gigabit Ethernet Adapter」では、ギガビット・イーサネットが使えました。
買う前にアップルのサポート電話でギガビットでリンクできるか確認したのですが、「多分大丈夫だと思います」との返事だったので、動作確認するまで不安でした。
このページは、次の方向けに書いています。
- M1 MacBook Air/Proで、確実にギガビット・イーサネットが使えるLANアダプタを探している人
今まで使っていたLANアダプターの速度を測定しました
今まで使っていたTP-linkの有線LANアダプター「UE300」を、M1 Macにつないで速度を測ってみました。
以下の、USB Type A to Type C変換アダプタを使っています。
速度の計測は、Macでは定番のディスクスピードテストアプリの「Blackmagic Disk Speed Test」を使っています。
接続先は、Raspberry Pi 4Bで作ったSMBサーバです。
以下が、実際に測った結果です。
WRITEがほぼ同等、READは有線LANの方が遅いです!
項目 | WiFi接続 | 有線LAN接続 (TP-link) |
---|---|---|
WRITE | 9.2MB/s | 9.0MB/s |
READ | 54.3MB/s | 8.8MB/s |
【WiFi接続】
【有線LAN接続(TP-link)】
なぜ有線LANの方が遅いのかを調べたところ、リンク速度が100MBであることがわかりました。
これは、「システム環境設定」-「ネットワーク」から確認できます。
以下のリンクから、メーカーのサポートサイトでドライバーをインストールしてみましたが、結果は変わりませんでした。
BelkinのLANアダプターの速度を測定しました
LANアダプタの外観と、MacBook Airにつないだところは、以下の写真を参考にして下さい。
速度の計測は、同じく「Blackmagic Disk Speed Test」を使っています。
接続先は、同じくRaspberry Pi 4Bで作ったSMBサーバです。
以下が、実際に測った結果です。
WRITEが10倍、READが2倍も速くなっています。
項目 | WiFi接続 | 有線LAN接続 (Belkin) |
---|---|---|
WRITE | 9.2MB/s | 94.8MB/s |
READ | 54.3MB/s | 95.5MB/s |
【WiFi接続】
【有線LAN接続(Belkin)】
Belkinのリンク速度を調べたところ、1000baseTであることがわかりました。
まとめ
メリット・デメリットをまとめておきます
メリット
- M1 Macで確実にギガビット・イーサネットが使える
デメリット
- LANアダプタの割に値段が高い(税込みおよそ3,800円)
- ケーブルは編み込みとかではなく、昔のiPhone付属のイヤホンのような材質なので、乱暴に扱うとすぐにダメになりそう
以下のように、Amazonで千円ほど安く色違いの姉妹機種らしきものがありますが、まだ試してみていません。
チャレンジャーの方は、調べて結果がわかったら教えて下さい。
このページの記事は、ここまでです。
コメント
M1 MBAユーザです。大変参考になりました。
最悪返品のつもりでこれ買ってみましたが、無事1000baseTで接続できました。
http://www.amazon.co.jp/dp/B08ZMGDS6J
同じくBlackmagic Disk Speed Testで計測したところ、Readが3倍以上の90.3MB/sで満足満足です。
有用な記事、ありがとうございました。
色違いの姉妹機種、来週に使ってみます。