Kindleなどの電子書籍はマーカーや付箋を付けることはできますが、自由に書き込みができません。
そこで、MacでPDF化して自由に書き込みができるようにする手順を一通り説明します。
このページは、次の方向けに書いています。
- Kindleなどの電子書籍をPDF化したい人
- 電子書籍のPDF化の作業は、なるべく自動化して手間をかけたくない人
作業の大まかな流れ
以下の3段階の手順を踏んで、電子書籍をPDF化します。
作業概要 | 使用アプリ | 参考サイト | |
① | スクショ画像作成 |
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スクリーン連続キャプチャ for OSX – 電書ちょこっとツールズ |
② | 画像トリミング | 複数画像の一括トリミング!XnConverterの使い方 – Webマーケティングブログ | |
③ | PDF作成 |
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– |
① スクリーンショット画像作成
Macには「AppleScript(アップルスクリプト)」という簡易プログラミング言語が標準で搭載されています。
そこで、AppleScriptで次の作業を1セットとして、Kindleのページ数の分だけ自動的に繰り返します。
- フルスクリーンのスクリーンショットを撮影する
- Kindleを1ページずつめくる
注意点としては、プログラムが実行中はMacを使うことが出来ないことです。
終わるまでは、スマホやタブレットを見るなど、適当に時間をつぶしましょう。
AppleScriptの作成・編集・実行は、Mac標準のアプリ「スクリプトエディタ」を使います。
実際のスクリプトについては、次の参考サイトを御覧ください。
以下は、スクリプトで編集する内容を解説しています。
No | 内容 |
① | Kindleのトータルのページ数を入れます |
② | Kindleを使う場合は”Kindle”と入れます |
③ | スクショ画像の保存場所を指定します |
④ | 開始ページを入れますが、通常は1です |
⑤ | ページめくりの方向が左なら1、右なら2を入れます |
⑥ | ページめくりしたあとの待機時間を入れますが、通常は2.0です |
⑦ | あとでトリミングをするので、この四角の中はそのままにしておきます |
⑧ | 本のページが999ページまで対応できるように、このように2行を追加します |
以下の動画は、実際にスクリプトが動いているところの様子です。
② 画像トリミング

ここでは、Macの無料アプリ「XnConvert」を使って、①で作ったスクリーンショット画像を一気に読み込んで、Kindleの本の部分だけトリミングをします。
詳しいやり方は、次の参考サイトを御覧ください。

画像トリミングで最も難しいのはトリミングのサイズを決めるところです。
私は、「monosnap」という画像編集アプリのCrop機能を使って、左から何ピクセルか、上から何ピクセルか、などを測っています。

以下の動画は、左から何ピクセルかを測っている様子です。
トリミングのサイズが決まったら、あとは一括してトリミングを実行します。
以下の画面では、トリミングの他に、ファイル容量を減らすために50%リサイズをしています。
③ PDF作成
ここでは、②で作った複数のトリミング画像を1つのPDFファイルに変換します。
これは、MacのFinderの標準機能で可能です。
Finderでトリミングした画像を一括選択して、右クリックメニューを表示します。
「クイックアクション」から「PDFを作成」を選択すると、1つのPDFファイルに変換されます。
変換されたら、本のタイトルなど適当な名前を付けておきます。
作成したPDFの活用ですが、書き込みをするには「GoodNote」、表示だけなら「ComicShare」が使いやすくておすすめです。
GoodNotes 5(Mac/iPad/iPhone)
iCloud経由で各端末で同期ができます。

ComicShare(iPad/iPhone)
各端末で同期はできませんが、きめ細やか設定ができて動作が軽いです。


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