Macの内蔵・外付けキーボードが反応しないときの対処法を複数紹介します。
全部で13の対処法を挙げました。
キーボードの不調は、故障の他に設定の問題や一時的なトラブル発生の場合があります。
- 対処法チェックリスト
- ① Macを再起動してみる
- ② Macがキーボードのリコール対象機種かどうか確認する
- ③ 「キーボードビューア」でキーの反応を確認する
- ④ 「スローキー」の設定が有効になっていないか確認する
- ⑤ 「マウスキー」の設定が有効になっていないか確認する
- ⑥ キーボード入力禁止アプリがインストールされていないか確認する
- ⑦ キーボードの電池を交換や充電をしてみる
- ⑧ Bluetoothのペアリングをやり直してみる
- ⑨ キーボード接続のUSB端子を変更してみる
- ⑩ 無線ドングルのUSB端子を変更してみる
- ⑪ ワイヤレス通信の干渉が起きていないか確認する
- ⑫ 別の外付けキーボードを接続してみる
- ⑬ PRAM/SMCクリアを実行してみる
- まとめ(それでも直らなかった場合は)
対処法チェックリスト
Macのキーボードが【内蔵】か【USB接続】か【無線接続】か、によってチェック項目が変わるので、以下にまとめました。
ちなみに【無線接続】は次の2種類を含めます。
- 【無線接続】 – Bluetooth接続
- アップル純正の「Magic Keyboard」
- ロジクール社のBluetooth接続の機種(K380など)
- 他
- 【無線接続】 – ドングル接続
- ロジクール社のドングル使用の機種(MK245など)
- 他
【無線接続】 – Bluetooth接続
【無線接続】 – ドングル接続
ドングル接続の機種には、以下のようなドングル(親機)が付属してUSB端子に接続して使います。
前振りが長くなってしまいましたが、以下がチェック項目の一覧です。
チェック項目のタイトルをクリックすると、それぞれの説明までジャンプできます。
① Macを再起動してみる
Macの調子が悪いときの定番の対処法ですが、まずは一回Macを再起動して様子を見てみましょう。
② Macがキーボードのリコール対象機種かどうか確認する
一部のMacの機種では、キーボードの不具合が起きてリコールの指定がされたことがあります。
具体的には、2015年から2019年までのMacBook/MacBook Air/MacBook Proなので、該当機種の人もかなりいるのではないでしょうか?
詳しくは、以下のリンク先をご覧ください。
自分のMacの機種は、アップルメニューの「リンゴマーク」-「このMacについて」を選択すると、ダイアログボックスで表示されます。
ちなみに、アップル製品全体のリコールは、以下のリンクから参照できます。
③ 「キーボードビューア」でキーの反応を確認する
「キーボードビューア」とは、次の機能です。
- Mac標準機能
- キーボードに入力したキーを画面で表示するソフトウエアキーボード
この機能を有効にすると、キーボードで押したキーがMacで認識されているか・いないかが分かります。
特定のキーのみ認識されていない場合は、そのキーが機械的・電気的に故障していると考えられます。
以下は、「キーボードビューア」の機能をオン・オフにする手順です。
▶︎ アプリ「システム環境設定」を開いて、アイコン「キーボード」をクリックします。
▶︎ 画面が「キーボード」に切り替わったら、項目「メニューバーにキーボードビューアと絵文字ビューアを表示」にチェックを入れます。
チェックを入れたら、アプリ「システム環境設定」は閉じてもOKです。
▶︎ Macのメニューバーの右上の文字入力切り替えアイコン「あ」や「A」をクリックします。
▶︎ 表示されたメニュー項目から「キーボードビューアを表示」にチェックを入れます。
▶︎ 図のように、キーボードビューアが表示されます。
これが表示されている間は、押されたキーが画面上に表示されます。
キーボードビューアを閉じるには、左上のXボタンをクリックします。
④ 「スローキー」の設定が有効になっていないか確認する
「スローキー」とは、次の機能です。
- Mac標準機能
- キーボードに入力したキーの反応を遅らせることができる
この機能が有効になっている場合は、キーを押して数秒後でないと入力がされません。
そもそもなぜこのような機能がついているかというと、通常はキーボードを長い間押していると同じキーがリピートされて複数入力されてしまうので、何らかの支障があるユーザが、あえてキーリピートされるまでの間隔を長くしたい、といったことがあるためです。
以下は、「スローキー」の設定状態を確認したり、機能をオン・オフにする手順です。
▶︎ アプリ「システム環境設定」を開いて、アイコン「アクセシビリティ」をクリックします。
▶︎ 画面が「アクセシビリティ」に切り替わったら、サイドバーから「キーボード」をクリックします。
▶︎ 画面が「キーボード」に切り替わったら、項目「スローキーを有効にする」にチェックが入っているかを確認します。
チェックが入っていると「スローキー」の機能が有効になるので、キーボードを押して数秒経たないと文字が入力されません。
通常は、オフにしておきましょう。
確認したら、アプリ「システム環境設定」は閉じてもOKです。
⑤ 「マウスキー」の設定が有効になっていないか確認する
「マウスキー」とは、次の機能です。
- Mac標準機能
- マウスの替わりに、キーボードのキーでマウスカーソルを操作する
この機能が有効になっていると、以下の図のように一部のキーがマウスカーソルの替わりになるので、文字入力ができなくなります。
以下は、「マウスキー」の設定状態を確認したり、機能をオン・オフにする手順です。
▶︎ アプリ「システム環境設定」を開いて、アイコン「アクセシビリティ」をクリックします。
▶︎ 画面が「アクセシビリティ」に切り替わったら、サイドバーから「ポインタコントロール」をクリックします。
▶︎ 画面が「ポインタコントロール」に切り替わったら、タブ「代替コントロール方法」をクリックします。
▶︎ 画面が「代替コントロール」に切り替わったら、項目「マウスキーを有効にする」にチェックが入っているかを確認します。
チェックが入っていると、一部のキーがマウス操作に置き換わって、通常の文字入力ができません。
通常は、オフにしておきましょう。
確認したら、アプリ「システム環境設定」は閉じてもOKです。
⑥ キーボード入力禁止アプリがインストールされていないか確認する
キーボード入力禁止アプリとは、キーボードの掃除をするために入力を無効化するためのアプリを言います。
代表的なアプリとしては、「KeyboardCleanTool」があります。
これは、Macのトラックパッド用アプリとして有名な「BetterTouchTool」と同じデベロッパーのアプリです。
⑦ キーボードの電池を交換や充電をしてみる
アップルのMagic Keyboardなどの無線接続キーボードは、乾電池や充電池で動いているので、バッテリー切れの可能性があります。
⑧ Bluetoothのペアリングをやり直してみる
今まで問題なく使えていた場合でも、再度接続を設定すると直る場合があります。
⑨ キーボード接続のUSB端子を変更してみる
USB接続のキーボードの場合は、Macの接続先のUSB端子を変えると直る場合があります。
⑩ 無線ドングルのUSB端子を変更してみる
前項と似ていますが、無線接続でドングルを使うキーボードの場合は、Macの接続先のUSB端子を変えてみます。
⑪ ワイヤレス通信の干渉が起きていないか確認する
無線接続の場合は、周囲の電波環境によって接続が不安定になる場合があります。
- およそ10メートル以内に電子レンジがあって電源を入れている
- およそ10メートル以内でWiFiの2.4GHzタイプ(IEEE 802.11 b/g/n)を使っている
Wi-Fi(無線LAN)規格 | 最大通信速度 | 周波数帯 |
---|---|---|
IEEE 802.11a | 54Mbps | 5GHz |
IEEE 802.11b | 11Mbps | 2.4GHz |
IEEE 802.11g | 54Mbps | 2.4GHz |
IEEE 802.11n | 300Mbps | 2.4GHz/5GHz |
IEEE 802.11ac | 6.9Gbps | 5GHz |
⑫ 別の外付けキーボードを接続してみる
外付けのキーボード、できれば接続が確実な有線のUSB接続のものを使い、問題の切り分けを行います。
⑬ PRAM/SMCクリアを実行してみる
インテルMacの場合は、「PRAMクリア」という方法で、ハードウエアの設定情報をリセットする機能があります。
この方法でキーボードの不調が直る場合があります。
なお、PRAMクリアを実行してもMacに保存されたデータは消えませんが、音量や画面の輝度・解像度など、ハードウエア関連の設定情報がデフォルトに戻るので、あらかじめ覚えておいてください。
まとめ(それでも直らなかった場合は)
ここまで、Macのキーボードが反応しなくなったときの対処法を紹介してきました。
これらの方法でも解決しなかった場合はMacの機械的な故障が考えられますので、アップルストアや家電量販店で診てもらうことをおすすめします。
都心部に住んでいる方は、リアル店舗のアップルストアの「ジーニアスバー」を予約して診てもらうことをおすすめします。
理由は、アップル直営店の安心感、アップル専門のためノウハウの多さ、修理パーツの在庫が多い、といったところです。
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