Macの「メモ」で表を作成・編集・削除する方法を、図解を使って詳しく説明します。
行や列の並べ替えや追加・削除や、他のアプリとのデータのやり取りについても解説します。
なお、以下の説明は次の環境で行っています。
macOSのバージョンによっては多少違いがありますので、あらかじめご了承ください。
- macOS Big Sur 11.4
表を新規作成する
▶ 「メモ」アプリで、表を追加したい場所をクリックします。
▶ 表を追加するには、次の4つのいずれかの操作を行います。
▶ 表が追加されると、2行×2列の表が表示されます。
セルにデータを入力・編集する
- セルにデータを入力・編集するには、対象のセルの中をクリックします。
- セル間を移動するには、次の方法があります。
キーボード操作 | 操作結果 |
tab | 右へ移動して、もしも右端なら1行下の左端へ移動 |
shift + tab | 左へ移動して、もしも左端なら1行上の右端へ移動 |
enter | 1行下へ移動 |
shift + enter | 1行上へ移動 |
← or ↑ or → or ↓ | 矢印の方向へtabやenterと同じ動きとなる |
文字だけだとわかりにくいかもしれないので、一例を出します。
セルに入力するデータの制限事項
「メモ」の他のところに入力する場合と違って、表のセルに入力するデータには次の制限があります。
できること | できないこと |
改行 (optionを押したままreturn) |
インデント (行頭下げ) |
URLリンクを追加 | 段落スタイル (タイトル/見出し/小見出し) |
フォント (種類/サイズ/色) |
リスト (箇条書き/ダッシュ付き/ 番号付き/チェックリスト) |
フォントスタイル (ボールド/イタリック/ アンダーライン/取り消し線) |
画像やファイルの貼り付け・添付 |
テキスト配置 (左揃え/中央揃え/ 両端揃え/右揃え) |
– |
ちなみに、改行の入力は次のキーボード操作を行います。
表をコピーする(コピー・アンド・ペースト)
▶ 表全体を選択した状態にします。
やり方は、次の2つのいずれかの操作を行います。
①. マウス/トラックパッドで、表の左端または右端から表全体をドラッグする
動画で説明しています。
②. 任意のセルの中をクリックして、キーボードショートカットcommand ⌘ + Aを1回または2回実行する
(文字が入力されているセルの場合は2回、空のセルの場合は1回)
▶ 表全体が選択された状態になると、セルの背景の色が変わります。
▶ 表をクリップボードにコピーします。
やり方は、次の2つのいずれかの操作を行います。
▶ ペーストしたい場所を直接クリックするか、カーソルを移動します。
▶ 表をクリップボードからペースト(貼り付け)します。
やり方は、次の3つのいずれかの操作を行います。
表をカット・アンド・ペーストする
「表をカット・アンド・ペーストする」と「表を移動する」はよく似ていますが、前者は別のメモにも貼り付けできるのに対して、後者は同一のメモの中だけ、という違いがあります。
▶ 表全体を選択した状態にします。
やり方は、次の2つのいずれかの操作を行います。
①. マウス/トラックパッドで、表の左端または右端から表全体をドラッグする
動画で説明しています。
②. 任意のセルの中をクリックして、キーボードショートカットcommand ⌘ + Aを1回または2回実行する
(文字が入力されているセルの場合は2回、空のセルの場合は1回)
▶ 表全体が選択された状態になると、セルの背景の色が変わります。
▶ 表をクリップボードにカットします。
やり方は、次の2つのいずれかの操作を行います。
▶ ペーストしたい場所を直接クリックするか、カーソルを移動します。
▶ 表をクリップボードからペースト(貼り付け)します。
やり方は、次の3つのいずれかの操作を行います。
表を移動する
「表をカット・アンド・ペーストする」と「表を移動する」はよく似ていますが、前者は別のメモにも貼り付けできるのに対して、後者は同一のメモの中だけ、という違いがあります。
▶ 表全体を選択した状態にします。
やり方は、次の2つのいずれかの操作を行います。
①. マウス/トラックパッドで、表の左端または右端から表全体をドラッグする
動画で説明しています。
②. 任意のセルの中をクリックして、キーボードショートカットcommand ⌘ + Aを1回または2回実行する
(文字が入力されているセルの場合は2回、空のセルの場合は1回)
▶ 表全体が選択された状態になると、セルの背景の色が変わります。
▶ 選択された表の色が変わっている部分をマウス/トラックパッドでクリックして押したまま、移動先までドラッグ・アンド・ドロップします。
以下は動画で説明しています。
表を完全に削除する
「表を完全に削除する」と「セルの内容を消去する」はよく似ていますが、前者は表そのものを削除するのに対して、後者は表の枠は削除せずにセルの内容だけ消去する、という違いがあります。
▶ 表全体を選択した状態にします。
やり方は、次の2つのいずれかの操作を行います。
①. マウス/トラックパッドで、表の左端または右端から表全体をドラッグする
動画で説明しています。
②. 任意のセルの中をクリックして、キーボードショートカットcommand ⌘ + Aを1回または2回実行する
(文字が入力されているセルの場合は2回、空のセルの場合は1回)
▶ 表全体が選択された状態になると、セルの背景の色が変わります。
▶ キーボードでdeleteを押すと表が削除されます。
セルの内容を消去する
「表を完全に削除する」と「セルの内容を消去する」はよく似ていますが、前者は表そのものを削除するのに対して、後者は表の枠は削除せずにセルの内容だけ消去する、という違いがあります。
▶ 消去したい対象のセルの中、複数ある場合は左上/左下/右上/右下のいずれかのセルの中をクリックします。
▶ キーボードのshiftを押したまま、← / ↑ / → / ↓を押して、消去したい範囲を選択します。
▶ セルの内容が選択されると、表の枠線の色が黄色に変わります。
▶ キーボードで`delete`を一回押すと、セルの内容が消去されます。
ちなみに、もう一回押すと表が削除されます。
以下はセルの内容が消去された状態ですが、表の枠線はまだ残っています。
続けてdeleteを押すと、表も削除されます。
表の行や列を並べ替える
▶ 並べ替えをしたい行または列を含むセルの中をクリックします。
▶ クリックしたセルの一番左、または一番上にハンドルと呼ばれる小さなアイコンが表示されるので、並べ替えをしたい行または列のハンドルをクリックします。
▶ 行または列が選択された状態になるので、ハンドルをクリックしたままで、入れ替えをしたい先までドラッグ・アンド・ドロップします。
以下は、実際に操作をしているところの動画です。
表の行や列を追加・削除する
▶ 行や列を追加したい直前直後のセルの中をクリックします。
または、削除したい行や列のセルの中をクリックします。
▶ クリックしたセルの一番左、または一番上にハンドルと呼ばれる小さなアイコンが表示されるので、行や列を追加したい直前直後のハンドルをクリックします。
または、削除したい行や列のハンドルをクリックします。
▶ 行または列が選択された状態になるので、ハンドの近くの下矢印`∨`をクリックします。
または、削除したい行や列のハンドルの近くの下矢印`∨`をクリックします。
▶ 行や列の追加や削除の項目が表示されるので、必要に応じて選択します。
他アプリとデータのコピー・アンド・ペースト
Macの「メモ」アプリと、その他のアプリの間では、計算式や書式はコピーできませんが、文字や数字のデータそのものは互換性があります。
具体的には、Excelやグーグルスプレッドシートでコピーしたデータを「メモ」に貼り付けたり、その逆も可能です。
さらには、Excelやグーグルスプレッドシートから「メモ」にコピー・アンド・ペーストすると、表が自動的に作成されます。
よくある質問
この項目と合わせて、「セルに入力するデータの制限事項」もご覧ください。
質問 | 回答 |
セル内で改行する方法は? | キーボードでoption + returnを押します。 |
セルの列の幅や行の高さは変えられるか? | 標準機能では変えられません。 替わりとして次の方法があります。 ①列幅:文字の最後に空白スペースをい くつか連続して入力 ②高さ:セル内で改行をいくつか連続 して入力 |
参考資料
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