macOS(OS X)の起動可能なインストール用USBメモリを作成する方法を4つ紹介します。
それぞれの方法の違いや、メリット・デメリット、具体的な手順について説明します。
macOSインストール用USBメモリを作る方法4つ
ここでは、以下の4つの方法を比較します。
全て無料で使用可能です。
各方法で、以下の項目について比較を行います。
- a) メリット・デメリット
- b) アプリが動作可能なmacOSバージョン
- c) 作成可能なUSBメモリのmacOSバージョン
結論から言うと、おすすめの方法は操作が簡単な「① Mist」または「② DiskMaker X」です。
1つのUSBメモリ内に複数のmacOSインストーラを共存させたい場合は、「③ DiskMaker X Pro」でも良いでしょう。
こういった操作が簡単なアプリが使えない場合は、「④ ターミナル」を使うことをオススメします。
「① アプリMist」は、macOSインストーラのダウンロードからUSBメモリ作成までがマウス数クリックだけで完了する、画期的なアプリです。
その他の方法は、自分でmacOSインストーラをダウンロードしなければならないので、これがなかなか大変で。。。(ダウンロードリンクが切れていたり、Macの環境によってはダウンロードできなかったり等々)
a) メリット・デメリット
① Mist | ② DiskMaker X | ③ DiskMaker X Pro | ④ ターミナル | |
---|---|---|---|---|
メリット |
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デメリット |
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b) アプリが動作可能なmacOSバージョン
① Mist | ② DiskMaker X | ③ DiskMaker X Pro | ④ ターミナル | |
---|---|---|---|---|
13 Ventura | – | – | ||
12 Monterey | – | – | ||
11 Big Sur | – | – | – | |
10.15 Catalina | – | – | ||
10.14 Mojave | – | |||
10.13 High Sierra | – | |||
10.12 Sierra | – | |||
10.11 El Capitan | – | |||
10.10 Yosemite | – | |||
10.9 Mavericks | – | – | – | |
10.8 Mountain Lion | – | – | – | |
10.7 Lion | – | – | – |
c) 作成可能なUSBメモリのmacOSバージョン
① Mist | ② DiskMaker X | ③ DiskMaker X Pro | ④ ターミナル | |
---|---|---|---|---|
13 Ventura | – | – | ||
12 Monterey | – | – | ||
11 Big Sur | – | – | ||
10.15 Catalina | – | |||
10.14 Mojave | – | |||
10.13 High Sierra | – | |||
10.12 Sierra | – | |||
10.11 El Capitan | – | |||
10.10 Yosemite | – | |||
10.9 Mavericks | – | |||
10.8 Mountain Lion | – | – | ||
10.7 Lion | – | – |
① アプリ「Mist」を使う
当サイトの次の記事で詳しく説明しているので、そちらをご覧ください。
② アプリ「DiskMaker X」を使う
当サイトの次の記事で詳しく説明しているので、そちらをご覧ください。
③ アプリ「DiskMaker X Pro」を使う
当サイトの次の記事で詳しく説明しているので、そちらをご覧ください。
④ Mac標準アプリ「ターミナル」を使う
当サイトの次の記事で詳しく説明しているので、そちらをご覧ください。
このページの記事は、ここまでです。
当ページの更新履歴
- 2023/6/26
- 新規公開
コメント
詳しい解説有り難うございます。
10.13以降のOSのインストール用USBメモリーもAPFSでなく、HFS+ですか。
こんばんは。いつも勉強させていただいています。
さて、当方ですが数日前に2020年Macbook Pro(catalina)を購入したものです。
これまで仕事でイラストレータCS5を使っていたため、catalinaをパーティションで区切り、そこに今まで使用していたSierraをインストールして使おうとしています。
SierraのOSはダウンロードし、サイトを参考にしてUSBに起動ディスクを作成しようとしていました。
サイトでは「現OSより古いバージョンのOSのインストーラーを〜実行できません」となっています。結局、OSのインストーラーから「OS Sierra.app」を取り出さないとUSBでの起動ディスクの作成ができないと感じています。
InstallOS.dmg→InstallOS.pkgをすると「このバージョンのmacOS 10.12.6は、このコンピュータにはインストールできません」とエラーが出てしまいます。どのようにして開いたのかをご教授願えればと思い、不躾ながらご連絡させていただきました。
お返事いただけましたら幸いです。
よろしくお願いいたします。
コメントありがとうございます。
明日、こちらでも動作確認して、結果を報告します。
お返事ありがとうございます。
いろいろググってみたのですが手詰まりで、申し訳ございません。
よろしくお願いいたします。
おまたせしました。
長文になりますが、こちらでの検証結果と対応策を記載します。
<① USBメモリ作成の検証結果>
macOS 10.12 SierraのUSBメモリが作成できない件ですが、当方の次の機種では問題なく動作の確認ができました。
・機種 : MacBook Pro 15インチ Late 2013
・macOSバージョン : 10.15 Catalina
・確認内容 : macOS 10.12 SierraのUSBメモリの作成、その作成したUSBメモリからの起動
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<② お問い合わせのMacの対応macOSバージョンについて>
次に、Hirataさんご使用のMacBook Pro 2020ですが、Catalinaが入っているとのことなので、アップルシリコンMacではなくインテルMacと思われます。
Macでは、使用機種によってインストールできるmacOSの最小バージョンと最大バージョンが決まっています。
MacBook Pro 2020では、次のようになっています。
・インテルMac : macOS 10.15 Catalina 〜 macOS 12 Monterey
・アップルシリコンMac : macOS 11 Big Sur 〜 macOS 12 Monterey
よって、ご使用のMacBook Pro 2020には、いずれもmacOS 10.12 Sierraはインストールすることはできません。
(そもそも、アップルシリコンMacでは、macOS 11 Big Surより下のバージョンで動く機種は存在しません。)
Macの機種とmacOSの対応は、以下のページで紹介しています。
https://yama-mac.com/macos_correspondence_table/
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<③ 解決方法>
仮想環境アプリの使用 : VMWare FusionやVirtualBox(以上は無料)やParallels Desktop(これは有料)といった仮想環境アプリを使い、仮想環境上にSierraをインストールする方法があります。
インテルMacであれば、上記の仮想環境アプリでSierraをインストールした検証結果を次のページで紹介しています。
https://yama-mac.com/diskutility_create_macos_install_iso/#toc2
MacではVMWareだと動いていますが、VirtualBoxはNGみたいですね。
別の方法としては、最近の性能の良いWindowsなら、VMWareにSierraをインストールする方法もあります。
すでにWindowsパソコンを持っているなら、試しにやってみるのが良いと思います。
ただし、Windowsのバージョンやパソコンの機種によってはインストールできない・動かない場合も考えられるので、注意してください。
さらに、この方法についてはmacOSやアドビアプリのライセンス的にどうなるかが不明なので、自己責任で行ってください。
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以上です。
yamafd さま
ご検証ありがとうございます。最も基本的な「対応機種」のことが抜けておりました。
10年使用していたMacbook proがクラッシュして、冷静さに書いていたようです汗。
代案までご用意していただき、申し訳ございません。
windowのマシン含めて、再検討してみようと思います。(ライセンスは大丈夫です)
ありがとございました。
2010年代前半のMacBook Proだと、HDD/SSDの換装が比較的カンタンなので、トライしてみてもいいかもしれません。
その際に、SSDの場合はSATA接続でないと、Sierraからは認識できないので、インストールができないので注意してください。
最近はNVMeのSSDが多く販売されていますが、本来SATA接続のMacでNVMeを使う場合は、通称ゲタというアダプタを使う必要があります。
しかし、ゲタを使ってNVMe接続にすると、Sierraはインストールできません。
以下の記事は、本来SATA接続のMBPにゲタを使ってNVMeのSSDを換装したものですが、これだとNVMe接続になるのでSierraはインストールできません。
https://yama-mac.com/replace_ssd_mbp15_late2013/
以上です。
以前使用していましたMacbook Pro(2011 Early?)は、3年前にSSDに載せ替えてSierraを使っていました。
それが先週、本当に突然お亡くなりになり、1週間いろいろとトライしたのですがダメで、良い機会なので新しいMacbook Proを購入した次第です。
Windowのマシンも持っているのですが、あまり性能が良くないのでAdobeでは使いたくないと考えています。
とりあえず、VMwareをやってみようかと思っています。
10.12 Sierraは最近のmacOSと比べて動作が軽いので、VMWareでもサクサクだと思います。
High Sierra用のを作るのに参考にさせていただきました。
が、「MyVolume is not a valid volume mount point.」というエラーが出てしまいました。
CHECKのところの方法などを全部試しても同様の状況だったので、試しにUSBをアンマウントせずに(USBがマウントされたままの状態で)上記のコマンドをコピペして実行したら作成できました。
関係ないかもしれませんが、その際のディスクユーティリティの画面はUSBでした(BuffaloのMyVolumeのところ)。
ちなみにマシーンは MBP 15inch mid2015、OS 10.13.6 です。
上記の確認方法でブートドライブとして認識されたのを確認しただけなので、ちゃんと動作するかはわかりません。
誰かの役に立つかも?と思い一応コメントしてみました。
いつもわかりやすい説明でご教示くださりありがとうございます。
これからも色々と参考にさせていただきます。
コピペするコマンドでエラーが出ました。
「\ 」が足りないようです。
ですが、どのサイトよりも丁寧で、諦めかけていたインストール用USBメモリを作成することができました。
このサイトに辿り着けて本当に良かったです。
ありがとうございました。
コメントありがとうございます。
記事をリライトしたときに、”\”が抜け落ちていました。
修正しました。