Macでは「Sidecar」という標準機能でiPadをMacの外部ディスプレイとして使えます。
似たようなことを実現するアプリ「Duet Display」を使って、MacとiPadを接続してみました。
このページの内容は、以下の環境で検証しています。
- OS:macOS Ventura 13.4.1
- Mac端末:Mac mini (M1, 2020)
- iPad端末:iPad Air 5th
- Macアプリ:Duet Display 3.7.0
- iPadアプリ:Duet Display 2.9.0
Duet DisplayとSidecarの比較、メリット・デメリット
以降に、Duet DisplayとSidecarの「システム条件」と「接続方式」を比較表にまとめました。
これを見ると、Duet Displayを使うメリット・デメリットは次のようになります。
- メリット
- Sidecarでは対応していない古いmacOSやiPadOSも対応している
- WindowsやAndroidでも対応している
- ディスプレイの解像度や縦方向表示が設定できる
- デメリット
- 無線接続(Wi-Fi)では料金がかかる
Sidecarでは出来ない、解像度変更や縦方向変更が可能なので、普段使いとしてDuet Displayをオススメします。
Sidecarが対応していない古いMacやiPadユーザや、Androidユーザにもオススメします。
システム条件
Duet Display | Sidecar | |
---|---|---|
macOS | 10.13 Sierra 以上 | 10.15 Catalina 以上 |
Mac機種 | 制限なし | MacBook Pro 2016以降 MacBook 2016以降 MacBook Air 2018以降 iMac 2017以降(注記) iMac Pro Mac mini 2018以降 Mac Pro 2019以降 Mac Studio 2022以降 |
iPadOS | iPadOS 12以上 | iPadOS 13以上 |
iPad機種 | 制限なし | iPad Pro iPad 6th以降 iPad mini 5th以降 iPad Air 3th以降 |
iOS | iOS 12以上 | |
Windows | Windows 10以上 | |
Android | Android 7以上 |
注記:iMac (Retina 5K, 27-inch, Late 2015)も含む
接続方式
Duet Display | Sidecar | |
---|---|---|
有線接続(USBケーブル) | 無料 | 無料 |
無線接続(Wi-Fi) | 4ドル/月額 〜5ドル/月額 | 無料 |
セカンドディスプレイの 解像度変更 | ||
セカンドディスプレイの 縦方向表示 | ||
MacやWindowsの セカンドディスプレイ化 |
ステップ①:アプリのダウンロードとインストール
以下のリンク先から、各OS向けのアプリをダウンロード&インストールします。
Mac/Windows
iPadOS/iOS
Android
ステップ②:アプリの初期設定と、アカウントの新規作成
以降では、MacとiPadを使った方法を一例として紹介します。
▶︎ まず、Macでアプリの初期設定を行います。
MacのFinderで、公式サイトからダウンロードしたアプリ名「duet」をダブルクリックして起動します。
▶︎ アプリを起動すると、図のように「システム設定(システム環境設定)」を変更するように表示されるので、言われる通りにやってみます。
やり方は、図で矢印が指し示している青いボタン「イネーブルする」をクリックします。
ちなみに、「イネーブルする」とは「有効化する」という意味です。
▶︎ 図のように「画面収録」の表示が出たら、ボタン「システム設定を開く」をクリックします。
▶︎ 図のように「画面収録」が表示されたら、アプリ「duet」のスイッチをオンに変更します。
▶︎ 図のように「プライバシーとセキュリティ」の変更確認画面が表示されたら、パスワードやTouch IDで認証します。
▶︎ 図のように終了確認画面が表示されたら、ボタン「終了して再度開く」をクリックします。
▶︎ アプリ「duet」が再起動されて、図のように「パフォーマンスブースト」が強調表示されたら、青いボタン「イネーブルする」をクリックします。
▶︎ 図のようにパスワード入力画面が表示されたら、パスワードを入力してから、ボタン「OK」をクリックします。
▶︎ アプリ「duet」の画面で、図のように「タッチ&ゼスチャー」が強調表示されたら、青いボタン「イネーブルする」をクリックします。
▶︎ 図のように「アクセシビリティアクセス」の許可画面が表示されたら、ボタン「システム設定を開く」をクリックします。
▶︎ 図のように「アクセシビリティ」が表示されたら、アプリ「duet」のスイッチをオンに変更します。
変更したら、この画面は閉じます。
▶︎ 図のように「Duetを使用する準備ができました」と表示されたら、このボタンをクリックします。
▶︎ アプリが閉じるので、再びFinderでアプリ名「duet」をダブルクリックして起動します。
▶︎ 図のように「サインイン」の画面が表示されたら、まだアカウントを作ってないので、ボタン「アカウントを作成する」をクリックします。
▶︎ Webブラウザが起動したら、各項目を入力して、最後にボタン「登録」をクリックします。
▶︎ アカウントを作成したら、作成したアカウント情報でサインインします。
▶︎ サインインに成功すると、Duetのアプリ画面が次のように表示されます。
以上までが、アプリの初期設定とアカウントの新規作成の説明です。
ステップ③:Duetの接続を開始する
▶︎ MacとiPadをUSBケーブルで接続します。
▶︎ iPadでアプリ「duet」を起動します。
▶︎ iPadアプリ「duet」でサインインをします。
表示される画面に何種類かありますが、「すでにアカウントを持っている場合は〜」といった表示をクリックすればOKです。
▶︎ 図のようにサインイン画面が表示されたら、作成ずみのアカウントのメールとパスワードを入力してから、ボタン「サインイン」をクリックします。
▶︎ 図のようにサインイン情報が表示されたら、iPad側の設定はOKです。
▶︎ Mac側で、Finderでアプリ名「duet」をダブルクリックして起動します。
▶︎ 図のように「サインイン」画面が表示されたら、ボタン「サインイン」をクリックします。
▶︎ 図のようにWebブラウザが開いてサインイン画面が表示されたら、作成ずみのアカウントのメールとパスワードを入力してから、ボタン「サインイン」をクリックします。
▶︎ 図のように「このページで”duet”を開くことを許可しますか?」と表示されたら、ボタン「許可」をクリックします。
▶︎ アプリ「duet」の画面に切り替わって、iPadとの接続が完了します。
ステップ④:Duetの接続を終了する
▶︎ Macのメニューバーから、アプリ「duet」をクリックします。
▶︎ アプリ「duet」の操作画面が表されますが、Macのメニューバーから「duet」-「Quit Duet」を選択します。
以下の図は、矢印のあたりの拡大図です。
▶︎ 図のように終了画面が表示されたら、ボタン「エグジット」をクリックします。
これで、Mac側の終了は完了です。
▶︎ iPadの画面を見ると、Duetの画面が接続スタンバイになっているはずです。
ここで、iPadの画面下の黒いバーを上向にスワイプするなどして、ホーム画面を表示すると、Duetが終了できます。
▶︎ iPadがホーム画面に切り替わったら、iPad側の終了が完了です。
まとめ
以上、アプリ「Duet Display」を使って、MacとiPadを接続する方法を紹介しました。
当サイトでは、Macの標準機能Sidecarの使い方について、いくつか記事を公開しています。
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