MacBook (13-inch, Late 2008)アルミボディのHDDを交換したので、その時の手順を写真付きで詳しく解説します。
このモデルは、唯一のアルミのユニボディのMacBookです。
また、古いMacなのでメインで使うには性能が低すぎますが、macOS 10.11 El Capitanまで対応、簡単にSSDの換装可能、非公式ですがメモリが8GBまで増設可能なので、ネットを見たり文書作成などの用途では十分現役です。
MacBook内蔵HDD交換のメリット・デメリット(リスク)
メリット
- HDDが故障しても、自分で安価に修理できる
- もともと内蔵していたHDDよりも、大容量で低発熱で騒音の少ない最近のHDDに交換できる
- SSDに交換すれば、HDDよりも動作速度が速くなり故障も少なくなる
- このページでは説明しないが、CD/DVDドライブをHDD/SSDに交換して、2ドライブ構成にできる
デメリット(リスク)
- 2008年発売でCore 2 Duo世代のMacなので、性能は過剰な期待はできない
- 余っているSSDやメモリを使う、ぐらいの気持ちがちょうど良い
対象のMacBookのモデル(機種)
当ページで説明している方法でHDD/SSDの交換ができるMacBookの機種の一覧です。
対象機種は1つしかありません。
外観上の特徴は、シルバーのアルミニウムのいわゆる「ユニボディ」で、ディスプレイ下のロゴやボトムケース以外のぱっと見た感じは、13インチのMacBook Proと完全に同じです。
発売年 | モデル(機種) | 最小OS | 最大OS |
---|---|---|---|
2008 | MacBook (13-inch, Aluminum, Late 2008) | 10.5.5 | 10.11.6 |
End of list |
対応OSの通称
- 10.11:El Capitan
- 10.10:Yosemite
- 10.9:Mavericks
- 10.8:Mountain Lion
- 10.7:Lion
- 10.6:Snow Leopard
- 10.5:Leopard
モデル(機種)の確認方法ですが、OS X 10.7 Lion以降ならアップルメニューの「このMacについて」から表示できます。
または、MacBook本体の裏にシリアル番号が書かれているので、それをもとに以下のサイトでモデル(機種)が検索できます。
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OSの復元方法を事前に決めておく
このページで紹介しているMacBookは、リカバリディスクが同梱されています。
HDDを交換した後は、リカバリディスクを使って新規インストールするか、または別途インストール用のディスクやUSBメモリを用意する必要があります。
別途インストール用のディスクとしては、OS X 10.6.3のディスクがAmazonから購入できます。
一方、OS X 10.7 Lionの場合は、インストール用のUSBメモリをアップルから購入するか、自分でインストールプログラムをダウンロードしてUSBメモリを作成します。
USBメモリは、以下のアップル公式サイトから購入できます。
さらに、USBメモリを自作する場合は、以下の記事で手順を紹介しています。
データのバックアップについて
HDD交換作業に失敗したときのために、データのバックアップを取っておくことを強く推奨します。
方法は、Mac標準機能のTimeMachineが手軽でおすすめです。
また、その他のバックアップ方法については、以下の記事から複数紹介しているのがご覧いただけます。
必要な工具
必須の工具
次の2つは、ないと作業ができないので、必須です。
- プラス精密ドライバー(サイズはPH00?)
- T6トルクスドライバー
プラス精密ドライバーは、手持ちの普通のドライバーで良いです。
また、ネジのサイズは”PH00″だと思いますが、場合によってはサイズが違う場合があるので、できれば2〜3種類のサイズをそろえておいてください。
T6トルクスドライバーは、おそらく持っている人が少ないと思いますが、先端が星型になっている特殊なドライバーです。
「トルクス」という名前は登録商標になっているので、「ヘックスローブ」という名前で呼ばれることもありますが、実際は同じものです。
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ホームセンターやAmazonで取り扱っています。
100均にも置いてある場合があります。
T6トルクスドライバー
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必須ではないが、あればそろえておきたい工具
A4用紙、筆記用具、セロハンテープ
工具ではありませんが、複数の似たようなネジを何個も取り外すので、もとの場所がわかるように、A4サイズなどの適当な紙・筆記用具・セロハンテープを用意して、イラストやメモを描きながらテープ止めしておくことをおすすめします。
使用可能なHDDやSSD
交換用のHDDやSSDとしては、SATA形式の2.5インチのドライブが使えます。
注意点としては、2.5インチのドライブには”厚み”が複数あって、7mmと9.5mmならば使用可能です。
一方、12.5mmや15mmだとMacBookに収納できないので、使用できません。
以下は、おすすめの商品です。
最大容量はSSDは1TBまで(一部2TBもあるが非常に高価)、HDDなら2TBまでで、それぞれ複数の選択肢から選べます。
なので、速度優先ならSSD、容量優先ならHDDを選んでください。
どちらか迷ったら、SSDをおすすめします。
2.5インチSSD
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2.5インチHDD
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MacBookの分解とHDDの交換の手順
▶ MacBookから電源ケーブルを抜いて、ひっくり返します。
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▶ ハンドルを持ち上げてカバーを外し、中のバッテリーを取り出します。
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▶︎ MacBookを開いて、キーボード右上にある電源スイッチを5-6回押します。
これは、MacBookを分解したときに内部に残っている電流で感電したり、ネジを転がしたときに基盤をショートさせないためです。
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▶ MacBookの画面を閉じて再びひっくり返して、カバーが取れた左下の部分に見えているHDDをマイナスドライバーで外します。
この部分のネジはネジ山を舐めてしまいがちなので、ドライバーのサイズが合わないと思ったら力任せにねじを回さずに、違うサイズのドライバーも試してみてください。
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▶ ネジがゆるむとネジの下にあるゴムの部品もゆるむので、一緒に取り外します。
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▶ HDDの左側につながっているゴム状のケーブルを慎重に少しずつ外しながら、MacBookからHDDを取り出します。
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▶ 取り出したHDD(写真に写っているのはSSDですが)の両側にあるT6トルクスのネジを、トルクスドライバーで取り外します
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▶ ネジが取り外せたら、交換用のHDD/SSDに付け替えて、ここまでの逆の手順で組み立てます。
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まとめ
2021年現在、アップルシリコンのMacもある中、13年前のMacBookにどれほどの価値があるかはわかりませんが、愛着のあるMacの余生を送らせたいと思う人もいるでしょう。
いまでこそMacBook AirもProもアルミデザインのユニボディが当たり前になっていますが、そもそも最初のアルミのユニボディはこのMacBook Late 2008です。
そういう意味で、Macの歴史上、記念碑的なマシンではないでしょうか。
参考資料
以下の一番上の記事が見やすくて一番わかりやすかったです。
他の2つも手順が具体的で参考になりました。
- MacBook Unibody Model A1278 ハードドライブの交換
- MacBookのHDDをSSDに換えた!OS X Yosemiteもドンと来い!
- MacBook late 2008のSSD交換手順(前編)
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このページの記事は、ここまでです。
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