2013年から使ってきたMacBook Pro 15インチでSSDを換装したので、使ったものや手順を紹介します。
なお、今回の機種と構成が近いMacBook Pro 13/15インチの2013 Late~2015 Midと、MacBook Air 13インチの2013 Mid~2017 Midでは同じように換装ができるはずです。
ちなみに、今回換装したMacBook Proの主なスペックは以下のとおりです。
- MacBook Pro 15インチ Late 2013
- Core i7-2GHz
- メモリ8GB
- SSD256GB→1TBに換装kernel_panic
作業にあたっては、以下のネット記事を参考にしました。
概要
特定の期間のMacBook ProとAirは内蔵SSDが独自仕様のものとなっていますが、アダプターを使うと一般のSSDと換装することができます。
そこで、MacBook ProのSSD換装についてネットで情報を探すと、いろいろと見つかります。
そこでわかったことは、どうやらSSDとSSDアダプターでMacBookとの相性があるらしく、ネットでなるべく鉄板と呼ばれているものを使うことがポイントのようです。
具体的な相性問題では、スリープからの復帰に失敗やBOOTCAMPで起動できない、といった点がよく見当たりました。
使ったもの
SSDアダプター
海外のブログなどもできる限り検索してみましたが、上記の機種が鉄板として挙げられていました。
他のアダプターよりも値段が高いのですが、相性問題で悩まされることを考えると一択でしょう。
SSD
今回使うアダプターは、SATA接続は対応していないので、NVMe接続のSSDを選ぶ必要があります。
しかも、接続端子がMキーという形状でないといけません。
今回選んだ上記のSSDは、BOOTCAMPに失敗するという情報もありましたが、私が使った限りでは問題なく使えました。
ドライバー
今回の作業では、次の2種類のドライバーを使いました。
使用状況 | 特徴 | 先端形状 |
---|---|---|
MacBookの 裏蓋の開閉 | 5つの溝のドライバー (トルクスドライバー、 又はペンタローブドライバーとも呼ばれる) サイズ:1.2mm
| |
SSDの取り外し | 6つの溝のドライバー (ヘクスローブドライバーとも呼ばれる) サイズ:T5 |
次のドライバーセットなら、上記の両方が入っています。
換装の手順
データのバックアップ
TimeMachineでUSB外付けHDDにバックアップを取ります。
256GBほぼいっぱいデータが入った状態で、USB3.0接続のHDDで半日弱ほどかかりました。
SSDの換装
注意点は次の3つ
- ドライバーを使うときは、押す力と回す力が8:2ぐらいだとネジ穴をなめにくい
- 裏蓋を最初に開くときは固いので、周囲を少しづつこじ開ける感じで開く
- 裏蓋開封時には、くれぐれもSSDのネジ以外の金属部分には絶対に触らない
OSのインストールとデータのリカバリ
SSDを入れ替えたら、「command」+「option」+「R」(最新のOSをインストールのコマンド)を押しながら電源を入れて、インターネットリカバリをする。
初期設定時に「移行アシスタント」を使って、TimeMachineバックアップから復元する。
特定のmacOSのバージョンをインストールしたい場合は、以下の機種対応リストや、OS入手方法の記事をご覧ください。
BOOTCAMPの設定
普通にBOOTCAMPの設定をすれば動きました。
特にエラーは出なかったです。
換装後の感想
今のところ目につくトラブルは起きていないのですが、今後なにか起きた場合は追記します。
SSD読み書き速度
Macのストレージ速度測定ソフトで有名な「BlackMagic Disk Speed Test」で図ったところ、1000~1200MB/sほど出ていました。
また、「システムレポート」でリンク速度を確認しましたが、x4で接続されていました。
macOS挙動
換装後から1ヶ月ほど経ちましたが、毎日スリープと復帰を使っていて、復帰に失敗したことはないです。
BOOTCAMP挙動
BOOTCAMPでスリープと復帰は使っていないないのですが、起動時の挙動で気になる部分はありません。
ブートオプション
Macでは起動時に「option」キーを押し続けると起動OSを選択できますが、BOOTCAMPが「EFI BOOT」になっています。
これが変更できるかどうかはわかりませんが、実害はないのでスルーしています。
スリープからの復帰にカーネルパニック発生、対処
macOS 10.15.5 Catalinaまでアップデートしてから、AC電源をつないでいるときからのスリープからの復帰は失敗せず、バッテリ稼働時に必ず失敗するようになりました。
ネットで調べたところ、
- AC電源使用時:「通常スリープ」
- バッテリ駆動時:「セーフスリープ」
となるため、バッテリ稼働時も「通常スリープ」となるように、「ターミナル」で設定を変更しました。
- 「通常スリープ」:作業内容をメモリ内に保存して復帰が早いが、バッテリを消費する
- 「ディープスリープ」:作業内容を内蔵SSD/HDDに保存して復帰にワンテンポ遅れるが、バッテリを消費しない
- 「セーフスリープ」:短時間は「通常スリープ」→しばらくすると「ディープスリープ」に自動移行
まずは、Finderで「アプリケーション」→「ユーティリティ」フォルダ内の、「ターミナル」を起動します。
「ターミナル」が起動したら以下のコマンドを実行して、現在のスリープモードを確認します。(パスワード入力が求められます)
sudo pmset -g
MacBook系はおそらく、上記の図のように「hibernationmode 3」なので、「セーフスリープ」となっているはずです。
そこで、以下のコマンドで「通常スリープ」に変更してから、Macを再起動します。
sudo pmset -a hibernatemode 0
とりあえず、上記のやり方で今のところは問題は出ていません。
問題が出たら、さらに追記します。
macOSのスリープモードについては、以下のブログを参考にしました。
ありがとうございます。
このページの記事は、ここまでです。
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