MacのWiFiの接続先によって、自動的に「ネットワーク環境」を切り替えてくれるフリーソフトの紹介です。
最新版が2017年5月リリースですが、M1 MacBook AirのmacOS 11.0 Big Surで動きました。
この記事は、次の方向けに書きました。
- MacBook Air/Proを持ち歩いていて、WiFi接続先によって固定IPとDHCPを切り替えるのが面倒くさい人
- 「ControlPlane」を使ってみたが、設定方法がよくわからなかったり、うまく設定できなかった人
「ControlPlane」って、どんなアプリ?
Macの使用環境の変化をとらえて、自動的に割り振ったアクションを起こすアプリです。
今回の例でいうと、WiFiが特定のSSIDをとらえた場合は、事前に割り振った「自宅」や「出先」といったネットワーク環境に切り替える、といった使い方になります。
このアプリは非常に多機能で、AC電源接続/バッテリ駆動の切り替えや、外部モニターの接続、特定のアプリの起動など、色々な変化をとらえることができますが、説明が長くなるので今回は省略します。
それから、「ControlPanel」独特の考え方を最初に理解しておくと、この後で設定をするときにグッと楽になるので、ここで説明します。
「ControlPanel」では、まず①の「Evidence Sources」で、WiFIの近くにSSIDやバッテリ駆動などのMacの状態、言い換えるとイベントを検知します。
さらに、②の「Contexts」で、ラベルのようなものを作っておきます。
その上で、③の「Rules」で①のイベントと②のラベルを紐付けます。
紐付けの一例ですが、例えばSSID「Komeda_Wi-Fi」が近くにあるイベントを検知した場合、「コメダ」というラベルを紐付けます。
最後に、④の「Actions」でラベルにアクションを紐付けます。
この例では、「コメダ」というラベルに、【「コメダ」というネットワーク環境に切り替えなさい】というアクションを紐付けます。
アプリのインストール
- ①
以下のリンクをクリックして、アプリ開発元の公式サイトを開きます。
https://www.controlplaneapp.com/ - ②
- ③
- ④
アプリのセキュリティ設定
セキュリティ設定をする理由ですが、これを設定しないとWiFiのSSIDを検知できないからです。
具体的には、以下の「Rules」で「Add ‘Nearby WiFi Network’ Rule…」がグレーアウトして設定できなくなり、WiFiのSSIDで「ネットワーク環境」の自動切り替えができなくなります。
- ①
- ②
- ③
- ④
- ⑤
- ⑥
- ⑦
「ネットワーク環境」の自動切り替え設定のサンプル
ここでは、使い方の一例として「ネットワーク環境」が次の3つが設定されているものとします。
- コメダ・・・DHCP
- 自宅・・・固定IP
- 出先・・・DHCP
以下からは、コメダのWiFiのSSIDを検知したときに、自動的に「コメダ」というネットワーク環境に切り替える設定のサンプルです。
- ①
- ②
- ③
- ④
- ⑤
タブの「Rules」の解説です。
以下の画面では既にルールが設定されていますが、ルールの追加・削除・編集をするには、左下のアイコンをクリックします。
以下の図は、①でWiFiのSSIDの「Komeda_Wi-Fi」が近くにあった場合は、②のContextを「コメダ」に変更する、という意味になります。
ちなみに、①のSSIDは現在接続しているSSIDしか表示されません。
また、③のConfidenceはよくわかりませんが、とりあえず右いっぱいまでにしておきます。
さらに、④のNegateは条件にあってない場合はルールに合致するという意味になります。
たとえば、もしもここにチェックを入れると、SSID「Komeda_Wi-Fi」が近くにない場合は、Contextを「自宅」などに設定することが出来ます。
- ⑥
タブの「Actions」の解説です。
アクションの追加・削除・編集をするには、左下のアイコンをクリックします。
ここでは、Context「コメダ」に紐づけて、新しくアクション「」を追加してみます。
①まず「+」ボタンをクリックして、表示されるメニューから②の「NetworkActions」を選び、③で「Network Location」を選びます。
アクションの設定画面が表示されたら、①で「ネットワーク環境」の場所を指定して、それに紐付けるContextを②で指定します。
③は、おそらく到着・出発時の設定だと思いますが、よくわらかないので「Both」にしておきます。
以上が設定できたら、「OK」で保存します。
同じように、「自宅」のWiFiのSSIDを検知したときに、自動的に「自宅」というネットワーク環境に切り替える設定も作りました。
ここまでの設定で、
- コメダのWiFiのSSIDをつかんだ・・・「コメダ」
- 自宅のWiFiのSSIDをつかんだ・・・「自宅」
と、ネットワーク環境の自動切り替えができるはずです。
なにか気になることがあったら、ページ下のコメントをお願いします。
このページの記事は、ここまでです。
コメント