AppleシリコンMacでは、「リカバリモード」が起動できないときのための予備の起動方法として「フォールバック・リカバリ・OS(Fallback Recovery OS)」の機能があります。
このページでは、起動方法やリカバリモードとの違いについてを、図解を使いながら説明します。
- AppleシリコンMacがリカバリモードで起動できなくて困っている人
「フォールバック・リカバリ・OS」とは何か?
AppleシリコンMacでは、Macが起動しないときや起動ドライブを変更するときのために「リカバリモード」があります。
しかし、なんらかの問題があって「リカバリモード」が起動しない場合には、「フォールバック・リカバリ・OS」から起動できるようになっています。
「リカバリモード」と「フォールバック・リカバリ・OS」の違い
比較できる表にまとめました。
起動した画面では両者とも違いがありませんが、「起動セキュリティユーティリティ」が使えるかどうか、でどちらのモードで起動しているかが確認できます。
リカバリモード | フォールバック・リカバリ・OS | |
起動方法 | 電源ボタン長押し | 電源ボタンを素早く2回押して、 2回目のときは長押ししたままにする |
使える機能の制限 | なし | 「起動セキュリティユーティリティ」 は使えない |
起動できる条件 | なし | 最低1回以上のOSアップデートを していないと使えない (Macを買ってきた初期状態 では使えない) |
「フォールバック・リカバリ・OS」の起動方法
比較する表のところにも書きましたが、図解で説明します。
また、本当に「フォールバック・リカバリ・OS」で起動できたか、を確認する方法も説明します。
▶ まず、Macはシャットダウンして、完全に電源が落ちた状態にしてください。
▶ 次に電源を入れますが、MacBook Air/Proの場合はキーボード右上の「電源スイッチ&Touch IDボタン」を2回素早く押して、2回目のときにボタンを押し続けます。
Mac miniの場合は、本体裏の「電源スイッチ」を同様に行います。
▶ 図のように歯車のアイコンの「オプション」が表示されたら「電源スイッチ&Touch IDボタン」や「電源スイッチ」から指を離します。
さらに、「オプション」をクリックして表示される「続ける」をクリックします。
▶ 図のように「復旧」の画面が表示されたら、本当に「フォールバック・リカバリ・OS」で起動できているかを確認します。
▶ 図のように、メニューバーの「ユーティリティ」から「起動セキュリティユーティリティ」を選択します。
▶ 図のように「セキュリティ設定を変更できません」といったエラー画面が表示されたら、「フォールバック・リカバリ・OS」 で起動できています。
コメント