M1 Macで「マイナンバーカード」を使ったe-Taxがうまくいかない人へ向けて、時間を無駄にしないために情報共有します。
Safari 14の画面で「マイナンバーによる認証中です。画面が変わるまで、しばらくお待ち下さい。」から進まなくなる現象です。
- M1 Macでマイナンバーカードでe-Taxしようとして詰まってしまった人
- M1 Macでe-Taxを検討中の人
マイナンバーカードを使ったe-Taxの流れ
以下の2つのリンク先の情報を基本情報として、よくわからない部分はネット検索すれば解決すると思います。
流れをカンタンにまとめると、次のようになります。
- macOSとSafariのバージョン確認
- マイナンバーカードと、次の3つのパスワードを用意
- 利用者証明用電子証明書のパスワード(数字4ケタ)
- 署名用電子証明書のパスワード(英数字6〜16ケタ)
- 券面事項入力補助用のパスワード(数字4ケタ)
- ICカードリーダーライターの用意
- 「事前準備セットアップ」のプログラムをインストール
- 利用開始
私のM1 Macの環境について
M1 Macの推奨環境は、「macOS 11.0 Big Sur」と「Safari 14.0」となります。
私のM1 Macは、「MacBook Air(M1, 2020)」で、macOSとSafariのバージョンは以下の画像の通りです。
ICカードリーダーライターについて
販売会社の公式サイトで「M1 Mac対応」と明記されているので、Amazonで以下の「SCR3310」を購入しました。
なお、USBの接続端子がType Aなので、M1 MacBook Airに接続できるように、以下の変換ケーブルも購入しました。
ICカードリーダーライターのドライバーソフトは販売会社の公式サイトでから入手できます。
この記事を書いている2021年2月12日の時点では、最新バージョンは5.0.39です。
どこで詰まったか?
Safariで上記のリンクを開いたページから、以下の①〜④のように進めていきます。
①申告書を作成する「作成開始」
②「e-Taxで提出 マイナンバーカード方式」
③「最新の事前準備セットアップが正確に適用されています。」から、「利用規約に同意して次へ」
④「マイナンバーカードによる認証」
と、ここまでは順調に行くのですが、以下の画面から先に進まなくなりました。
日にちや時間帯を変えたり、Macを再起動しても解決しませんでした。
ちなみに、「公的個人認証サービス」の「JPKI利用者ソフト」を使うと、マイナンバーカードの内容(氏名や住所など)が表示できるので、ICカードリーダーライターが使えないとか、マイナンバーカードにロックが掛かった状態ではないと思います。
国税庁のヘルプデスクに確認した内容
上記のリンク先のヘルプデスクに、電話で30分ほど問い合わせをしました。
サポート担当者から確認された内容は、以下の通りです。
確認内容 | 返答 |
---|---|
macOSとSafariのバージョン | macOS 11 Big Sur、Safari 14 |
ICカードリーダーライターの型番 | SCR3310 |
「事前準備セットアップ」を行ったか? | 行った |
旧バージョンの「事前準備セットアップ」を 行っているか? | 行っていない |
マイナンバーカードの認証中に、 Dockに白いアイコンは出るか(参照) | 出ない |
パスワード間違い3回でロックが掛かった 可能性はないか? | JPKI利用者ソフトで氏名や住所が 見られるので、それはないと思う |
逆に、私から質問したのは「M1 Macの実機で動作確認したかどうか?」ですが、「国税のサイトではM1に対応はしていると記載しているが、実機確認したかまではわからない。」とのことでした。
結論
M1 Macでマイナンバーカードを使ったe-Taxが出来ずに困っている人は、急いでいる場合はスマホを使うなど別の方法で申告をすることをおすすめします。
私は、「国税庁にご意見・ご要望」を出したので、もうしばらくは様子をみてみます。
進展があったら、ここで追記します。
解決策:マイナポータルログインからe-Taxを使う
マイナポータルとe-Taxの連携方法(初回のみ必要)
Twitterで解決策を見つけたのでやってみたところ、成功しました!
マイナポータルとe-Taxの連携方法は、以下のリンク先に記載されています。
また、詳しい手順は上記ページ内の「マイナポータルからe-Taxを利用する(PDF)」に書かれていますが、省略されてわかりにくい部分があるため、以下から流れをまとめました。
PDFとあわせて御覧ください。
また、以下の手順のどこかは忘れましたが、「事前準備セットアップ」がインストールされていない旨の表示がどこかで出ていたので、その際には画面の表示に従って、再度インストールしてください。
- ①
Safariで以下のリンク、「マイナポータル ログイン」のページを開きます。
ホーム | マイナポータルマイナポータルは、行政手続のオンライン窓口です。ご自身の所得・地方税、行政機関からのお知らせなど、必要な情報をいつでも確認できます。また、お住まいの地域のサービスや手続をお手元のパソコンやスマートフォ... - ②
- ③
- ④
- ⑤
- ⑥
- ⑦
- ⑧
- ⑨
- ⑩
- ⑪
マイナポータルからe-Taxを使う(2回目以降)
連携が完了したら、以下のリンク先の「マイナンバーカード認証へ」からe-Taxが使えます。
青色申告をe-Taxでやる方への注意点
青色申告の人は、「申告書B」だけでなく「決算書(損益計算書や貸借対照表が載っているやつ)」もe-Taxで送信しないと、65万の控除が受けられないので注意してください。
「決算書」はe-Taxにログインした後に、以下の画面で「所得税」などを選ぶところで作成できます。
このページの記事は、ここまでです。
コメント
違うICカードリーダですが全く同じ症状です.IODATAのUSB-NFC3を使っています.IODATAにも聞いてみましたが,結局etaxに聞けとさじを投げられてしまいました.しょうがないのでWindowsで確定申告しました.
コメントありがとうございます。
ユーザー数が少ないことから、国税はMacは動作テストもどこまでやってのかなぁ、という感じがします。
参考にさせていただきましたっ!
私も確定申告書作成→作成開始→マイナンバー方式でカードリーダーをセットしても読み取れず、延々読み取り中。
マイナポータルからe-taxを繋ごうにも、マイナンバーカード読み取りしか選択肢がなく、ここでも延々読み取り中。
そこで、次の方法でMacでも確定申告書作成に辿り着きました。
e-taxソフト(Web版)新規登録
https://www.e-tax.nta.go.jp/e-taxsoftweb/e-taxsoftweb.htm
これで利用者識別番号が取得でき、マイナンバーとの紐付けができる(っぽい)。
e-taxソフトはカードリーダ読めました。
次にスマホ(私はiPhone)でマイナポータルに入り、iPhoneでマイナンバーカードを読み取ります。
iPhone上でマイナポータルとe-taxを繋げます。
iPhoneはログアウトし、再度Macからマイナポータルに入ります。
するとすでにe-taxとは繋がっているので、マイナポータルのリンクからe-taxサイトへ移動します。
Mac上だけではぐるぐる止まってしまったところを通り抜け、確定申告書作成へ移動できました。
e-taxサイトだけカードリーダが読み込めないので、その他のサイトでマイナンバーカードを読み取り、利用者識別番号・マイナンバーカード・マイナポータルが紐づくとe-taxも抜けられるみたいです。
本当は途中で面倒になって、ParallelsでWinから申請しちゃったんですけど
いろいろ使えないかと触っていたら、こんな感じで行けそうでした。
それにしても、すべて別アプリが動き、別々にインストールされて、無駄に開発費かけてる気がするんですよね。どこかにまとめて同じインターフェースにして欲しい!
Big Sur (intel)です。1月4日に、確認して、マイナンバーカード認証出来てて、必要証明書待ちでした。その後、11.2.1にアップデートしてしまい、Safariもアップしました。メッセージボックスでは、マイナンバーカード認証したので、安心してたら、申告書等作成コーナーからは、認証を延々とやられ、この記事に出会い、解決しました。国税庁の当コーナーにも、2月19日付けで、マイナポータルから、。”もっとつながる”使えと、このサイトと同じ事がアナウンスされてます。
コメントありがとうございます。
国税もすぐには不具合に対応できないんでしょうね。
とりあえず回避策が広まれば、Macユーザが無駄な時間を使わなくて済むので良いな、と思います。
同じ症状で困ってました!
iphoneからマイナポータルにログインすることでマイナンバーカードを認識してetaxと連携することができました。
おかげで無限ループを回避することができました!ありがとうございます!
助かりました!
Catalina(Intel)ですが、同状態でどうしようか路頭に迷っていたらこちらの記事にたどり着きました。マイポータルからもっと繋がるで認証OKでした。ありがとうございます!!
MacOS catalina(intel)で
うまくいかず、一日費やしたので、シェアしたいと思います。
ここに書かれているとおり、Safari14.0.3にアップデートする。
あと、以前事前準備アプリをインストールした人は削除する。
jizenMac.dmgを解凍するとインストールマニュアルpdfがあり、そこにやり方が書いてある。
ただ。事前準備アプリを一度入れると、e-taxのページで事前アプリをダウンロードできなくなる仕様なので、
アプリケーションのsakuseiの中のファイルを全て削除し、e-taxの事前準備画面へいくと事前アプリがダウンロードできるようになる。
Safariの機能拡張に登録されていない場合があるので、インストールマニュアルpdfでやり方を確認する。
コメントありがとうございます。