Macにインストールしているアプリの一覧を作る方法をいくつか紹介します。
アプリのインストール先は基本的には「アプリケーション」フォルダの中ですが、それ以外の場所にインストールされるアプリもあるので、それも含めた方法です。
アプリ一覧を作る方法の一覧とメリット・デメリット
方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
① Finderを使う | ・手軽 | ・「アプリケーション」 フォルダ以外は対象外 |
② スマートフォルダ機能を使う | ・「アプリケーション」 フォルダ以外も 含められる | ・手間がかかる |
③ ターミナルを使う | ・「アプリケーション」 フォルダ以外も 含められる ・②よりも手間がかからない | ・特になし |
④ 専用アプリ 「List My Apps」を使う | ・操作がカンタン ・リストが見やすい ・アプリのバージョンや インストール日などもわかる ・エクセルやCSVに エクスポートできる | ・有料アプリ (2021年12月時点で250円) ・インストールが必要 ・「アプリケーション」 フォルダ以外は対象外 |
① Finderを使う
MacのFinderでは、ファイルを選択してコピーし、Mac純正アプリの「テキストエディット」などのエディターにペーストすると、フォルダ名・ファイル名が貼り付けられる、という機能があります。
この機能を使って、アプリ一覧を作る手順を以下に紹介します。
なお、ここでは「テキストエディット」を使った場合の手順となります。
▶ Finderを前面に表示して、フォルダ「アプリケーション」を表示し、どれでもいいのでアプリをクリックして選択された状態にします。
▶ キーボードショートカットの command ⌘ + A を押して、すべての項目を選択します。
以下は、すべての項目が選択された状態です。
▶ すべての項目が選択された状態で、キーボードショートカットの command ⌘ + C を押します。
クリックすると、内容がクリップボードにコピーされますが、画面上は何も変化はありません。
▶ 現在はFinderですべての項目が選択された状態なので、アイコンやラベルなどなにもない白い部分をクリックして、選択された状態を解除します。
以下は、選択が解除された状態です。
▶ フォルダ「アプリケーション」内の「テキストエディット」など、エディタを起動します。
▶ 「テキストエディット」の起動時にファイル操作画面が表示されるので、図のように「新規書類」のボタンをクリックします。
▶ 「テキストエディット」が起動したら、メニューから「フォーマット」 -> 「標準テキストにする」を選択します。
以下は、矢印のあたりの拡大図です。
▶ 「テキストエディット」の内側のどこでもいいのでクリックしてから、キーボードショートカットの command ⌘ + V を押します。
▶ 以下の図のように、クリップボードに保存されていた内容、つまり「アプリケーション」フォルダ内の項目がペースト(貼り付け)されます。
このあと、必要に応じてファイル名を付けて適当な場所に保存してください。
「① Finderを使う」の説明は、ここまでです。
② スマートフォルダ機能を使う
Mac標準で使える「スマートフォルダ」の機能を使って、Mac全体のアプリ一覧を作る方法です。
なお、「スマートフォルダ」の詳しい説明は別記事で解説していますが、ここでは手順通りやればリストが作れるように説明します。
以下、手順です。
▶ Finderを前面に表示します。
表示したら、「ファイル」-「新規スマートフォルダ」を選びます。
▶ 以下の画面のように新規スマートフォルダの設定画面になったら、①「検索:このMac」をクリックして、②「+」のボタンをクリックします。
▶ 以下の画面のように1行追加されるので、①「名前」と書かれた部分をクリックして、②リストの中から「種類」を選びます。
▶ 以下の画面のように「種類」が「任意」になるので、①「任意」と書かれた部分をクリックして、②リストの中から「アプリケーション」を選びます。
▶ 以下の画面のようにアプリ一覧が表示できたら、「スマートフォルダ」の完成です!
①「保存」のボタンをクリックして、②「名前」を適当につけて③「サイドバーに追加」にチェックを入れてから、④「保存」のボタンをクリックします。
▶ サイドバーに今作った「スマートフォルダ」が追加されるので、表示したいときはクリックします。
この「スマートフォルダ」を表示しているときは、以下の矢印で指した「名前」・「サイズ」・「最後に開いた日」などをクリックすると、ソートが出来ます。
▶ ここで作った「スマートフォルダ」は「① Finderを使う」と同じように、「テキストエディット」も使ってコピー&ペーストでファイルリストが作れます。
やりかたは、前項の「① Finderを使う」を参考にしてください。
「② スマートフォルダ機能を使う」の説明は、ここまでです。
③ ターミナルを使う
▶ Finderの「アプリケーション」の中の「ユーティリティ」の中にある、「ターミナル」を起動します。
▶ 「ターミナル」が起動したら、次のコマンドを入力またはコピー・アンド・ペーストして、キーボードの return キーを押して実行します。
①「アプリケーション」内のアプリだけの場合
ls /Applications/ > Apps-AppFolder.txt
②Mac全体のアプリの場合
sudo find / -iname '*.app' > Apps-All.txt
コマンドの実行時にはパスワード入力を求められるので、パスワードを入力してください。
また、以下の画面のようにファイルアクセスの許可が何度か出るので、そのたびに「OK」ボタンをクリックします。
▶ コマンドが終了すると、ユーザーフォルダにリストが作成されるので、「テキストエディット」などのエディタで開いてください。
作成されるリストは、次のようなイメージです。
①「アプリケーション」内のアプリだけの場合
AVGAntivirus.app Adobe Acrobat Reader DC.app Android Studio.app AppCleaner.app ...以下略
②Mac全体のアプリの場合
/usr/libexec/MiniTerm.app /usr/local/git/share/git-gui/lib/Git Gui.app /Library/Apple/System/Library/CoreServices/MRT.app /Library/Apple/System/Library/PrivateFrameworks/MobileDevice.framework/Versions/A/AppleMobileDeviceHelper.app ...以下略
ここで紹介したコマンドの「ls」は、オプションと組み合わせることで、タイムスタンプなどより多くの情報を表示することができます。
詳しくは、次の記事で紹介しています。
「③ ターミナルを使う」の説明は、ここまでです。
④ 専用アプリ「List My Apps」を使う
2021年12月時点で250円のアプリです。(値段は変わる場合があります)
実際に購入して使ってみましたので、以下に画面のスクショを載せます。
さらに、リストはエクセル形式またはcsv形式でエクスポートできます。
「④ 専用アプリList My Appsを使う」の説明は、ここまでです。
まとめ:結局、どの方法がおすすめ?
アプリの一覧を作るだけなら、「① Finderを使う」だけでいいんじゃないかな。
ただし、「アプリケーション」フォルダ以外はとりこぼしてしまうから、Macの中のすべてを含めたいなら、「③ ターミナルを使う」がいいと思う。
「② スマートフォルダ機能を使う」は、設定に手間がかかるから、今後も繰り返し調べる必要があるなら使ってもいいと思う。
言ってみれば、スマートフォルダ機能って広い意味でプログラミングだから最初の設定に手間はかかるけど、1回作っておくと繰り返しの利用には便利だからね。
1回限りなら、「③ ターミナルを使う」でいいかな。
このページの記事は、ここまでです。
コメント