Mac向けのマイクロソフト・オフィス(以降MSオフィス)互換の無料ソフト「LibreOffice」の特徴とインストール方法を紹介します。
Mac向けの「LibreOffice」特徴として、デフォルトでは英語版になっているので、日本語化する手順も図を使って詳しく説明します。
特徴
LibreOfficeは無料で使えるMSオフィス互換アプリでは、事実上スタンダードになっているソフトです。
また、MSオフィスとLibreOfficeは、次の対応関係になります。
種類 | MSオフィス | LibreOffice |
---|---|---|
ワープロ | Word | Writer |
表計算 | Excel | Calc |
プレゼン | PowerPoint | Impress |
データベース | Acccess | Base |
メール・予定表 | OutLook | なし |
図表作成 | Visio | Draw |
ただし、次の点には注意する必要があります。
- Calc
- Excelで作ったファイルを読み込む場合はレイアウトや文字装飾は崩れる
- ExcelのVBAを読み込む場合はオプション指定「Option VBASupport 1」が必要
- Excelよりも動作は遅い
- Excelのファイルを読み込むと、フォントが別のものに変わる場合がある
- 最大列数がExcelは16,384だがCalcは1,024
- Base
- Accessと比べると不安定でフリーズしやすい
- Accessのフォーム・レポート・マクロ・VBAは読み込めない
MSオフィスじゃなくて、あえてLibreOfficeを使う理由としては、無料のほかに、データのインポート・エクスポートで文字化けが起きにくいってのがあるよ。
MSオフィスを使っている人でも、インポート・エクスポートをよくやる人は、LibreOfficeをインストールしておいてもいいかもね。
LibreOfficeの中の図形作成の「Draw」は、フローチャートやUMLを描ける使いやすいフリーソフトとしてもオススメしたい。
MSオフィスにもVisioってのがあるけど、なかなかの強気価格だからね。
① LibreOffice本体と日本語化パックのダウンロード
▶ 以下のリンクをクリックして、LibreOffice公式サイトのダウンロードページを開きます。
なお、ダウンロードページは使用中のパソコンのOSを調べて、自動的にMac/Windows/Linux用のアプリを切り替えています。
▶ ダウンロードページを開くと、2021年12月13日時点では次の2つのバージョンが表示されます。
項目 | バージョン | 特徴 |
---|---|---|
最新版 | 7.2.4 | ・アップルシリコン版とインテル版がある ・最新の機能を搭載 |
安定版 | 7.1.8 | ・インテル版のみ ・安定性重視の場合 |
通常は最新版をダウンロードすれば良いのですが、職場や学校などで特に安定性を重視したい場合には安定版をダウンロードしてください。
▶ ここでは、最新版のバージョン7.2.4をダウンロードする前提で説明を続けます。
以下の図で矢印が指し示している部分で、「macOS(Apple Silicon)」または「macOS(intel)」を選んで、「ダウンロード」ボタンをクリックします。
以下は、矢印のあたりの拡大図です。
▶ 前の操作で「ダウンロード」のボタンをクリックすると、以下の画面が5秒ほど表示されてから、ファイル保存のダイアログボックスが表示されます。
もしもダイアログボックスが表示されなければ、以下の画面の矢印の先の文字をクリックして、強制的にダウンロードします。
以下は、矢印のあたりの拡大図です。
▶ 以下の画面のように、ファイル保存のダイアログボックスが表示されたら、①適当な保存場所を指定して、②「保存」のボタンをクリックします。
▶ ダウンロードが完了したら、LibreOffice本体に続けて、今度は日本語化パックをダウンロードします。
最初に開いたダウンロードページに戻って、「翻訳されたユーザーインターフェース:日本語」をクリックして、LibreOffice本体のときと同様に、適当な保存場所を指定して保存します。
▶ 図のように、LibreOffice本体と日本語化パックをダウンロードしたら、続いて「② LibreOffice本体のインストール」に進んでください。
ちなみに、ファイル名に「〜langpack_ja」とある方が日本語化パック、残りがLibreOffice本体です。
「① LibreOffice本体と日本語化パックのダウンロード」の説明は、ここまでです。
② LibreOffice本体のインストール
▶ ここまでで2つのdmgファイルをダウンロードしましたが、見分け方は次のとおりです。
- LibreOffice本体:ファイルサイズが大きい
- 日本語化パック:ファイルサイズが小さくて、ファイル名に「〜langpack_ja」と付いている
▶ まずは、LibreOffice本体のインストールだけをやって、起動できるかを確認します。
なぜなら、日本語化も一緒にやって万が一トラブルが起きてしまうと、LibreOfficeの問題なのか、日本語化パックの問題かの切り分けができなくなるからです。
▶ ダウンロードした2つのdmgファイルのうち、LibreOffice本体の方をダブルクリックします。
▶ 以下のようにファイルの中身が表示されたら、矢印にように「LibreOffice.app」を「アプリケーション」のフォルダにドラッグ・アンド・ドロップします。
ドラッグ・アンド・ドロップが完了するまで1〜2分ほどかかりますが、しばらく待ちます。
以下は、コピー中の表示です。
▶ コピーが完了したら、Finderの「アプリケーション」のフォルダの中の「LibreOffice.app」をダブルクリックして起動します。
▶ 以下の画面のようにセキュリティの確認の画面が表示されたら、「開く」のボタンをクリックします。
“LibreOffice.app”はインターネットからダウンロードされたアプリケーションです。開いてもよろしいですか?
▶ しばらく待って、以下のような画面が開けば、LibreOfficeの起動に成功です。
▶ LibreOffice本体のインストールと起動の確認ができたので、このあと日本語化パックのインストールをします。
LibreOfficeのメニューから「Quit LibreOffice」を選んで終了させます。
終了させたら、続いて「③ 日本語化パックのインストール」に進んでください。
「② LibreOffice本体のインストール」の説明は、ここまでです。
③ 日本語化パックのインストール
▶ LibreOffice本体のインストールができたら、次に日本語化パックのインストールを行います。
ダウンロードした2つのdmgファイルのうち、日本語化パックの方をダブルクリックします。
ファイル名に「〜langpack_ja」と付いている方が、日本語化パックです。
▶ 以下の画面のようにファイルの中身が表示されたら、「LibereOffice Language Pack.app」をダブルクリックします。
▶ 以下の画面のようにセキュリティの確認の画面が表示されたら、「開く」のボタンをクリックします。
“LibreOffice Language Pack.app”はインターネットからダウンロードされたアプリケーションです。開いてもよろしいですか?
▶ 以下の画面のようにインストールの確認が表示されたら、「インストール」のボタンをクリックします。
▶ 以下の画面のようにインストール完了の表示が出たら、「はい」のボタンをクリックします。
▶ ここまでで、日本語化パックのインストールは完了しています。
では実際に、LibreOfficeを起動して確認してみます。
Finderの「アプリケーション」のフォルダの中の「LibreOffice.app」をダブルクリックして起動します。
▶ 以下の画面のように、LibreOfficeが日本語化されていたら成功です。
以下の図は、左側のアプリ一覧のあたりの拡大図です。
▶ もしも日本語化されていなければ、メニューから「設定」を開いて、以下の画面のように「言語設定」の中の「言語」の「ユーザーインターフェース」が日本語になっているかを確認してください。
クリックで拡大表示
「③ 日本語化パックのインストール」の説明は、ここまでです。
まとめ
数時間のあいだ、LibreOfficeを使ってみた感じはどうだった?
表計算のCalcは、セルでエンターキーを押すと編集モードになるのがExcelよりも使いやすい!と思った。
ExcelだとF2を押すかマウスダブルクリックだから、それよりは全然使いやすい。
ただし、LibreOffice全体に言えることだけど、古いMacや性能が低いMacだと起動するまでに時間がかかるのが、ちょっと気になった。
ソフトごとの完成度で言うと、ワープロWriterと表計算Calcは仕事で使えそう。
データベースのBaseは大きいデータを読むとよく固まるし使いにくいから、これはAccessが圧勝かな。
印象深かったのは、図形作成のDrawで、これはとても完成度が高いと思った。
ビジネス用のお絵かきソフトはこれでいいんじゃね?ってレベル。
無料の互換ソフトだから、どうしても限界はある。
仕事で外部とやり取りする人は、きちんとMSオフィスを使って書類を作らないと無駄なトラブルになるから、そこはケチっちゃいけない。
でも、プライベートで使うとか、限られたメンバー内で使うなら、LibreOfficeは全然アリなんじゃないかな。
要は、適材適所ですよ。
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このページの記事は、ここまでです。
コメント
Mac初心者にとって、大変わかりやすい説明で助かりました。有難うございました。
コメントありがとうございます。