このページでは、Macのバックアップアプリ「Carbon Copy Cloner」で「スケジュール機能」を使う方法を説明します。
「スケジュール機能」には設定できる項目がとても多く、なんとなく使いにくい印象が強いのですが、図も使いながらわかりやすく説明します。
インストール方法
ライセンス購入方法
内蔵ドライブのブート可能クローンを作る
内蔵ドライブのイメージファイルを作る
メール通知を設定する
スケジュール機能を使う(当ページ)
NASにバックアップを取る
タスク機能を使う
「Carbon Copy Cloner」のスケジュールを使いこなすコツ
冒頭にも書きましたが、「Carbon Copy Cloner(以下、CCCと略します)」のスケジュールは多機能なので使いこなすのは難しいように見えます。
スケジュールは7種類あります。
そこで、使いこなすコツとしては、以下2つを分けて理解することです。
- ① 7種類ごとに違う【スケジューリング】の部分
- 種類ごとに違うので、それぞれの内容を理解する
- ② 7種類で共通する【実行条件】より下の部分
- 共通する部分なので、最初きちんと理解すればすべて理解できる
そうすると、ごちゃごちゃしたスケジュールの設定方法が見えてきます。
設定できるスケジュールの種類
以下の図の、①【スケジューリング】の中の項目について説明します。
ドロップダウンリストで選択できるスケジュールの種類は、以下のように全部で7種類がありますので、ここからはそれぞれどんなことができるのかを説明していきます。
このタスクをスケジュールで実行しない
これに設定しておくと、自動的にコピーが実行されません。
手動でコピーを実行したい場合には、これに設定して下さい。
指定時間に1回
これに設定しておくと、【実行時間】に設定された時間に1回だけ実行されます。
実行されたあとは、成功・失敗にかかわらず、「指定時間に1回」の選択肢の部分が「このタスクをスケジュールで実行しない」に置き換われます。
時間単位
これに設定しておくと、【開始時刻】に設定された時刻からスタートとして、【繰り返しの間隔】に従って繰り返されます。
なお、【繰り返しの間隔】を「1」にしておくと1時間ごとに実行、「2」にしておくと2時間おきに実行されます。
日単位
これに設定しておくと、【開始時刻】に設定された時刻からスタートとして、【繰り返しの間隔】に従って繰り返されます。
なお、【繰り返しの間隔】を「1」にしておくと1日ごとに(つまり毎日)実行、「2」にしておくと2日おきに(つまり隔日、別の言い方では1日飛ばしおきに)実行されます。
週単位
これに設定しておくと、【開始時刻】に設定された時刻からスタートとして、【曜日】で選択した曜日に、【繰り返しの間隔】に従って繰り返されます。
なお、【繰り返しの間隔】を「1」にしておくと1週間ごとに(つまり毎週)実行、「2」にしておくと2週間おきに(つまり隔週)実行されます。
月単位
これに設定しておくと、【開始時刻】に設定された時刻からスタートとして、【実行日】で選択した曜日に、【繰り返しの間隔】に従って繰り返されます。
なお、【繰り返しの間隔】を「1」にしておくと1週間ごとに(つまり毎週)実行、「2」にしておくと2週間おきに(つまり隔週)実行されます。
ちなみに、「毎月の1日」「毎月の10日」「毎月の末日」といった、日にちを指定した設定はできません。
ソースまたはコピー先が再接続された時
これに設定しておくと、コピー元とコピー先の両方の接続されたタイミングで実行されます。
他のスケジュールと違い、時刻のタイミングではありません。
この設定をどういうときに使うと効果的かというと、外付けHDDにコピーを取っていて、接続するたびに自動的にコピー実行させたい、といった例が思いつきます。
外付けHDDがコピー専用(バックアップ専用)ならこれでOKでしょうが、一つの外付けHDDにコピーデータと通常データを共存させている場合、接続するたびに実行されるのはわずらわしいです。
そこで、以下のようなチェック項目が設定できるようになっています。
- 【先に進む前に確認する】
- これにチェックを入れていると、コピーを実行する前に確認画面が表示されます。
- 【次の期間にこのタスクが最近実行されていれば、スキップ】
また、コピーし忘れを防ぐために、次のような項目が設定できるようになっています。
- 【このタスクが最近実行されていない場合、実行するよう通知】
スケジュールの実行条件、その他の項目
以下の図の、②【実行条件】以下の中の項目について説明します。
別のタスクが同じ書き込み先に書き込まれている場合、延期
- チェックした場合:
- 別のタスクが完了次第、このタスクを実行する
- チェックしない場合:
- 別のタスクが実行中でも、同時にこのタスクも実行する
このタスクを実行する条件
- 【今日が終末でなければスキップ】をチェックした場合:
- 月曜日〜金曜日まではスキップして、土日のみ実行する
- 【今日が終末であればスキップ】をチェックした場合:
-
- 月曜日〜金曜日までは実行して、土日はスキップする
-
このタスクを実行する時間を制限
- チェックをした場合:
- 設定した時間内であれば実行する
システムのスリープ状態
以下の4項目から選択できます。
- システムをスリープ解除する
- スリープの場合は解除してタスク実行する
- 電源オフの場合はタスク実行しない
- スリープ解除する、またはシステムの電源をオンにする
- スリープ解除または電源オンにしてタスク実行する
- 次回システムがスリープ解除されている時にこのタスクを実行
- インテルMacの場合は、「システム環境設定」で【PowerNap】が有効化されている場合は、2時間おきにスリープ解除されて最新のデータが更新されます。そのタイミングでタスクが実行されます。
- AppleシリコンMacの場合は、「システム環境設定」で【PowerNap】の設定がなくなっていて、標準状態で一定時間ごとにスリープ解除されて最新データが更新されます。そのタイミングでタスクが実行されます。
- 【PowerNap】については、以下にmacOS 11.0 Big Surのインテル版とAppleシリコン版の「システム環境設定」の画面を掲載しています。
- このタスクをスキップ
- Macが起動していない場合は、このタスクは実行されません。
参考画像:「システム環境設定」の【PowerNap】の設定
ソースまたはコピー先が見つからない場合
- エラー通知を送信しない:
- 画面上の通知だけでなく、メール通知も行わない
- みつからなかったボリュームが再度表示されたらすぐにこのタスクを実行:
- 両方の接続が有効になったタイミングで実行する
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