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GPT fdisk:Macでデータを失うことなくMBRをGUIDに変換する

ターミナル(コンソール)
更新日:2021年04月17日

投稿日:2020年10月17日
この記事は約5分で読めます。

Macで外付けHDDを使っているときに、データを消さないでMBRをGUIDに変えられたらな〜、と思ったことはないですか?

2TB以下のHDDを買うとMBRになっていることがほとんどですが、後でパーティションの追加やサイズ変更をしたくなったとき、GUIDに変えたくなることがあります。

この記事は、Windows版のGPT fdiskを使う記事を見て、Macでも出来ないかと試してみて、上手くいったので紹介しています。

このページの操作を行うと、HDD内のデータを消失する可能性があります。
よって、必ずデータのバックアップを行い、操作は自己責任で行ってください。

 

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GPT fdiskとは何か?

公式サイトの紹介文をそのまま引用します。

GPT fdisk は Linuxの fdiskに似た、マスターブートレコード(MBR)パーティションテーブルではなくGUIDパーティションテーブル(GPT)ディスクを操作するために使うディスクのパーティショニングツールです。

GPT fdisk 日本語情報トップページ - OSDN
GPT fdisk は Linuxの fdiskに似た、マスターブートレコード(MBR)パーティションテーブルではなくGUIDパーティションテーブル(GPT)ディスクを操作するために使うディスクのパー...

 

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GPT fdiskのダウンロードとインストール

  • 以下のリンクをクリックして、GPT fdiskの公開元のサイトを開きます。

    ダウンロードファイル一覧 - GPT fdisk - OSDN
    ダウンロードファイル一覧 - GPT fdisk #osdn
  • サイトが開いたら、以下の図の矢印が指し示している「gptfdisk」のフォルダのアイコンをクリックします。

    GPT fdiskの公式サイトのダウンロードページ

  • 「gptfdisk」の中が展開されたら、さらに以下の①〜③の順番でクリックしてMac用のアプリをダウンロードします。

    ①ではバージョン番号が一番大きいもの、②では「gdisk-binaries」のフォルダ、③では拡張子がpkgのファイル名をクリックします。

    拡張子pkgは、Mac用のアプリのインストール用プログラムの拡張子です。

    GPT fdiskの公式サイトのダウンロードページ

  • 以下のようにダウンロード用のページに進んだら自動的にダウンロードが始まります。

    始まらないときは、画面に表示されているダウンロード用のリンクをクリックします。

    GPT fdiskの公式サイトのダウンロードページ

  • pkgファイルをダウンロードしたら、ファイルを右クリックして「開く」を選んでインストールしてください。

    画面の指示に従ってインストールを進めるだけなので、特に難しい設定はありません。

    Mac用のGPT fdiskのインストール

ダウンロードとインストールの説明は、ここまでです。
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MBRからGUIDに変換する操作手順

  • MacのFinderで、「アプリケーション」-「ユーティリティ」のフォルダの中の、「ターミナル」を起動します。

    Macのターミナル起動

  • Macに変換対象のHDDを接続します。

    Macと外付けHDD

  • 以下のコマンドをターミナルで実行して、ディスクの接続状況を調べます。

    diskutil list

    実行結果が以下の画面ですが、注目するのは「変換対象のHDDのドライブ番号は何か?」です。

    以下の画面で赤く囲んだところが該当箇所ですが、判別方法としては「SIZE」と「NAME」で、それぞれがHDDの容量と名前になっています。

    ここまでで変換対象のHDDのドライブ番号は、「/dev/disk2」と表示されていることから、「disk2」ということがわかりました。

    このドライブ番号を間違えると、違うHDDのデータを消去・変換してしまうので、絶対に間違わないように慎重に調べてください。

    Macのターミナルで"diskutil list"実行

  • 以下のコマンドをターミナルで実行して、変換対象のHDDをGPT fdiskで読み込みます。

    当然、disk2の数字の部分は、先程調べたドライブ番号に置き換えるのを間違えないようにしてください。

    sudo gdisk /dev/disk2

    実行結果が以下の画面なので、続けて以下のコマンドを実行します。

    Macのターミナルで"GPT fdisk"実行

  • 以下の図の①〜⑤の順番にコマンドを入力していきます。

    ①〜⑤のコマンドの内容については、このあと簡単に解説しますので、一通り読んで理解してから実行するようにしてください。

    Macのターミナルで"GPT fdisk"実行

    • ①:Command(? for help): r
      • 「r」を実行すると、「Recovery/transformation command」が実行されて、復旧や変換のコマンドが選べるようになります。今回は変換をするので、「r」を実行します。
    • ②:Recovery/transformation command(? for help): f
      • 「f」を実行すると、「Load MBR and build fresh GPT from it」を実行されて、MBRをGPTに変換されます。
    • ③:Warning! This will destroy the current defined partitions! Procees?(Y/N): y
      • パーティション情報が書き換えられる旨の警告が出ますが、「y」を選んで進めます。
    • ④:Recovery/transformation command(? for help): w
      • 「w」を実行すると、「Write table to disk and exit」が実行されて、ディスクに情報が書き込まれます。
    • ⑤:Do you want to procees?(Y/N): y
      • 最終確認の警告が出ますが、「y」を選んで進めます。
  • 変換が完了したら、変換対象のディスクをいったんアンマウントして、再度接続します。

    そうすると、以下の図のように「ディスクユーティリティ」で「パーティションマップ」が「GUID」に変換されていることが確認できます。

    Macのターミナルで"GPT fdisk"実行結果を「ディスクユーティリティ」で確認

 

このページの記事は、ここまでです。

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