Macについては、AppleシリコンMac・インテルMac・Power PC MacのOS 9以降の全てのOSバージョン、WindowsはXp以降の全てのOSバージョン(64ビット版/32ビット版)が、一覧で見られます。
HDDやUSBメモリのフォーマットをするときに、Mac/Windowsの両方でアクセスできる形式を決めるときに使ってください。
パーティションマップ形式

いろいろごちゃごちゃ書いてるけど、AppleシリコンMac/インテルMac/Windows Vista以降なら、「GUID(=GPT)」で問題ないよ。
ただし、スマホやデジカメで使うときは「MBR」ってところだけ注意!

それと、2TBまでの外付けのHDDを買ったばっかりのときは、たいてい「MBR」になっている。
もちろんそのままでも使えるけど、AppleシリコンMac/インテルMac/Windows Vista以降でしか使わないなら、「GUID(=GPT)」に変更しておくことをオススメする。
各パーティションマップ形式の特徴や制限
特に注意したほうがいい部分には、赤線を引いています。
GUID(=GPT)
- 全般
- MacではGUID、WindowsではGPTと呼ばれるが、同じもの
- 後からパーティションを追加・削除・サイズ変更ができる
- 使用するディスクのサイズ上限は2TB超えて事実上無制限
- ファイルサイズ上限は事実上無制限
- 古い外付けHDDケースでは対応していない場合がある
- Mac
- AppleシリコンMac/インテルMacで起動ディスクではGUID必須
- APFSを使うにはGUIDが必須
- Power PC Macでデータディスクとして対応しているのは10.4.x Tiger 〜 10.5.x Leopardのみ
- Power PC Macで起動ディスクには使えない
- Windows
- Windowsでデータディスクとして対応しているのは32ビット版Vista以降と64ビット版Xp以降
- Windowsで起動ディスクに使えるのは64ビット版のVista SP1以降から
- その他
- スマホやデジカメのSDメモリには使えない
Appleパーティションマップ
- 全般
- 後からパーティションを追加・削除・サイズ変更ができない
- 作成できるパーティションは4つまで
- 使用するディスクのサイズ上限は2TBまで
- 保存できるファイルのサイズは4GBまで
- Mac
- AppleシリコンMac/インテルMacで起動ディスクには使えない(OS X 10.5 Leopard除く)
- AppleシリコンMac/インテルMacでデータディスクとして使えるが、APFSは使えない
- Power PC Macで起動ディスクではAppleパーティションマップ必須
- Windows
- Windowsでは使えない
- その他
- スマホやデジカメのSDメモリには使えない
MBR
- 全般
- 後からパーティションを追加・削除・サイズ変更ができない
- 作成できるパーティションは4つまで
- 使用するディスクのサイズ上限は2TBまで
- 保存できるファイルのサイズは4GBまで
- Mac
- AppleシリコンMac/インテルMac / Power PC Macの起動ディスクには使えない
- APFSは使えない
- HFS+の暗号化オプションは設定できない
- Windows
- その他
- スマホやデジカメのSDメモリや2TB以下のHDDの標準形式
AppleシリコンMac
バージョン | GUID (=GPT) | Apple パーティション マップ | MBR |
---|---|---|---|
11.0.x Big Sur ~ | ・起動ディスク ・データディスク | ・データディスク | ・データディスク |
End of list |
インテルMac
バージョン | GUID (=GPT) | Apple パーティション マップ | MBR |
---|---|---|---|
10.6.x Snow Leopard ~ | ・起動ディスク ・データディスク | ・データディスク | ・データディスク |
10.5.x Leopard (注1) | ・起動ディスク ・データディスク | ・起動ディスク ・データディスク | ・データディスク |
10.4.x Tiger | ・起動ディスク ・データディスク | ・データディスク | ・データディスク |
End of list |
Power PC Mac
バージョン | GUID (=GPT) | Apple パーティション マップ | MBR |
---|---|---|---|
10.4.x Tiger 〜 10.5.x Leopard | ・データディスク | ・起動ディスク ・データディスク | ・データディスク |
10.0.x Cheetah 〜 10.3.x Panther | - | ・起動ディスク ・データディスク | ・データディスク |
OS 9 | - | ・起動ディスク ・データディスク | ・データディスク |
End of list |
Windows
バージョン | GUID (=GPT) | Apple パーティション マップ | MBR |
---|---|---|---|
64ビット版 10/8.1/8/7/Vista Sp1 | ・起動ディスク ・データディスク | - | ・起動ディスク ・データディスク |
64ビット版 Vista/Xp | ・データディスク | - | ・起動ディスク ・データディスク |
32ビット版 10/8.1/8/7/Vista | ・データディスク | - | ・起動ディスク ・データディスク |
32ビット版 Xp | - | - | ・起動ディスク ・データディスク |
End of list |
ファイルフォーマット形式

ファイルフォーマット形式は、いっぱいあってわかりにくいね〜

MacとWindowsのどっちでも読み書きできるのは「exFAT」の一択しかない。
Windowsだけで使うなら、データ破損に強い「NTFS」一択。
Macだけで使うなら「HFS+」か「APFS」。
「APFS」の方が新しくてデータ破損に強くて柔軟にパーティション設定できるけど、考え方や使い方に慣れてないとつらいかも。
だから、最初は「HFS+」を使って、慣れてきてチャレンジしたくなったら「APFS」でいいかな。
各ファイルフォーマット形式の特徴や制限
APFS
- macOS 10.13 High Sierraから段階的に導入
- GUIDパーティション必須
- 1つの物理的なパーティションの中に、複数の論理パーティションを作成可能
- 上記の特徴により、論理パーティション間で空き容量の共有が可能
- さらに、論理パーティションを柔軟に追加・削除することが可能
HFS+(Mac拡張フォーマット)
- 1998年のMac OS 8.1から導入されて、2020年最新のmacOS 11.0 Big Surまで読み書きできて対応範囲が広い
HFS(Mac標準フォーマット)
- Mac OS 10.5 Leopardまでは読み書き可能、10.11 El Capitanまで読み込みのみ可能で、現在では古いデータの読み出し以外使うことはない
exFAT
- FAT(FAT32)の後継として作られたので、4GB以上のファイルも保存可能
- MacやWindowsの起動パーティションには使えず、データ保存専用
FAT(FAT32)
- ファイルサイズ上限は4GBまで
- MacやWindowsの起動パーティションには使えず、データ保存専用
NTFS
- Windows Xp以降の標準フォーマット
- Windows Xp以降の起動パーティションに使用可能で、データ保存用パーティションにも使える
- MacではOS X 10.3 Panther以降で読み出しのみ可能
AppleシリコンMac/インテルMac / Power PC Mac
RW:読み書き可能R:読み込み可能&書き込み不可
-:認識しない
(注1:Mac mini Mid 2010、iMac Mid 2010の10.6.4含む)
バージョン | APFS | HFS+ (Mac拡張 フォーマット) | HFS (Mac標準 フォーマット) | exFAT | FAT (AT32) | NTFS |
---|---|---|---|---|---|---|
11.0.x Big Sur | RW | RW | - | RW | RW | R |
10.15.x Catalina | RW | RW | - | RW | RW | R |
10.14.x Mojave | RW | RW | - | RW | RW | R |
10.13.x High Sierra | RW | RW | - | RW | RW | R |
10.12.x Sierra | - | RW | - | RW | RW | R |
10.11.x El Capitan | - | RW | R | RW | RW | R |
10.10.x Yosemite | - | RW | R | RW | RW | R |
10.9.x Mavericks | - | RW | R | RW | RW | R |
10.8.x Mountain Lion | - | RW | R | RW | RW | R |
10.7.x Lion | - | RW | R | RW | RW | R |
10.6.5〜10.6.8 Snow Leopard (注1) | RW | R | RW | RW | R | |
10.6〜10.6.4 Snow Leopard | - | RW | R | - | RW | R |
10.5.x Leopard | - | RW | RW | - | RW | R |
10.4.x Tiger | - | RW | RW | - | RW | R |
10.3.x Panther | - | RW | RW | - | RW | R |
10.2.x Jaguar | - | RW | RW | - | RW | - |
10.1.x Puma | - | RW | RW | - | RW | - |
10.0.x Cheetah | - | RW | RW | - | RW | - |
OS 9.x | - | RW | RW | - | RW | - |
End of list |
Windows
Windowsでは全バージョンで、「APFS」「HFS+(Mac拡張フォーマット)」「HFS(Mac標準フォーマット)」は使えません。
RW:読み書き可能R:読み込み可能&書き込み不可
-:認識しない
(注1:XpはパッチKB955704適用後にexFATがRWになるが、現在はパッチ入手不可)
バージョン | exFAT | FAT (AT32) | NTFS |
---|---|---|---|
10/8.1/8/7/ Vista SP1 (注1) | RW | RW | RW |
Vista/Xp | - | RW | RW |
End of list |
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