Macで「隠しファイル」「隠しフォルダ」を作成したり、表示・非表示を切り替えるショートカットやターミナルの使い方を、図解を使って詳しく説明します。
Macの「隠しファイル」「隠しフォルダ」とは?
Macでは、名前が「.(ピリオド)」で始まるフォルダやファイルは「隠しフォルダ・ファイル」となって、通常は表示されません。
「隠しフォルダ・ファイル」には、macOSやアプリが自動作成するデータが保存されていて、ユーザーが間違って消してしまわないように非表示になっています。
このページでは、表示・非表示の切り替え方法を紹介するけど、間違ってデータを消してしまわないように注意してね!
隠しフォルダを表示・非表示を切り替える3つの方法
ここでは3つの方法を紹介しますが、通常使う場合は操作がかんたんな①の方法をオススメします。
方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
① キーボードショートカットを使う | ・macOS標準機能 | ・特になし |
② ターミナルからコマンドを実行 | ・macOS標準機能 ・スクリプトなど プログラミングに組み込める | ・①よりも手間がかかる |
③ フリーソフトOnyxを使う | ・多機能 | ・インストールが必要 |
① キーボードショートカットを使う方法
▶ キーボードで、shift + command ⌘ + . を同時に押します。
押すたびに、隠しフォルダ・ファイルの表示と非表示の切り替えがされます。
隠しフォルダ・ファイルが表示されると、通常よりも薄い色で表示されます。
【隠しフォルダ・ファイルが非表示】
【隠しフォルダ・ファイルが表示】
「① キーボードショートカットを使う方法」の説明はここまでです。
② ターミナルからコマンドを実行する方法
▶ Finderの「アプリケーション」-「ユーティリティ」のフォルダの中の、「ターミナル」をダブルクリックして起動します。
▶ ターミナルが起動したら、以下のコマンドを入力またはコピペ(コピー・アンド・ペースト)します。
これらのコマンドは、Macの設定ファイルを書き換えています。
【表示に変更】
defaults write com.apple.finder AppleShowAllFiles TRUE
【非表示に変更】
defaults write com.apple.finder AppleShowAllFiles FALSE
コマンドの入力間違いや手間を省くため、コピペがオススメです!
以下は、ターミナルにコマンドをコピペしたところです。
▶ コマンドを入力またはコピペしたら、キーボードのreturnを押して実行します。
以下は実行結果です。
▶ ここまでの設定をMacに読み込ませるために、Finderを再起動するコマンドを実行します。
以下のコマンドを入力またはコピペしてから、キーボードのreturnを押して実行します。
killall Finder
このコマンドも、コピペでOKです!
以下は、ターミナルにコマンドをコピペしたところです。
▶ Finderが再起動されて、設定が反映された状態になります。
以上でターミナルは終了してください。
ネットで調べると、以上の方法を解説しているサイトが多いね。
それじゃあ、他にあまり書かれていない情報を教えよう。
隠しフォルダ・ファイルを非表示にする方法、つまりデフォルトに戻す方法だ。
以下の手順は、隠しフォルダ・ファイルの設定ファイルを削除すると、デフォルトの状態に戻ることを利用しているんだ。
▶ 以下のコマンドを入力またはコピペして、キーボードのreturnを押して実行します。
defaults delete com.apple.finder AppleShowAllFiles
▶ 上記コマンドの実行後にMacに設定を反映させるため、以下のコマンドを入力またはコピペして、キーボードのreturnを押して実行します。
killall Finder
「② ターミナルからコマンドを実行する方法」の説明はここまでです。
③ フリーソフトOnyxを使う方法
Macの定番・老舗システム設定アプリの「Onyx」で、隠しフォルダ・ファイルの表示・非表示が切り替えられます。
「Onyx」のインストール方法については、以下の関連記事を見てください。
以下は、Onyxのインストールが済んだ前提での説明です。
また、macOS 12 Montereyに対応した、Onyx バージョン4.1.3を使っています。
以下からは手順の説明です。
▶ 「Onyx」を起動したら、以下の①から③の順番に操作します。
- ① 最上部のタブ「各種設定」をクリック
- ② タブ「Finder」をクリック
- ③ 項目「不可視ファイル/フォルダを表示」にチェックを入れる
▶ Onyxが以下の画面のように再起動の警告を表示したら、保存していないファイルや実行中の操作がないことを確認した上で、「続ける」ボタンをクリックします。
▶ Finderが再起動されたら、隠しフォルダ・ファイルの表示・非表示の切り替えが完了です。
「③ フリーソフトOnyxを使う方法」の説明はここまでです。
おまけ:隠しフォルダ・ファイルを作成する方法
隠しフォルダ・ファイルが非表示(デフォルトの状態)だと、隠しフォルダ・ファイルは作成できません。
よって、まずは上の部分で説明した「隠しフォルダを表示・非表示を切り替える3つの方法」を参考にして、隠しフォルダ・ファイルが表示の状態にしてください。
その上で、ファイルやフォルダを作成するときに、頭に「.(ピリオド)」をつけると、隠しフォルダ・ファイルが作成できます。
作成時に、以下の画面のように警告が出ますが、「OK」ボタンをクリックすると作成できます。
ちなみに、隠しフォルダ・ファイルが非表示(デフォルトの状態)だと、以下のようなエラーが出てしまいます。
このページの記事は、ここまでです。
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