アップルシリコンMacのクリーンインストールの方法を、図解を使って詳しく説明します。
大筋ではインテルMacと同じですが、内蔵ドライブの消去方法が大きく異なるので、注意が必要です。
- 初めてアップルシリコンMacのクリーンインストールをやってみようとしている人
インテルMacのクリーンインストールをする場合には、別に記事を書きましたので、そちらを御覧ください。
①事前準備
Macの起動方法を決める
No | 起動方法 |
① | Mac内蔵ドライブ |
② | 起動用USBメモリ |
通常は①の方法でクリーンインストールができますが、うまく行かない場合は②で解決できる場合があります。
①の方法で失敗すると、最悪Macが文鎮化(起動不能)になる場合があります。
よって、クリーンインストールをする場合には、うまくいかなかったときに備えて、起動用USBメモリを作っておくことを強くおすすめします。
USBメモリの作り方は、以下のリンク先で詳しく説明しています。
内蔵ドライブのデータのバックアップ
macOS領域
クリーンインストールをすると、内蔵ドライブのデータは全て消えるので、消えたら困るデータは必ずバックアップを取るようにしてください。
バックアップの方法ですが、万が一データが読めないことに備えて
- Mac標準のTime Machine
- 重要なデータをFinderで手動でコピー
- バックアップアプリでバックアップ
といったように、二重・三重にバックアップを取ることをおすすめします。
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3行目のバックアップアプリについては、以下のリンク先で詳しく使い方を説明しています。
無料アプリ
全機能が無料
無料/有料アプリ
いわゆる「ドライブ/パーティションのクローンアプリ」だが、基本機能は無料で使える
有料アプリ
30日間の試用期間あり
②古いデータの消去
インテルMacとアップルシリコンMacの消去方法の違い
次のような違いがあります。
タイプ | 消去方法 |
インテルMac | 「ディスクユーティリティ」で「消去」を実行 |
アップルシリコンMac | 「復旧アシスタント」で「Macを消去」を実行 |
なお、アップルシリコンMacにも「ディスクユーティリティ」があって「消去」することができますが、これをやってしまうとMacが文鎮化してしまいます。

Macをリカバリモードで起動
▶ まず、Mac本体はシャットダウンして、完全に電源が落ちた状態にしてください。
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▶ 先の「①事前準備 – Macの起動方法を決める」でUSBメモリから起動することにした場合は、あらかじめ作成しておいた起動用USBメモリをMac本体に挿入します。
Mac本体から起動する場合は、そのままで構いません。
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▶ Macをリカバリモードで起動します。
起動方法は、MacBook Air/Proの場合はキーボード右上の「電源スイッチ&Touch IDボタン」を押し続けて、歯車の形のアイコンの「オプション」などが表示されるまで待ちます。
Mac miniの場合は、本体裏の「電源スイッチ」を押し続けます。
▶ 図のように歯車のアイコンが表示されたら「電源スイッチ&Touch IDボタン」や「電源スイッチ」から指を離しますが、カーソルがぐるぐると回転しているのが消えるまで待ちます。
消えるまで、十秒〜数十秒かかる場合があります。
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▶ カーソルのぐるぐる回転しているのが消えて、図のように複数のアイコンが表示されたら、これからの操作内容によってアイコンを選んで、「続ける」をクリックします。

アイコン | 操作内容 |
Install macOS Big Sur | USBメモリから、リカバリモード起動 |
HDDの形のドライブアイコン | Mac内蔵ドライブから、通常起動 |
オプション | Mac内蔵ドライブから、リカバリモード起動 |
内蔵ドライブのデータの消去
▶ 図のように「macOS復旧」という画面が表示されたら、左上の「復旧アシスタント」から「Macを消去…」を選びます。
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
▶ 図のように「Macを消去」の画面になったら、矢印が指し示している「Macを消去…」をクリックします。

▶ 消去の確認画面が表示されたら、「Macを消去」をクリックします。

▶ 消去中は、図のようにカーソルがぐるぐると回転して表示されます。
消去が完了するまでは、数分〜十分前後かかる場合があるので、しばらく待ちます。
完了したら、Macが再起動されます。
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▶ Macが再起動されて、図のように言語選択の画面が表示されたら、「日本語」を選んで「→」をクリックします。

▶ 図のように「アクティベーションロック」が表示されたら、このMacで使っていたiCloud登録済みのApple IDとパスワードを入れて画面を進めます。

▶ Apple IDとパスワードが確認できたら、「Macがアクティベートされました」と表示されます。
表示されたら、「終了して復旧ユーティリティに戻る」をクリックします。

③macOSのインストール
macOSのインストール
▶ 「復旧」の画面で、「macOS Big Surを再インストール」を選んで、「続ける」ボタンをクリックします。

▶ 図のようにインストール画面が表示されたら、画面の指示に従ってインストールを進めてください。
基本的には画面通りなので、以降の説明は省略します。
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このページの記事は、ここまでです。
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