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「Carbon Copy Cloner」でNASにバックアップを取る

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Carbon Copy Cloner
更新日:2021年04月17日

投稿日:2020年12月03日
この記事は約9分で読めます。

このページでは、Macのバックアップアプリ「Carbon Copy Cloner」でNASにバックアップを取る方法を説明します。

NASでうまく設定できない方は、ぜひご覧ください。

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事前準備

NASのIPアドレスは、【固定IPアドレス】にしておいて下さい。

【DHCP】で自動設定でもMacから接続できますが、安定して接続するために【固定IPアドレス】を強くおすすめします。

【DHCP】だと、NASの再起動のタイミンや、一定の時間ごとにIPアドレスが変わってしまうので、Macから接続できなくなることがあるためです。

【固定IPアドレス】の設定方法は、NASのマニュアルやサポートサイトで調べて下さい。

 

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基礎知識:MacからNASへの接続方法

この項目は、MacからNASにつないだことがない・つなぎ方がわからない人向けの説明です。

既にやり方がわかっている方は、この項目は飛ばし【AFP接続とSMB接続のどちらが良いのか?】に進んで下さい。

  • MacのFinderを前面に表示して、メニューを開いて「移動」-「サーバへ接続…」を選びます。

    Macの「Finder」で「移動」-「サーバへ接続...」

  • 以下のように「サーバへ接続」の画面が表示されたら、NASに接続するIPアドレスを入力します。

    接続方式が【AFP接続】か【SMB接続】によって、IPアドレスの前の3文字が変わってきます。

    • 【AFP接続】:afp://〜と入力(例:afp://192.168.100.40)
    • 【SMB接続】:smb://〜と入力(例:smb://192.168.100.40)

    NASによっては【AFP接続】【SMB接続】のどちらか一方、または両方対応している場合があります。

    よって、まずは試しに【AFP接続】でマウントできるか確かめて、次に【SMB接続】でマウントできるか確かめてみて下さい。

    【AFP接続】や【SMB接続】は、MacとNASの接続方式の違いです。

    【AFP接続】はアップルが開発した接続方式で、主にMacで使われていて、市販のNASでは対応していない場合も多いです。

    【SMB接続】はマイクロソフトが開発した接続方式で、Windows以外にもMacや市販のNASなどでも広く使われています。

    アドレスを入力したら、「接続」をクリックします。

    MacでAFP接続

    MacでSMB接続

  • 以下のように名前とパスワードを入力する画面が表示されたら、【ゲスト】と【登録ユーザ】の2種類のどちらかで接続します。

    ここで言っている【登録ユーザ】とは、NASの管理画面で「ユーザ名」と「パスワード」を設定したユーザのことです。

    普通にFinderからファイルを保存するときは【ゲスト】でも問題がない場合が多いのですが、CCCのバックアップをする場合には【登録ユーザ】でないと失敗する場合が多いです。

    MacでNASアクセス時の画面

  • NASに接続されると、Finderに接続したボリュームの内容が表示され、さらにデスクトップにアイコンが表示されます。

    以下の図では例として、「CCC」というボリュームが接続されて、Finderとデスクトップに表示されています。

    NASにCCC保存用のフォルダを作成した

    NASがマウントされてデスクトップに表示

  • マウントされたNASのボリュームのアンマウントの方法は、外付けHDDやUSBメモリと同じです。

    つまり、デスクトップに表示されたアイコン右クリックしてアンマウントするか、Finderのサイドバーからアンマウントします。

【基礎知識:MacからNASへの接続方法】の説明は、ここまでです。

 

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AFP接続とSMB接続のどちらが良いのか?

「Carbon Copy Cloner(以下、CCCと略します)」のコピー先にNASを使う場合には、ベストは【AFP接続】です。

NASが【AFP接続】に対応してない場合は【SMB接続】になりますが、その場合はいくつかの注意点があります。

以下から、【AFP接続】がベストな理由と、【SMB接続】の注意点を説明していきます。

CCCのコピー先でなく、Finderで普通にファイルを保存する場合は、【SMB接続】でも問題はありません。

市販のNASでは、【AFP接続】に対応しておらず【SMB接続】のみ対応の製品が多いです。

AFP接続のほうが良い理由

「CCC」でNASにバックアップする場合、保存先の保存形式として次の3つが選べます。

  • ①そのままコピー
  • ②スパース・バンドル形式
  • ③スパース・イメージ形式(古いmacOSとの互換用で、普段は使わない)

上記の①か②で保存することになるのですが、①は【AFP接続】【SMB接続】のどちらでもOKです。

しかし、②は【AFP接続】でないと保存ができません。

よって、NASが【SMB接続】しか対応してない場合は、①そのままコピー、を使わなければなりません。

「CCC」のサポートサイトにも、このことが明記されています。

以下の引用の「ディスクイメージ」というのは、②スパース・バンドル形式と③スパース・イメージ形式のことを言っています。

(Google翻訳)macOSがさまざまなNASデバイスによってホストされているSMBボリューム上にディスクイメージを作成できないといういくつかの報告を受けています。

(原文)We have received several reports that macOS is unable to create disk images on SMB volumes hosted by various NAS devices.

macOS Catalina Known Issues | Carbon Copy Cloner | Bombich Software.webloc“より一部引用

 

SMB接続ではバージョンに注意

【SMB接続】の方式にはバージョン1から3まであって、古いNASではバージョン1しか対応していません。

一方、macOSでは10.15 Catalina以降からはバージョン1では接続できなくなっています。

macOSのSMBバージョン

接続方式のまとめ

「CCC」でNASにバックアップを取る場合の接続方式のまとめです。

①そのままコピー ②スパースバンドル形式
AFP接続
SMB接続
ただし、SMBバージョンに注意

 

【AFP接続とSMB接続のどちらが良いのか?】の説明は、ここまでです。

 

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NASをバックアップ先にする手順

ここでは、普通に「CCC」で外付けHDDにバックアップをする方法は、既に知っている前提で説明を進めます。

よくわからない場合は、あらかじめ以下の記事に目を通しておいて下さい。

  • 最初に、Finderでバックアップ先のNASをマウントしておきます。

    NASがマウントされてデスクトップに表示

  • マウントしたら、必要に応じてバックアップ保存用のフォルダを作成しておきます。

    以下の図では例として、2つのフォルダを作りました。

    NASにCCC保存用のフォルダを作成した

  • ここからは、「CCC」の方の操作になります。

    「CCC」で、【バックアップ元(CCCでは”ソース”と表記)】を指定します。

    以下の例では、①で【バックアップ元】にはMac内蔵ドライブのフォルダを指定しています。

    指定したら、②で【コピー先】をクリックします。

    「Carbon Copy Cloner」の「ソース」指定

  • 以下のように【バックアップ先】を指定する画面が表示されたら、あらかじめマウントしていたNASの保存先を指定して「OK」をクリックします。

    CCCの保存先を指定

     

  • もしも、以下のようにNASに接続するユーザ名とパスワードを入力する画面が表示されたら、あらかじめNASで作成しておいた【登録ユーザ】の「ユーザ名」と「パスワード」を入力して、「OK」をクリックします。

    MacでNAS接続時のユーザ名とパスワードを入力

  • ここは、このページのキモとなる重要な部分です。

    【コピー先】が設定できたら、いったんアイコンを右クリックして「マウント解除」を選びます。

    理由は、CCCのスケジュール機能を使ってバックアップを実行したときに、アンマウントされたNASに自動的にマウントしてバックアップが取れるかをテストするためです。

    「Carbon Copy Cloner」の「コピー先」のマウント解除

  • 【コピー先】のNASがアンマウントされた状態では、以下のようにアイコンの表示が変わって、アンマウント状態であることを表示します。

    「Carbon Copy Cloner」で【コピー先】のNASアンマウントの状態

  • このアイコンを右クリックして表示される項目から、「”(NAS指定先)”をマウント」を選びます。

    「Carbon Copy Cloner」で【コピー先】のNASを手動マウント

  • うまくマウントされたら、「CCC」の【バックアップ先】のアイコンの表示が変わって、マウントされた状態であることを表示します。

    「Carbon Copy Cloner」で【コピー先】のNASマウントの状態

    マウント失敗のときは、以下のようにエラーメッセージが表示されます。

    エラーが出た場合は、設定を見直して下さい。

    「Carbon Copy Cloner」でNASマウント失敗の画面

  • マウントのテストが成功したら、スケジュールでバックアップはできるはずですが、念の為に1回バックアップをしてみることをおすすめします。

    なお、自動バックアップ中は以下のように「CCC」では【プライベートにマウントされています】と表示され、デスクトップにNASのマウントの表示は出ません。

    「Carbon Copy Cloner」でNASに自動バックアップ中の表示

     

    「Carbon Copy Cloner」でNASに自動バックアップ中の表示

    上記の矢印のあたりの拡大図

【NASをバックアップ先にする手順】の説明は、ここまでです。
このページの記事は、ここまでです。

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