「Microsoft Remote Desktop for Mac」の使い方
更新日:2022年05月09日
投稿日:2021年01月02日
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MacからWindowsにリモートアクセスするアプリ「Microsoft Remote Dsktop for Mac」のメリット・デメリット、インストールと設定方法、さらによくある疑問・トラブルと解決方法について説明します。
ここでは、WindowsはWindows 10 Pro/Enterprise/Educationを前提にしています。
最も普及しているWindows 10 Homeでは、「Remote Desktop for Mac」の接続先には使えません。
メリット・デメリット
MacからWindowsに接続する他のアプリと比較してのメリット・デメリットを挙げます。
メリット
- 1. 表示速度が速い
- 2. 無料
- 3. Windows開発元のマイクロソフト純正アプリという安心感
デメリット
- 1. 日本語入力の切り替えがうまく出来ない場合が多い
- 2. 基本的には同じネットワーク内(LAN)で使うアプリなので、アプリ単体で出先からリモート接続は出来ない
デメリット1について、日本語入力の切り替えがうまく出来る無料アプリとして、以下のリンク先の「Parallels Client」をおすすめします。
「Parallels Client」の使い方 - MacからWindowsへリモートデスクトップ
MacからWindowsにリモート接続する場合は、「Microsoft Remote Desktop」がメジャーな方法ですが、キーボード配列がアメリカ英語になったり、日本語入力の切り替えが上手くできな...
また、デメリット2について、出先からアクセスする場合は、以下のリンク先の「Google Remote Desktop」や「RealVNC」をおすすめします。(どちらも無料)
Chromeリモートデスクトップのインストール・使い方
2019年に廃止となった「どこでもMyMac」の乗り換え先としてGoogleの「Chromeリモートデスクトップ」を紹介します。インストール方法・アンインストール方法・使い方について、図解入りで詳しく...
外出先からリモートデスクトップ「RealVNC」
2019年7月に廃止された「どこでもMyMac」の代わりとなる、リモートデスクトップ機能のアプリ「RealVNC」を紹介します。インストールから使い方まで、図を使ってわかりやすく説明します。
あるいは、コストはかかりますが、以下のリンク先の記事で紹介したVPN(リモートネットワーク接続)機能の付いたルータを導入する方法もあります。
M1 MacでTunnelbrickでOpenVPN使用後にネットにつながらない
Wi-FiルータをTP-Link社製の「A10 Pro」に買い替えてMac用のOpenVPNアプリ「Tunnelbrick」を使うようになったのですが、VPN使用後に切断するとネットにつながらなくなる...
インストールと設定方法
Windows側の設定
リモートデスクトップが使えるように設定する必要があります。
①
Windowsのスタートボタンから「設定」を開きます。
②
「設定」が開いたら、「システム」をクリックします。
③
「システム」が開いたら、左下の「リモートデスクトップ」をクリックします。
④
「リモートデスクトップ」の画面になったら、「リモートデスクトップを有効にする」のスライドボタンをクリックして「オン」に切り替えます。
⑤
「リモートデスクトップを有効にしますか?」という確認画面が表示されたら、「確認」をクリックします。
⑥
リモートデスクトップが有効になったら、以下の図で矢印が指し示している「このPC名を使用してリモートデバイスから接続する」の下に書いてある名前をメモしておきます。
このPC名は、この後で接続設定をするときに使います。
以下の図では、「DEKTOP-F17SVRC」になりますが、これはPCによって異なるので注意して下さい。
以下の図は、矢印のあたりの拡大図です。
⑦
Windows側の設定は、ここまでです。
今開いている「設定」の画面を閉じてください。
インストール方法
Macに「Microsoft Remote Desktop」をインストールします。
Windows App
Windows App for Mac (previously named Microsoft Remote Desktop) is your gateway to securely connect...
インストール方法は、上記のリンクからアップルのApp Storeにアクセスして、画面の表示に従ってインストールするだけです。
接続設定
Macで「Microsoft Remote Desktop」を起動して、接続先のWindowsの接続情報を登録して、実際に接続するところまでをやってみます。
①
「Microsoft Remote Desktop」を起動して、以下の図のように「Add PC」のボタンをクリックします。
②
接続情報を入力する画面が表示されたら、PC nameの部分に、あらかじめ調べておいた接続するWindowsのPC名を入力してから、「Add」ボタンをクリックします。
以下の図は例として、「DESKTOP-F17SVRC」と入れていますが、これは接続先PCによって異なるので注意してください。
③
元の画面に戻ったら登録されたPCがアイコン表示されています。
このアイコンをダブルクリックすると接続ができます。
試しに、ダブルクリックしてみましょう。
④
一番最初に接続するときはセキュリティの警告で、以下のような画面が表示されるはずです。
表示されたら、「Show Certificate」をクリックします。
⑤
以下のようにセキュリティ証明書の画面が表示されたら、矢印が指し示している部分にチェックを入れます。
これは、このPCに接続するときはセキュリティを常に信頼する、という意味です。
チェックを付けたら、右下の「Continue」ボタンをクリックします。
⑥
以下のように「証明書信頼設定に変更を加えようとしています。」と表示されたら、パスワードを入力して「設定をアップデート」をクリックします。
⑦
接続できました。
よくある疑問・トラブルと解決方法
接続できない
接続設定で「PC name」の部分をIPアドレスにすると接続できるようになる場合があります。
既に設定済みの接続設定のアイコンにカーソル近づけると、以下の図のように鉛筆の形のアイコンが表示されるので、それをクリックすれば編集ができます。
上記の設定をする場合は、接続先のWindowsパソコンを固定IPアドレスにしておいたほうが良いです。
なぜなら、通常はPCを起動するたびにIPアドレスが変わるので、そうなると接続できなくなるためです。
固定IPアドレスの設定方法は、以下のリンク先を御覧ください。
パソコンのIPアドレスを手動で設定する方法
パソコンのIPアドレスを手動で設定する方法に関するFAQ。バッファローのサポートのコンテンツをご紹介。
毎回、ユーザー名とパスワードを入力するのを省略できないか?
接続設定の中に、ユーザー名とパスワードを保存しておくことが出来ます。
ただし、自動で接続できるようになるぶん、セキュリティが甘くなるのは注意して下さい。
既に設定済みの接続設定のアイコンにカーソル近づけると、以下の図のように鉛筆の形のアイコンが表示されるので、それをクリックすれば編集ができます。
以下の設定画面から、「User account」のドロップダウンリストを開いて「Add User Account…」を選びます。
「Add a User Account」が表示されたら、Windowsにログインするときのユーザー名とパスワードを入れて、「Add」ボタンをクリックします。
設定画面に戻ったら、「Save」をクリックして保存&画面を閉じます。
スクリーンショットを撮るにはどうするか?
これは、いくつかの方法があります。
1つ目は、Windows標準のアプリ「Snipping Tool」を使う方法です。
Windows標準なので、どのPCでも使えるのがメリットですが、使い勝手があまり良くないのがデメリットです。
2つ目は、フリーソフトの「monosnap」を使う方法です。
英語版しかありませんが、複雑な操作はないので、少し使うと慣れます。
使い方については、以下のリンク先を御覧ください。
オススメのフリーソフトです。
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